シリアスって美味しいの?
ちょとノリと勢いで書いてます。
【━━━大阪】
《05:59》
【浅間工務店】
浅間喜一郎は、朝も早よからまんまとオアシの為や、今日も仰山稼がせてもらいまっさ~。
えろおおきに、あんじょうやりまひょか~。
この僕は今年で17になります~。
んでもって現役の高校生でありながら、おとんの会社の見習いなんてしとるんや、まあ~普通な夏休みに何させとるんや、とか文句の100や200聞かせたい所や、ん~まあ~ある意味しようがないねんけどな~、バイトさせられとります~。
ほんまは自分は、青春謳歌したいんやが、残念ながら先立つものもないんで仕方な~く。
後一年したら、大学生活を楽しみたいんで、今はバイト三昧の予定や、
まあ~ここだけの話、残念ながらおかんに似たのか、体力ゴリラなんて言われるくらいには自信あるし、
手先も器用なんで、ちょっとしたもんなら自分で作れるで?、この間はおとんの工務店でちょいちょいと神棚こさえたしなぁ~、近所のうどん屋のおばはんにめっちゃ感謝されたで、お駄賃500円と飴ちゃんもろうたがな。
今日び神棚作って500円て、なんやお駄賃かい!。突っ込んでもうたがな、
まあ~、今時のおとん達は大変やな~、DIYなんての?、流行り出すわ。
自分たちで家建てたり、リホームなんてするのが流行りらしい。
テレビでも有名人がなんや色々やっとるが、〇ロミさん以外は正直あっ、ないわ~、あかんな~、てっ思うもんやで、
おとん「こら喜一郎!、さっさと乗らんかい、はよせんと混むで」
喜一郎「はあ~いよ、おとん」
おとん「このど阿呆!、仕事場では社長や、けじめつけとらんかいな!」
喜一郎「はいはい。明日になったら考えとくで~」
おとん「考えとくやないわ。相変わらずやな~、お前は・・・」
いつも飄々とつかみ何処のない男、クラスでもよう言われとりますわ。
ほうか~?、僕にはよう分からんけどなぁ~、
ほなアルバイト代貰いに頑張ろう?。
まあ~適当に力抜いてくでぇ~。
喜一郎「おとん、早よだしいな」
おとん「分かっとるがな!、ほな安全第一で行くで」
しっかりシートベルトして左右の確認。
おとんの運転する軽トラは、軽快にエンジンが掛かると主発した。
§§§§◇◇◇◇◇§§§§§
夕方四時に終わりました!。
おとん「阪神〇〇〇ス!」
またこれやラジオで時たま六甲おろし流れると大概の大阪人は、歌ってまう、
ある意味ボケな損やんとか僕と思いました。
ん~でも、何でやろ車に乗ってまうとついつい。
おとん「違うがな、其処はボケんと」
芸人のネタ聞くと思わず突っ込んでまうんや、なんでやろな~。
※この辺りの大阪人あるあるは、作者の子供時代の思い出の抜粋です。
似非ぽいですが寝屋川の育ちで~す。
おかん「喜一郎ご飯出来たで」
喜一郎「へえ~い」
おかん「なんやのそんなん返事してからに、ちゃんと返事くらいしいな!」
喜一郎「はぁ~い、よっと、おっ、今日はお好み焼きにチャーハンかいな、頂きま~す。おかんソース取って」
おかん「はいはい。あらやだ、あんたのせいで二回返事してもうたわ~」
ある意味その母に、その息子である。
おとん「はあ~、命の洗濯してきたわ」
おかん「はいはい。お帰りなさい、命の水はどないするん?」
おとん「ほな、王冠のやつ頼むわ~」
おかん「はいはい」
おかんは冷蔵庫からキリンの大瓶とライター渡して
たわ。
おとん「そうそう冷えたビール開けるんは、やっぱりライターやな!、てか違うがな」
おかん「あら間違えたわ、はい」
今度はきゅうり渡しとるし。
おとん「そうそう冷えたビール開けるん、出来るかーい!」
おかん「あらやだわ~、また間違えてまうた~、アハハハハ!」
おとん「お前のボケは一流やな」
おかん「あら~、そんな褒めんと。ビールは付けんけどきゅうり付けたるわ」
ちゃんちゃん、これが僕ん家の普段ですわ。
━━━━━━三日後。
キキッ!、ブレーキを強く踏んだか、車が回転しながら突っ込んで来よった。
こらあかんな~、
浅間喜一郎享年17
乗用車は飛び出したカーネルサンダース人形に驚いて、急ぎハンドル切ったがバナナのチラシ踏んでスリップ。
お笑いの街らしい事故と暫くネットネタとして賑わった。
わりと似たような友人がいたり居なかったり。