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第3話 ルーブ街道
テイルは聖女のために用意された頑丈な馬車でルーブ街道を走る。
向かった先は谷のふちで、橋は聞いていた通り、壊れていた。
人の気配はなく、谷底は見通せないほど深い。
そのため、落ちた人間は死んだも同然だった。
だが、たとえそうだとしても、要人が集めていた情報は持ち帰らなければならないため、谷底に降りる事が決まった。
「ここからは私達が先導しますから、後からついてきてくださいね」
「ええ、案内をお願い」
専門のガイドのアドバイスを受け、身体強化などの力を使いながら、テイルたちは谷底へ降りていく。
幸いにも、完全に垂直な谷ではなかったため、足場になる場所も多く、予想よりは安全に降りる事ができた。




