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ep11.イメチェンを試みた俺は

勉強の合間に書いて書いて書いて漸く更新です。

本当に申し訳ないです。

なお、続きを書くのが楽しいのでもう、テス勉関係なしに更新するかもですw


……期末だから、後が無いんですけどね。

 世界は案外シンプルで、それでいて不思議が満ちあふれている。例えば学校で隣に座っている少女は本当に人間なのだろうか?実際に本当に人間だという確証はない。

 案外隣に居る少女は宇宙人かも知れないし、悪魔かも知れない。ゾンビかもしれないし、未来人かも知れない。超能力者だったり、勇者だったり、魔王だったり。もしかしたら神様かもしれないな。

 こんな謎が蔓延るこの世界で俺達は一体何を為していくんだろうか?世界征服?世界平和?いや、もっと小さく結婚する?ライバルを倒す?選択肢は無限で、選べる時間は有限で。

 今、歩んでいる道を変えるのも良いかもしれない。例えば、女の子が大好きな変態もとある女の子一人を心から愛する程に変わったらそれは恋愛になる。

 まあ、必ずしも良い方向に向かうとは決まっていない。けれど、変わるってのは意外と良いことなんじゃあないだろうか。


 「と、言うわけでイメチェンしたいんだが」


 「いやいやいや!今の流れからイメチェンってどういうことなのっ!?」


 「最近、レイナちゃんのツッコミのキレが良くなってきたね」


 「僕はボケだよっ!!」


 「なら私は兼用で」


 「いや、リアはどちらかと言ったらボケだろうて」


 「……イメチェンの話しは何処に行ったんですかね?」


 「っは!?紅梨ナイスだ」


 ここに来て結構経つ。まあ、色々あったが今や民に好かれる魔王になっている。お義父さんには何回か助けて貰ったりしたがな。だが、敬語はリアと結婚するまで使わねえ。

 と、いうよりレイナールのご両親に挨拶をした方がいいんだろうか?


 「葵、彼処に行くのだけは絶ッ対に止めて」


 「お、おう」


 急にレイナールの顔が何かを嫌悪する表情に変わった。俺はコレを見て、これ以上この話題に触れるのは良くないことだと思い、緊急回避するために適当に話題を見繕……えれば良いのになあ。

 こう言う時に限って全然回ってくれない頭に腹が立つ。


 「……と、言うわけでイメチェンしたいんだが」


 「何も思いつかなかったからテイク2なんだね。まあ、うん」


 「余りつつかれない方がよろしいかと……」


 ……何にも聞こえてません。俺は何にも聞こえてません。都合が悪いことは聞こえない現代ッ子なんですよ。まあ、それは取り敢えず置いておいて。


 「ガチでどうしたら良いかな?」


 「……そうだねっ。取り敢えず髪の毛を栗色に変えたらいいんじゃないかなっ!」


 「おい!?なんだよ、その反骨精神バリバリのイメチェンは!?って、よく考えたら俺って魔王っていう反骨精神バリバリの職業じゃねえか!」


 「おお」


 「なんだよ『おお』って!」

 

