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シンとレンの十二の冒険  作者: くらいね
第一章 捜索編
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13話 二つ目のダンジョン

 アルキトラから数時間程歩いた頃、薬屋の老婆から言われた、南東にあるダンジョンまで来ていた。

 

「これがダンジョンか。」


 二人が見ていたダンジョンの見た目は、石造りのドーム状の建物で屋根は崩れ、壁には蔦や苔がギッシリと生えていた。ここのダンジョンは森の中にあり、緑色の外見がうまく周りの景色に溶け込んでいた。


「とりあえず、中に入って見ましょう。」


「そうだな。」


 二人は入口らしきところから中に入った。すると、中には辺り一面に薬草が生えていた。


「これ全部薬草なのか?すごいな。」


「ええ、これだけあればいくら採っても無くならそうですね。」


 そう言って、レンが試しに一つ薬草を採ってみた。すると、採ったはずの薬草がすぐに生えてきた。


「これは一体、どういうことなんでしょうか?」


「分からない、でも、このダンジョンの一番下に行けば何か分かるかもしれない。」


「そうですね。早速、行ってみましょう。」


「ああ、多分、あそこの階段から下に行くんだろうな。」


「ええ。」


 そういうと二人は階段を降りていった。


「何だか、ダンジョンで階段があるとリネオスの時の事を思い出すな。」


「そうですね。あの時はずっと続いて大変でしたけど、今回のダンジョンは大丈夫そうですね。」


 そんな会話をしていると、階段が終わった。すると、そこには床も壁も天井も全てが蔦でできていた。


「何だこれは!?」


「すごいですね。リネオスのダンジョンは石造りだったのに、今度は蔦なんて。」


「ダンジョンっていうのはこういうものなのか?」


 二人が驚いていると、どこからかは分からなかったがダンジョンの中から「キーン」という金属音に似た音が聞こえた。


「今のは!?」


「分かりません。でも、良くない感じですね。」


「ああ、でも、行くしかないか。」


「そうですね。ここから先は光が届かないようですね。」


 そういうと、レンが腰に下げていたバックからジッポライターを取り出した。そのライターを点けると、辺りに光が照らされた。


「行きましょう。」


「ああ。」


 二人は奥へと進んで行くが、何から何まで蔦で出来ているせいか、足場が悪いのと、見た目が同じ事もあって、自分たちがどこに居るのか方向感覚が分かりづらかった。それでも、二人はダンジョンの奥へと進んで行った。道は一本道ではなくいくつかに分かれていて、行き止まりはもちろん、さらに道が分かれており、複雑な構造になっていた。何とか、迷いながらもダンジョンの奥へと進んで行く。すると、二人の前に下に続く階段が現われた。


「なるほどな、こんな感じでどんどん下に進んで行くのか。」


「おばあちゃんの行った通りでしたね。」


「そうだな。」


 二人は階段を降りていく。すると、造りは全部同じらしく、全て蔦で出来ていた。


「造りは大体同じみたいだな。」


「そうみたいですね。」


 二人は同じ要領で進んで行く。ただ、前の階よりも分かれ道が多いようで、さっきよりも長い時間迷っていた。特に此れと言って変わった事は無く、無事に階段があるところまで着くことが出来た。


「これ何階まであるんだ?」


「さあ〜、おばあちゃんもそこまでは言っていなかったですね。」


「とりあえず、降りて行くしかないって事か。」


 二人は階段を降りて、更に下の階層に行く。下の階層に着き、今までと同じ様に進んで行く。すると、今まで居なかった蝙蝠が天井にぶら下がっていた。


「ここで生き物に会ったのは初めてだな。」


「そうですね。リネオスのダンジョンでも私たちは何にも会っていませんでしたからね。」


 そんな会話をした後に、二人が蝙蝠の下に近づくと蝙蝠が二人の後ろの方に飛び立っていった。すると、蝙蝠を目で追っていた二人の視界に自分たちの後ろから何かが近づいてきているのが辛うじて視認できた。その正体とは、四足歩行で頭には角が四本生えた、例えるなら、サイに似ている動物がこちらに物凄い勢いで向かって来ていた。


「おい、おい、アレやばいだろ!?道の幅ギリギリじゃね〜か!」


「走って逃げましょう!」


 そういうと、二人は走りだした。だが、走っても走っても追ってくる。次第に二人との差も縮まって来た。


「何であいつこんなに暗いのに俺たちの位置が正確に分かるんだ?」


「おそらく、目が退化して、聴覚が異常なまでに発達したんじゃないかしら?」


「そういうことか。で、どうすればいいんだ?」


「それが分かったら、走ってないわよ。」


 そんなことを話していると二人の前に階段が現われた。


「ラッキー、あの大きさなら入って来れないだろ。」


「早く階段まで走りましょう。」


 二人は全速力で階段まで走った。間一髪、二人が階段に入った瞬間、サイに似た生き物はシンの思った通り入って来れずに、階段に挟まっていた。


「あぶね〜、間一髪だったな。レン、大丈夫か?」


「ええ、私は大丈夫です。シンも無事ですか?」


「ああ。にしても、今みたいなやつがこれから出てくるってことか。」


「そう思った方が良さそうですね。」


 二人はこのダンジョンの特徴と生き物に驚きながらも、まだあるこの先の階層にどんなことが待っているのかと不安を抱えていた。


次回、最下層と二つ目の神器


のんびり書いていきたい。

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