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第十話 記憶の世界



「な、なにここ? キャー空に浮いてる~落ちる~!」



 夏菜(かな)が急に空に現われ、バタバタと手足をふった。



 だが、落ちる気配は全くなかった。浮いているようだ。



 どうもおかしい。アエリアたちがいない。アミルラナも。



 さっきいたアジトではないのはたしかだった。



  いったいここはどこなのだろう。



目の前にお城があった。かなり大きいお城だった。



「ん、あ、あれぇ? 落ちない? ほっとした。だいじょうぶなんだ。浮くわけね。アエリアの魔法術かな? な、なにあれ? 城が燃えてる? あの十字架? あれは城の修道院かな?」



 夏菜(かな)が上空に浮いて目にしたものは、城が炎上している光景だった。

 


 その近くに十字架を掲げた修道院のようなところがあった。

 


 だが、そこに、一回見たら忘れることの出来ない怖い人がいた。

 


その怖い人といっしょに、手傷を負って、赤子を抱いている人がいた。



「あ、あの青白いの皮膚の人、もしかして、あたしを襲った、魔王バヌーラじゃ? あの赤ちゃんあたしなのかな? さっき、アエリアが話してた過去に似てる」



 そう思いながら、夏菜(かな)は首をかしげた。遠くを一生懸命みやっていた。



 夏菜(かな)にも緊迫した状況だということはわかっていた。



 炎上しているところをみると、何者かに城が攻められているのは間違いなかったからだ。



「飛べる? 場面がなんだか一致するわ。とにかく、いってみましょ」



 夏菜(かな)はどうにか空をかけて移動することができ、赤子を抱いてる人のほうへいった。



 そして、修道院の近くまできて、柱の後ろにかくれた。



「ここの影なら姿みえないかな。だいじょうぶよね、きっと」



 かなり近くにきた。目で細部まで確認できる距離だった。



「(赤ちゃんを抱いてる人、もしかして、あの人があたしのほんとのお父さんなのかな?)」



 そのとき、赤子を抱いていた人の近くにいた兵士が倒れた。



 その場には怖い人と赤子を抱いてる人、二人だけになった。



「ぐはは、もうお前を守るものはいないぞ。さあ、どうする? ぐへへ、赤くちなまぐさいにおいがするぞ。ラクイン王よ、バヌーラ様がこの魔王剣デスサバイバーでほうむってくれるぞ」



 やはり、魔王バヌーラだった。



 どうやら、対峙している人物は夏菜(かな)の本当の父、ラクイン王らしいのだが。

 


ここは、夏菜(かな)のいた世界の過去のようだ。



「ラクイン王? やっぱり、あの人があたしのほんとのお父さんなんだ」



 夏菜(かな)の目から今にも涙がでそうだった。ほんとの父親に会えたからだ。



「くそ、ここまでか、だが、命に代えてもこの子だけは守ってみせる!」



 ラクイン王は赤子を自分の後ろにゆっくりおき、剣をふりかざし構えた。



「ほぅ、その気構えだけは、買ってやるぞ。だが、その傷では、俺さまは倒せないぞ!」



 魔王バヌーラはいう。たしかに、ラクイン王は左手に手傷を負っていた。



 だが、剣を握るのには支障はなかったようだ。



「我が子よ、そこでみておれ、お前の父は最後まで魔族に屈しなかったことを」



 そういい、ラクイン王は、後ろにいた赤子のほうを振り向き、最後の別れをした。

 


 それをみていた夏菜(かな)の目には大きな涙粒がたまっていた。



「(死なないでお父さん)」



「聖剣エクスキャリバーよ、我に最後の力をくれ! 『雷魔法術ライジングサン!』」



 剣を上にふりかざすと、その瞬間、電撃の魔法が剣に降り注いだ。



 ばく大な雷魔法の力が剣に集中した。



 バヌーラはニヤリと不敵な笑みを見せた。



「ほう、魔法剣か。おもしろい、一撃で粉砕してくれるわ。闇魔法術ギガドーラ! 受けよ、闇の力を受けた我が技を!」



 魔王剣デスサバイバーに魔王は闇魔法の力を天より落とした。



 闇の力が伯仲して弾け飛んだ。



 魔王バヌーラはニヤリと自信過剰な笑みをみせた。



 間合いがまだある。二人は対峙しながらジリリと歩幅をつめよった。



「やめてー」



 夏菜(かな)は思いっきり叫んだ。だが、夏菜(かな)の声は二人にはきこえていなかったのだ。



 何か、感じたのか、ラクイン王はチラッと夏菜(かな)のほうを見た。



 みえているはずはないのだが。



 そのとき、ラクイン王は見計らって、攻撃に打って出た。



 起死回生の一撃となるか。



「抜かせ!」



DOOON!



 魔王とラクイン王がぶつかり、剣戟が錚々と辺りに響き渡った。



 闇と、雷の魔法の力がぶつかって、大爆発を起こした。

 

 

 砂じんが舞い散り、ものすごい爆風が起きた。

 


 ぶつかったところは、元の形がわからないくらい、粉々に大きな穴があき、砕けていた。
















☆☆



遅い時間帯も早い時間帯も見てくださっている読者様には一番感謝です。

ほんとにありがとうございます。

忙しかったり、眠かったりで、読んでくださっている読者様ほんとにありがとうございます。

読み物として頑張っていくので、気長にみてください。

応援していただけるとうれしいです。

ファイもちゃんとでてくるのですが、序盤の後半くらいからですね、いいところででてきます。

ただ、世界が違うので、強さも違うわけです。

読者様の健康を祈っております。感染症にはお気を付けてくださいね。

のんびりゲームでもいいと思います。勉強は健康の次だと思います。重症化すると生死にかかわることなので、小さなお子様がいる読者様もいると思いますが、がっこは感染しやすい場だと思います密だったりで。安全面を考えると休ませるのもいいのじゃないかと思います。

作者の見聞をきかせてすみません。万が一のことがあってからでは遅いですし、安全が一番だと思います。お気を付け下さいね。

また明日お会いしましょう。

更新いたします。

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