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狂王戦(2)

 

 黒い柱が通った場所には、砂煙が舞っていた。


「・・・はあはあ・・・・・」


 黒い柱を放ったアリスは、先ほどいた場所で跪いていた。


(もう動けない・・・流石に連続2回の闇の極大魔法は魔力が直ぐになくなる・・・)


 アリスが放ったのは、アリスの固有スキル《闇魔法・タイプデリート レベル2》であった。

 基本的には魔法の属性は火、水、風、雷、土、無の6つに分類される。そこから、魔法の強さで炎になったり氷になったりと強さが変わってくる。火、水、風、雷、土は、それぞれに得手不得手を持っているが、無だけは特別そういうものがない。なぜなら、この無属性は補助的な役割をする。そのいい例がオールリフレクトやエンチャント、チェーン・ロック等である。この無属性は、火、水、風、雷、土より珍しく便利なものが多い。

 そして、その6属性の他に2つ特別な属性があった。それが、闇と光であった。闇と光は基本的に初級、中級でも強力なものが多い。しかし、職業がかなり限定されその上タイプがわかれている。今回のアリスの固有スキル《闇魔法・タイプデリート レベル2》はレベル1で初級、中級、レベル2で上級、極大の闇魔法が使えるのだ。その中でもアリスの使う闇魔法は攻撃的で攻撃で跡形もなく相手が消えることが特徴であるタイプデリート。そのほかにも多種多様なタイプがある。しかし、それだけ強大な力を持っているのでかなりの魔力を消費する。

 極大魔法『断絶する闇』は発動者の1直線上に触れるとまるでブラックホールのように消えていく攻撃魔法である。


(・・・・極大魔法でこれなんだ・・・闇の殲滅魔法なんて覚えても果たして打てるかどうか・・・それよりも考えなくちゃいけないのは今ので『狂王』が倒せたかどうか・・・)


 しっかりとこの状況を把握しながら呼吸を整えていくアリス。そこに、クレアもミーシャも集まってくる。二人共いつもどおりの姿に戻っていた。


「アリス!大丈夫!!?」


「・・・大丈夫・・・魔力を使いすぎただけだから・・・」


「・・・とりあえず、ヒールかけるわ。少しは魔力も回復するはず」


「しかし、うまくいきましたね」


 ミーシャはさっきの戦闘のことを思い出す。見事に連携が取れたいい動きであった。事前に動きは決めてあった。


「でも、極力は『狂王』がいない方が本当に良かったんだけど・・・」


「まあ、あの様子だと確実に待っていましたよ」


 ミーシャは少し冷や汗をかきながらそう言う。


「そうね・・・でも、本当にミーちゃんのおかげで助かったわ。すごいわね、それ」


「はい、私も最近気づいたんです。魔法使いになったときは自分の杖を使ったんで気づかなかったんですよ」


 その手に持っていたのはイシュにもらったナイフであった。


「まさか完全に形状が変わる武器だなんて・・・」


 さっきの大剣や杖は全てこのナイフの形状が変わってできたものであった。そのほかにも『偽装』でなった職業によって変化するのだ。


「ここはイシュに感謝よね」




「ほう、それはあいつの武器だったのか」


「「「!!!!」」」


土煙が消えると楽しそうに笑う声が聞こえる。


「まさか・・・確実にとらえたと思ったのになんでまだ起きているの・・・?」


「アリス下がってて!」


ヴァンの体は右上半身が消し飛んでいた。


(もしかして・・・電撃の体を無理矢理に動かして避けたの?!)


「でも、その体じゃ何もできないはず・・・」


「流石にこのままじゃあたしかにやばいな。しかし、今日は本当に収穫が多かった」


ヴァンはそう言うと大きく息を吸っていった。


「!ミーシャ!クレア!!あいつをとめて!!!」


「《狂鬼創生》」

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