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お題【柱時計】

「この黒電話、昭和みすごいですね」


 とは言っても、僕は平成生まれ。

 それも真ん中あたりだから、本当のこと言うと昭和がどういうものかなんてよく知らない。

 ただ、ノスタルジーみ溢れげなモノはだいたい「昭和」って形容しておけば、叔父さんは上機嫌になって僕にお小遣いをくれる。


 だけど昔の道具って、よくわからない構造をしているよね。

 この電話だって、この穴に指を入れて回さないと電話番号の入力が出来ないなんて、そんな使い方、分かりようがない。


「この柱時計も、昭和みすごいですね」


 振り子ってやつがついている、この枕くらいの大きさの時計にも、文字盤の所に小さな穴が空いているんだよね。

 ちょうど指が入るくらいの。

 覗いてみたけど暗くてよく分からないし、スマホで照らしても奥は真っ暗。

 黒電話みたいに指入れて回すのかな、時間合わせるために。


 何気なく指を入れたら、指先が何かに引っ掛かった。

 抜けない。

 マジで抜けない。


 奥から叔父さんの声が聞こえた。


「柱時計? あー、それ、時計じゃなくって拷問器具だから。間違っても指とか入れるなよ」


 よく見ると長針が刃物……。




<終>

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