夏になれば甘味の季節やで!
ベラース王国で暮らすようになって、8ヶ月。
嫁さんの出産も近いし、じいさん達もそれまでは滞在してくれるようで、僕としても安心です~。
日本でも夏から、秋にかけてスズメバチが活発になるよね~。
こっちの殺人蜂は、子犬とか、赤子サイズです。
しかも肉食で、普通に危険であるんや。僕みたく。ユニークスキル小屋に籠って、麻痺毒の餌を与えて、殺人蜂が死ぬまでマッタリする。簡単なお仕事ですわ。
これがバカにならない稼ぎになります~。
流石にユニークスキル小屋貸し出す訳に行かないんで、僕をヤッカム奴の対策に、夜の間に巣に近づき、毒の餌を与えるか、水魔法で殺人蜂を溺死させるか、凍らせる方法を提案したったわ、すると魔法使いの何人かが専門のパーティー組んだらしいで~、
それが大当たり~!。定期的に蜂蜜を取る専門のハンターが誕生した訳やな~。
そうになると他の冒険者も色々考える頭のエエのも出てきた。
ここのところ冒険者ギルドが活気付いてるし、景気も急上昇や。
何せ蜂蜜は腐らんから輸出品にも出来るし、密蝋、ロイヤルゼリーは錬金素材に、また卵や蜂の子も珍味として安く食べれるようになったわ。
ま~、夏から秋の味覚サンマみたいな扱いやな~
今までとギルドも本腰入れたようで、専門スキルで簡単に巣の駆除が出来るように頭捻ってるわ。
お陰様で、僕は甘味ハンターから卒業します~。
普通の冒険者に戻らせて貰うわ、
そんな訳で、冒険者ギルドから感謝状をもらいました。序でにランクが上がったで!。
冒険者ギルドからすれば、僕のもらえる金が減る。申し訳ないです~、からの屁みたいな気遣いやったわ~、
僕からしたらわざわざ行かなくてもええし、
金はあるから出せば買ええ話や~、まあ~、貰えるものは有りがたくいただきます~、ほんま楽でエエ話やで、
そうそうルーデンス、ディアン、カイエンの三人にリースを付けた四人で、パーティー組ませてみました。
これも当たりまして、冒険者として人として色々と成長とったよ。
リースは、忍者系の斥候に、ルーデンスは何故か重騎士にシフトチェンジ、ディアンは回復魔法覚えて、聖騎士の職業を覚えていたり。
人は見かけに寄らないものやね~。
あっ、カイエンは魔法剣士だったよ。
えっ、予想通りだって?、まあ~、じいさんの相手させられたらそらみんな強くなるわな~。
レベルも高いし元々の素質もあって、掃き溜めにおって腐ってたから、僕が有りがたくただ同然で拾ってきましたがなにか?、
三人には、僕からボーナス扱いで、ブラッドブーツ、幾つかマジックアイテムをプレゼントしたったわ。
それが、活躍しないことを祈ってるけどね!。
僕が来てから、随分とこの国の食生活が豊かになった気するな~。
まあ~、美味しい物食べれるんならエエことや!
おばちゃん「あっ、キイチちゃん、この間言ってた果実の収穫なんだけど。手伝いに来てくれるかい?」
キイチ「かまへんで!、何時やねん」
おばちゃん「明日の朝出るつもりなんだけども、お願い出来るしかしら」
キイチ「かまへんで!、うちから馬車出したるわ、おばちゃんは荷物だけ持って、うちの屋敷に来るとええわ」
おばちゃん「あらあらキイチちゃん優しいのね。何時もありがとう~、助かるわ♪」
このおばちゃんは、隣に住んでる大地主さんの奥さんや。
何度か殺人蜂の駆除しとったんやが、その縁でお隣さんだと知りました。
なんやおばちゃん泣きながら何度もお礼言われまして、僕はサブイボが全身に出るくらいや、
ほんまありがとうの一言で、僕は嬉しいだけです~。
それにおばちゃんみたいに頑張ってる人は応援したくなるだけや。
気にしなくてええのに、今も近所付き合いさせて貰ってます~。
━━━翌朝。
二頭のランドウルフとリースを嫁さんの護衛に残して、僕等は、じいさんとソーニャ夫人連れて、梨狩りならぬ色んな果物が取れる果樹園にお邪魔しました!。
ランドール「婿殿、朝から機嫌が良いが、そんなに果物狩りとやらが、楽しみたいなのかね?」
不思議そうにじいさんは言いますが、僕からしたら楽に果物狩り出来る果樹園に行くんは、行楽地で遊ぶ遠足みたいなもんです~。
キイチ「そらそうや、僕の国ではぎょうさん行事があります~。春は花見、花を愛でながら酒や甘味を味わう庶民の娯楽です~。これには偉い殿様も船を出して、花見を楽しまれてました」
ソーニャ夫人「あらあら、風流な行楽ですわね~」
キイチ「そうや、僕の国では、風流を歌に読む5・7・5と呼ばれる短い歌を歌うんや」
ランドール「そんな短い文字で歌うとは?」
キイチ「例えば同じ言葉でも僕の国では、違う意味の文字がある。漢字言われる物です。とても難しいものやが、貴族はこれを覚えな厭きません」
ランドール「なるほど、他所の国には、他所の国の文化や楽しみ方あるか、道理であるな」
キイチ「そうや、それにじいさんは知らん、最高の贅沢をや」
ぴくり、眉を片方上げて、じろりキイチを睨む。
ランドール「ほ~う、最高の贅沢を知らないと」
キイチ「そうや、此ばかりは、地元でしか味わえないほんま物の贅沢や、じいさんも夫人も楽しみにしとき!」
それから半日かけて、おばちゃんの果樹園に到着したわ、
キイチ「こら、相変わらず凄いな~」
広大な敷地、見渡す限りおばちゃんの果樹園です~。
ランドール「これは壮観だのう~」
ソーニャ夫人「ええ!、立派な果樹園ですわね~」
おばちゃん「キイチちゃん、皆さんもよろしくお願いしますね」




