ようやく交代の季節ですわ!。
今から三年前になるんやな~。
そうそう去年のことになるんやが、僕らと一緒に来とった新任大使なんやが、ここの所の不摂生で、激太りしてアルコール中毒と肝硬変で、ポックリ逝ったたわ~。
毎日のように僕から高カロリーの蜂蜜酒や、麺類をぎょうさんのチーズ、バターで料理した濃厚なの出しとったからな~。
ニヤリ・・・
ご老公にだけ教えたったら、カロリーの高い果実酒ぎょうさんプレゼントしとったて話です~。
最後までバカな大使やったで、きちんと僕から、何度も諌めたのですがと、遺憾の手紙を毎年送ってたんで、ポックリ逝ったても、来年新しい大使を送るから、それまで代理しとけとの申し出を受けまして、不正の温床を徹底的に潰しときました。
ヌフフフフフ・・・・、
新しい大使が来ても、お金もなく借金だらけな状況です~。
頑張って下さいね。新しい大使様。
キルト「ちち、ワルワル!」
キイチ「そうやな~、父はワルワルやで~」
この子はキルト、うちの長男やで、
わふわふ!、きゃふ♪
この子らはルーブル、キャンの一番下の子等で、ブランにセロや、二匹とキルトはまるで兄弟のように育っとる。
キルト「ちち、ブラン、セロ!」
わふわふ!、きゃふ♪
キルトが手を伸ばすと、二匹も反応する。
寝るときも、ご飯食べる時も一緒やな~。
この二匹は、キルトの兄弟やな~。
僕にはもう一人娘がおる。何故かアマリリスがお気に入りで、何時もベッタリだ。
そうそうこの屋敷は、ご老公様と相談して残す毎にした。
ユーリア姫様にも王子が二人産まれているしベラーズ王国では慶事が続いている。
マリーの子等も増えてそれぞれの群れに成長したわ。
ユーリア姫様も未来の王妃様として、きっともう大丈夫やろ。
それからじいさんとソーニャ夫人は、キルトが産まれて三ヶ月したらまた旅に出た。
今は何処の空を見とるか知らんが、二人で楽しんでる筈や。
キイチ「ほな、新しい大使様と側付きに挨拶しとこうか」
ベストリアーネ「そうですわね~。アーネ大人しくママとパパを待ってるのよ~?」
あ~う~
アマリリスの胸に顔を埋めて、適当なお返事ですね~。
アマリリス「旦那様、奥様、お嬢のこと任せやがりませ、です」
こいつは相変わらずやな~。
リース「・・・・・・zzzz」
キイチ「ほな、キルトのこと頼むはルーブル、キャン」
わん!、キャン
二匹の毛並みはランドウルフの物と違っていた。シルバーウルフと呼ばれるモンスターで、非常に頭が良いそうだ。
屋敷の守りは万全だ。この国はアーペル王国よりも好い人が多く。沢山の女と一夜を共にさせて頂きました素晴らしい思い出です~。
そうそう嫁さんの側付きに正式になった。
ミィシャ「奥様、旦那様馬車の準備が出来ました」
キイチ「ミィシャご苦労様や」
すっかり大人になったミィシャも、綺麗になったもんやな~。
キイチ「ほな、最後のお勤め行って来るわ」
§§§×§§§
国王ミルドレッド・セイル・ベラース65
通称:ご老公様
遂にこの日が来たか、長いようで、短い物よ。
あのろくでなし大使が、バカな不摂生で死んでからもう一年経つのだな~。
今年は、三年に一度の交代の季節である。
三年前は憂鬱であったが、
今年は寂しく思える物よ。
あの変わり者の男爵のお陰で、徐々にこの国も豊かになっておる。
もっとも性にはだらしないようだが、あの者の子供であれば面白い毎になるかも知れぬ。
我が知るだけで7、8人はおるであろうな、どうやら胸が大きなオナゴを好むようで、冒険者ギルドでも有名であるとか、それを恥ずかしがるどころか酒の勢いで喋っていたと聞いている。
しかしそれは侮蔑ではなく、関係を持った女を最高の女だったと言ってのけたそうで、笑い話にすらなっていた。
あの男爵をも魅了した美しき女がいたと。関係を持った女達にとって最高の褒め言葉であろうよ。
この国は性に緩い。しかし大概の男は、子供が出来ても無視する男が多く、女の方が強いのだ。
アサマ男爵は、子が出来た女にきちんと自分の子供であること認めた。
そして、子供が成人するまでの資金を女に渡していたというのは、余り知られていない裏話であろうな。
ご老公「ふむ、寂しくなるの~」
恐らく我の年齢では、最後になろう・・・・。
あの者の噂を聞かぬ日はなかったほどだった。
儀礼官「陛下、アーペル王国より使節団が到着しました」
ご老公「そうか・・・・」
さて、最後に挨拶しておくかの~。
実に楽しかったぞ、アッハハハハハハハハ!?
高らかに笑う王に、儀礼官は驚き目を丸くしたが、
アーサー皇太子とユーリア姫は、笑顔であった。
もしもキイチがいたら最高のエンディングやったで、そう言って笑っただろう。
§§§×§§§
外交官筆頭レウス子爵31
三年振りにベラーズ王国にやってきた私は、大使の急死で、急遽大使代理になったアサマ男爵と謁見していた。
アサマ男爵から大使が行って来た醜聞を耳にして、あまりの酷さに頭を抱えた。
そこから二年もの長きに渡り、大使は不正と不摂生の限りを尽くしていたろしく、大使の帳簿を見せられた上で、醜く変わり果ててなくなった。
ダオス・オーデ・ゾフマンの遺体と対面することになった。
キイチ「不本意でしたが、僕のアイテムボックスに当時のまま保管してましたで、確認とお引き取りお願いいたします~」
噂に聞いていたが、まさか本人の遺体とご対面することになるとは・・・、
引き取った兵士が、あまりの重さ倒れそうであった。此度のことアーペル王国の大失態に、本国の官僚の首が幾つか跳んだ。物理的にな。
しかも男爵は何度も本国に大使の体を心配して、手紙を出していたのだ。
諌めるように官僚宛にまで出していた。
これは公式の手紙ゆえに、残されていたし。後日首を跳ねられた官僚邸から、不正をして得ていた金の流れとかが、克明に記された裏帳簿が見つかっていた。
これにより幾つかの貴族家が取り潰しされていた。
主に、西南オデッセス侯爵家有力貴族ばかりであり、そのなかでも、有力貴族であったゾフマン伯爵家も潰された家である。
随分と後ろ暗い噂のあった家だったが、
事実だったとはな・・・。
現オデッセス侯爵も面目が丸潰れであった。今は窮地に陥っているようだ。
レウス子爵「これまでご苦労様でした。一度王都ビーンに戻り、陛下より新しい役目などのお話があると思われまする」
決してアサマ男爵が悪い訳ではない。
それでもオデッセス侯爵家や、宮廷雀は目の敵にするのは予想が出来た。
厳しい土地に封じられる可能性は高いが、私としては、
アサマ男爵に、感謝しておる。今年からましな大使が赴任することになったのだからな。




