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第2話 国外での仕事
上司から言葉をかけられてから、数日後。
テイルに国外での仕事が依頼された。
それは、谷底に落ちた者達の救出任務だ。
国と国を繋ぐ街道の一つ。
何百キロも真っすぐのびるルーブ街道というものがある。
その街道は、途中深い谷にかかっている橋を通らなければならないのだが、悪魔が暴れまわり、その橋を通っていた者達が落ちたらしい。
普通なら生きていられる事のない高さで、生存は絶望しされているが、運の悪い事に国の要人が馬車に同乗していた。
悪魔の目撃情報をまとめた要人が、急ぎのために商人が使っている民間の馬車に乗り合わせていたのだ。
そのため、救出に人手を割く必要があったのだった。