新たな出会い
「ハル、スケルトンは強度は弱いけど素早いから注意」
「了解」
「エンチャント[戦姫の加護]」
ハルはスケルトンに向かって走っていく。そして、少女の横を通り過ぎる。
「え?」
少女は何が通ったかわからないような顔で戸惑い、後ろを振り返ると
一人の少年がスケルトンを粉々にしていた。
「下がっていて」
「は、はい!」
ハルはまだ近くにいる少女にそう告げると少女はそこから離れてアリスの方に行った。
「これならもう大丈夫」
がが!!!!
残りのスケルトンがハルに向かって動いてきたが、
「遅い」
ハルはそんなことも気にならない様子でスケルトンに一気に間合いを詰めていく。そして、次々と切り刻む。スケルトンが剣を振る前にハルのブライトバスターはスケルトンの頭を砕いていく。
「・・・すごい」
「あれが私たちの期待の新人です」
呆気にとられる少女の前にアリスが立って笑顔でそう言った。
「ふう・・・やっと終わった・・・」
ハルは一人でスケルトンの大軍を蹴散らしていった。
「お疲れ」
「ありがとう、アリス」
「二人ともけがはない?」
クレアはやっと追いついて二人の声をかけた。
「大丈夫ですよ、クレアさん」
「良かった。さっきの女の子は?」
「それなら、ここに」
アリスが指差した先に座り込んでしまっている黒髪の少女がいた。
「あなた、名前は?」
クレアがそう聞くと少女は
「私はミケル・シャウナと言います!あの!」
おどおどしながらもこういった。
「私をチームに入れさせてください!!!!!!」




