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星くず桜  作者: 水聖
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ラスボスの居城?

 ラスボスの居城?



俺は、朱里さんの案内で部屋に招き入れられた。

ええと、挨拶のことばは・・・。

橘蒼祐です、美紅さんにはいつもお世話に、いや、仲良くさせていただいてます、のがいいか。本日はわざわざお招き・・・

と、挨拶の言葉を心の中で反芻していた俺だったのだが。


「いらっしゃーい!!あ、堅苦しい挨拶とかしなくていいから。聞くの面倒なだけだし」


女性の明るい声が、昨日1時間かけて考えた俺の挨拶の言葉を一瞬で吹き飛ばしてしまった。

声の主は、淡い水色に桔梗柄の浴衣を着たきれいな女の人だった。

若く見えるけど、美紅のお母さんかな。


「もー、お母さん。もう少し言い方ってもんがあるでしょ、面倒とか失礼な!」


美紅が怒ったような口調で言う。

お母さんはケラケラと笑った。なんていうか、明るい、いや、明るすぎて圧倒される。


「ごめーん、でも、もう名前も美紅から聞いて知ってるし、紋切り型の挨拶なんかなんの意味もないでしょ。それとも蒼祐くん、せっかく考えたんだったら挨拶してく?」

「いえ、今ので全部忘れてしまいました、すみません」


俺は正直に言った。お母さんがわが意を得たりとばかりににっこり笑う。


「うん、正直でよろしい。借り物の言葉なんて聞いても意味がない、って私は思ってる。もちろん、きちんとした挨拶が出来ることは大事なことよ。でも、今日は建前じゃなくて本音が知りたいの、普段の蒼祐くんがね。美紅とはうまくいってるみたいで安心したわ。あ、申し遅れました、美紅の母です、ってもうわかってるわよね」


面白いお母さんだ。

でも、とても居心地がいい。一緒にいてほっとする、そんな感じ。

その時俺は初めてお母さんの隣にやはり浴衣姿の男性がいるのに気づいた。

お、お父さん?

今のやり取りをどう思っただろうか。


恐る恐るそちらを見ると男性と目が合った。

ん?

若い。

いや、若く見えるとかそういったレベルの問題ではなく、誰が見ても若い。どう見ても20代なかばだ。

だ、誰?

戸惑っていると彼はにっこり微笑んだ。「爽やか」という表現がぴったりと当てはまる。着慣れているのか浴衣姿も決まっている。背もかなり高い。

俺の身長は177センチで、まあ、割と高い部類に入るけど、その俺より5センチくらいは高いだろう。

うーん、同じ男としてまことに悔しいが、かっこいい。


「はじめまして、紺野真矢こんの しんやです。朱里さんの婚約者です、どうぞよろしく」

「橘蒼祐です、どうぞよろしく」


この人が朱里さんの婚約者か。なるほどお似合いだ。どこへ出しても恥ずかしくない究極の美男美女。なんというか、いろいろと引け目を感じるよなあ・・・。


そうだ、それより

お父さんはどこだろう?

俺は、ラスボスの城に潜入した勇者のような気分でそっと辺りを見回した。

が・・・

お母さんと朱里さん、真矢さん、それに美紅以外の人物は見当たらない。

ひょっとして、留守?





美人出したのでイケメンも出してみましたww

真矢さんは朱里さんのフィアンセであると同時にOOのOです。

Oの中には漢字が入ります。当ったらすごいです。


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