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浅間工務店の若は、異世界でツーバイフォー工法を極める  作者: 背徳の魔王
僕は戻って来たで~
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招待状




━━年が明け、春が過ぎたある日のこと。




 アーペル王国の王都に住まう貴族家に、とある貴族から招待状が届く。



官僚の一人であるとある法衣子爵は、招待状の名前を見て鼻で笑った。


『キイチ・アサマ・ポートレール』


 の署名を見て、握り潰しそのまま暖炉に捨てていた。


 あんな何も無い島を開拓して出来たとしても僅か一年である。貧しい村が一つがせいぜいであることは、予想に難くない。


 あれからまだ一年も経っていない。


 それでも最低限の村が出来た。その程度で招待状を送るその愚かしさに。


 多くの雀は、ピーチク、パーチク陰口が囁かれる。


 しかし王は驚き、喜んだ。ただお褒めの使者を送るに止めた。


 その使者はドンオール公爵、言わずと知られた。キイチの極悪な策謀を担いでいる秘密の共有者は、

 高笑いが止まらないほど潤っていた。





§§§×§§§




シド・ルドルフ準男爵22


 

この度私は、ポートレ公爵家の当主様に請われて、新しい家令に任命されました。


 まだまだ若輩者ですが、公爵家に忠誠を誓います。



 私が慣れない仕事にあくせくし始めてから二月が過ぎた頃。


 王より勅命が下りました。


ドンオール「ふむ、あやつも手が早いと言うか、こすい手であるが、実に有能よの~う」


 ニヤリ、公爵様が嬉しそうに笑う時は、私と殆ど年齢の変わらない。アサマ子爵様の毎になる。


ドンオール「シド、供をせよ」


シド「承りました」


 若い家令のシドを伴い公爵家の船に乗ってあの海賊島に向かい出発したのは7日後のこと。



朝から船を出して、元海上島が見えて来たのは二日後のこと。あの時のような無理も、無茶もしなければ、これくらいの日数は掛かるのだな


あの時の私は、そんなことも考えず。無我夢中で剣を振るっていたのだ。


ドンオール「見えてきたぞ!、おお~、噂には聞いていたが、これは見事よ!」



 まさに激変していた。


シドが最後に見たのは、あの海賊島に攻め行ってから実に四年ぶりのことだ。


シド「こっ、これは・・・」


 そこに昔の面影など何処にもなかった。見事な海上大都市を見て唖然と見ていた。


ドンオール「・・・ふむ、なかなか壮観であろう?」


 ニヤリ、悪戯が成功した極悪な山賊頭のような笑みを公爵閣下が浮かべていた。


シド「閣下は、知っておられたのですか、こっ、これ程の港を築いてたと・・・・」


ドンオール「うむ、小僧から聞いておる。その為に定期船を小僧の島まで運行しておるのだからの~。


 でも実際に見ると報告で聞くのとでは、流石に違っておるな!。


 ワシもここまで栄えさせておるとは、飽きれて物も言えんが、もうあれは街とは呼べんぞ、海上都市と呼んでよかろう」


シド「ハハハ、確かに・・・」


 シドが見てる間にも多くの船が島の周りに点在する

巨大な埠頭に停泊していた。


 そう、あれからもキイチは少しずつ。


 ユニークスキルで作った埠頭を【複製】で、気楽に並べて行っていたのだ。


 気が付いたら、ちょっとした大きな港をと思っていたのだが。世界有数の海上都市を僅か一年で作っていた。


 今では、わざわざアサマ島にやってくる他国の船も増えていた程であった。


ドンオール公爵「それであれか、なるほどの~。相変わらず悪知恵が働くのう~、シドよ。御主しばらく小僧の元で働く気はあるか?」


シド「それは・・・、」


ドンオール「小僧からも言われていてな~。公爵家の首輪を着けていたと言う実績があれば、我が家としても良かろうと言われてな~。


 ワシもハッとさせられたぞガハハハハハ!。


 だがそれでも持って三年だろうがな、何れあやつらにもバレよう。ならば我が家には言い訳は必要であろう?」


シド「はっ、はあ~?」


 一つ溜め息を吐いていた。流石に前の家令程は察せれぬかと、寂しく思うた。前の家令は三代にも渡り公爵家に仕えてくれたが、如何せん高齢である。


 アサマ子爵にも後継者を育てるべきだと諫言を受けた。小僧の所にしばらくシドを預けることで、成長を促したいのだ。


 あくまでも表の逗留させるのは、首輪役として預ける毎にしたのだった。





§§§×§§§




ラルク・ボーワン従者19



 うちのお気楽子爵様の命令で、家令の俺と口の悪さでは負けないアマリリス侍女長の二人で、訳の分からん大山羊が牽く特別な馬車で御客を待ってるがよ~。


 正直なこと言えば、頭が可笑しいと思うぜ。


アマリリス「お嬢様の側を離れるのは、非常に不本意です。ですが・・・、これも仕事でやがります。我慢しやがりますか、です」


 いやいや何処が我慢してるのか、全く理解が出来ね~。

 まあ~、確かにお嬢様は何故かこの女だけに懐いてるから、不思議だ。


 侍女様は、「まあ~仕方ないわ、アマリリスがアーネの乳母なの」とで簡単に決めちまった。頭が可笑しいと疑っんだがよ。


 これがピタリと嵌まってるのだから、世の中・・・。良く分からんことだらけだぜ。


ラルク「俺は、元で孤児だぞ」


 多分、あのお気楽子爵に何を言っても馬耳東風だろうぜ、頭が痛いぜ全く。


アマリリス「どうやら、船が来やがりました。です」


ラルク「ああ~、みたいだな不本意だぜまったくよ」


 繕うのが上手い家令と、喋らなければ、美女の毒舌侍女長のコンビはこれからもセットで動く事が、多くなる。

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