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浅間工務店の若は、異世界でツーバイフォー工法を極める  作者: 背徳の魔王
僕は戻って来たで~
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閑話・大陸北西テスラン王国





§§§×§§§



リース・クラウン・テスラン女王17



 昨年、母より王位を譲り受けた。

 まだ身に女王の重責は私の肩には重い物だった。

しかし母は女王と同時に優れた医療魔法師であるため。

 女王の多忙さも邪魔でしかなかったようで、

今では嬉々として、現場に出ている変わり者だ。


 我が国の王家には、固有魔法が血に流れている。それが回復魔法である。


 残念ながら女神教会のような神聖なる力は宿って居ないし浄化魔法も使えぬ。


 しかし多くの人を救う事が出来たと自負している。


 女神教会からも我が国の医療技術は認められていて、時に大規模な災害が起きた時に我が国から医療団を送ることもあるのだ。


 三年近く前になるか、我がテスラン王国の使節団が失踪したのは、


 あの時、母は凄まじい怒りを露にしていた物だった。


 我が国だけでなく、ルーゼ公国では王家の船が盗まれ、多くの命が失われた。


 遠くて近い隣国であるルーゼ公国と我が道を往くテスラン王国は海を挟んでいるため、

 おいそれと向かうには遠い国である。

 海が荒れて無ければ、片道10~12日で到着出来る。


 しかし海には、多くの危険があった。季節による時化、天気によっては嵐に見回れ、凶悪なモンスターに襲われる事故も多い。

 毎年多くの船が遭難するのだ。

 それでもルーゼ公国へと交易するのは、かの国の魔道具技術が世界的有数だからだ。

 我が国もその恩恵を受けていた。


 かのドン・ドレイクが捕縛され、我が国にて処刑されたことで、母は女王を退く決意をされたのだと思う。


 ようやくだ。


 ようやくドレイクによる傷が癒えた頃、海賊島を与えられた可哀想な貴族が現れた。


 アサマ子爵。海賊島はアサマ島と名前が変えられた。


 さらに補給島として開拓を始めたと聞いた時は、愚かなと侮蔑したものよ。


 為政者たるもの損得勘定が出来ねばならぬのだ。



 それから、程無くして我が国の商会のひとつが、アサマ島に寄ってからルーゼ公国にといった航海を行った所。


 僅か七日でルーゼ公国に、到着することが出来たと言う。


 当初、それはたまたまであろうと思っていたのだ。 

 しかし書類を読んで違うのだと気が付いた。

 近いが遠い国ルーゼ公国まで行くには。人間は多くの水が必要である。


 不思議なことに、下手をすれば陸地を旅するよりも遥かに多くの水が必要だった。


 しかし水は腐る。


 愚かな家臣は、魔法使いを雇えば良いと言うがそう言う問題でもないのだ。それが分からぬ愚か者も実に多いことよ。


 例えば、一人前の『水3』レベル魔法使いを雇ったとする。

 魔力の多い魔法使いとて、1日に作り出せる水は、せいぜい樽二つ分位で魔力が尽きる。その後二日は魔力回復に時間が掛かるため使い物にならなくなるのだ。しかし船乗りに必要な水は1日樽二つ近いのだ。


 こう言うとレベルの高い水魔法使いを雇うべきだと言い出す。愚か者にも程があろう?、

 そこまでの魔法使いとなれば宮廷魔法使いとなれる一流の魔法使いであろう、そうなると多額の賃金が発生するのだ。

 だったらその魔法使いを他で使うか、それほどのかねを出すなら新しい船が二隻は建造出来るぞ。


 そうなると水その物よりも腐りに難いエールや、ワインと言った酒を大量に積む事になるのだ。


 しかしアサマ島に寄ることか分かっていれば水を減らせた上に新鮮な野菜や酒も少し割高であるが買えると聞く。


 これは板の下が地獄とも呼ばれる船乗りにとって、商人にとっても大いに助かる物だった。

 商人は酒や水を減らせることによってスピードが上がったり運ぶ荷が増えたことによる増収が、


 船乗りには1日とは言え陸地に上がり酒を飲み女を抱ける。


 アサマには大きな酒場が幾つかと娼館を営み、また我が国から若い医師を雇いいれている。

 これにより性病も安心して女が抱けるし、女も船乗りが病気を持っていても安心して仕事が出来る。


 貴族ながらよくもまあ~、そんなことまで考えた者だと感心させられた。


 また海流が、アサマ島からルーゼ公国に流れる黒潮があったことが、スピードを上げれた結果的であった。


 こうなると水の補給、食料が補給できるアサマ島に寄る方が経済的に得となる。


 こうしてルーゼ公国に向かう航路にアサマ子爵が不可欠になって行った。







§§§×§§§




大賢者

リリアン・メルドーラ351


親善大使

レノン・バード・ナウマン子爵21



 妾はテスラン王国で知らぬ者もおらぬ大賢者様ぞ!


 見た目幼子に見えるがこれは自身の細胞わ若返らす特殊な魔法を使っておるせいであるのじゃ、けっして、けっして、趣味等では無いぞ!。


 妾は本来15で死ぬ奇病に犯されておるのじゃ!、

 幸い妾には天才的な頭脳と膨大な魔力があった。

 これを使って細胞を若返らせる魔法を開発したのじゃ!。


 我ながらこの世界的頭脳のお陰で15で死ぬ筈が、300年も過ぎてしまったのじゃ、


 誰じゃ!、今ロリババアと言ったやつは、


 ギロリ、アサマ島に使者として向かう同行者のレノンを睨んだ。


レノン「いえいえ、私はとてもとても大賢者様の悪口等言いませんよ。ロ~リ~は元気ですかね~」


 下手くそな口笛等吹きよってからに。


 相変わらずムカつく男だ。


レノン「それよりも女王様になにも告げず。いつの間にか荷物に紛れ込んでましたが、よろしかったのですか?」


リリアン「構わんのじゃ!、あのバカ娘は妾を着せ替え人形と勘違いしておるのじゃ!、いい加減妾も

辟易してあるのじゃ!」


レノン「ああ~、あれさえなければ、分かりますがね、それよりもリリアン様がしばらく居なくねるとあっちも大変そうですね~」


リリアン「ふん、たまには姉離れして欲しいのじゃ!」


レノン『姉?、あれは可愛い妹と思われて・・・』


リリアン「今、不快な念を関知したのじゃ!」


 妙に鋭い大賢者=ロリババアの誰何に、素知らぬ顔をしていた。


レノン「多分、何も無いと思いますよ~、なにせ海上にある港のある島ですから」


リリアン「そこは承知してるのじゃ!。でも妾もたまには気晴らしがしたいのじゃ!」


レノン「まあ~、気持ち分かりますけどね~」


 こうしてテスラン王国から、使者と何故か付いてきた大賢者は、アサマ島に向かっていた。

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