 そう言えば魔王だもんな。反骨精神バリバリだもんな。勇者……っていうより、世界に対して反骨精神バリバリだもんな。ついでに俺の経歴も反骨精神バリバリだもんな。

 俺に茶髪とか金髪とが銀髪とか似合わない気がするんだよな。まあ、なんだ?純和風の顔だし。黒髪の方が似合ってると思うし。


 「なら、私が提案しますね。……そうですね、今の服にチェーンを付けるのはどうでしょうか?」


 「おお、普通」


 「……じゃなくて、えーと、髪の毛を固めてみるとか」


 「おお、普通」


 「……ぐすん」


 「あ、すまん。物凄く普通のイメチェンだったから……」


 「茶髪も十分普通じゃあないですか!!」


 「ウチの高校、黒髪じゃないと駄目って校則で拘束されてただろ?俺からしたら結構、な?」


 ……懐かしいなあ。俺の唯一の話せる知り合いは髪の毛を金髪に変えたら学校の指導担当教師に首根っこ捕まえられて生徒指導室に連れて行かれてたのを思い出すなあ。

 俺は飛び火しないようにゆっくりと教室を出ようとしたところを見られてやましいことがあるんじゃあないか?って俺まで連れて行かれたんだよなあ。


 「逃げなければ良かったんじゃあないですか?」


 「……それ以来髪の毛の色を変えるイコール不良のイメージがついたんだよな」


 「自分でも解ってたんですね」


 「……はっはっは」


 「最後は私だね」


 「……敢えて聞くぜ?コレって順番制だったのか?」


 「そんなことは無いよ?ただ、右から順番に言ってってる感じだったから黙ってたんだよ」


 「うん、まあ聞こうか」


 「じゃあ、この指輪してみて」


 「ん?」


 何だ?この格好いい指輪。……取り敢えず付けてみようか。まあ、リアが渡してくれた物だから別に悪影響があるものなんじゃあないだろうし。

 とは言え、微妙に付けるのが怖いんだが。


 「……ん、付けたぞ」


 「……怖いって思ったのは水に流してておくよ。うん、良いね。どう?私が作った指輪は」


 「ん?リアが作ったのか。物凄く格好いいぜ」


 「うふふ、そう言って貰えると嬉しいな」


 「あー!ズルイ!!何でリア抜け駆けしてるのさっ!!」


 「いやあ、イメチェンって言ってたから格好いいシルバーアクセサリーが良いんじゃあないかな?っとおもってね」


 ……すげえ程に俺の好みドストライクのアクセサリーである。もう、なんというか、好みすぎて肌身離さず付けておきたいほどだ。

 後は適当に革ジャンでも見繕って、チェーン付けたらいいんじゃあないだろうか。うむ。意外と普通にイメチェンだな。


 「……それにしても、ストーカー後輩くんは全然動かないな」


 「その呼び方変えてあげた方がいいんじゃあないですか?」


 「紅梨、アイツの呼び方はストーカー後輩で十分だ。寧ろ十二分だ」


 「ねえ、葵っ。勇者くんの実力ってどれくらいなのかなっ?」


 「向こうでは成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、家系が凄いというエリートだな」


 なんでそんなヤツが俺に興味を持ったのかは甚だ疑問ではあるのだが。……最初はあんなヤツじゃあなかったんだがなあ。どうしてああなった。


 「……葵の魅力じゃあないかなっ?」


 「止めてくれ、あんなヤツに俺の魅力を感じられても微塵も嬉しくねえよ。あんなものにモテんなら犬にモテたいわ!」


 「葵ってなんだかんだいって動物に好かれるよねっ。英雄竜とか、神喰狼とか、猫又とかねっ!」


 「なんか一つだけランクが違うようなきがするんですが……」


 「アイツ、本気出したら世界破壊出来るらしいから同列で良いと思うぞ」


 なお、猫又ちゃんはもの凄く美人でした。名前は百合って言うらしく、白髪赤目で所謂アルビノってヤツだな。

 とかなんとか考えていると三人娘につま先を踏み抜かれ、すねを蹴られ、膝を後ろから蹴られた。うん、痛い。結構真面目に物凄い痛い。


 「あの、レイナール、お願いだからまた膝の後ろを蹴ろうとしないでくれ。そしてリアもそれに合わせて前からすねを蹴らないでくれ。最後に紅梨もヒールで踏み抜かないでくれ」


 「あんまり、他の女の子の事考えてると痛い眼にあうよっ?」


 「ガチで痛いから。洒落になんないくらい痛いから……」


 ……待てよ?もしかしたら俺って硬化とか出来るんじゃあないだろうか?いや、まあ、出来たとしても反動が向こうに行くだろうし絶対にやらんが。だが、痛い。


 「あ、そう言えば葵」


 「なんだ?リア」


 「イメチェンしなくても、ありのままの葵で格好いいよ」


 「………うぇい」


 ……ヤバイ、今のは無しだろ。今の真顔でそっと言うのは無しだろ……。


 「ああっ!?またリアがぁあっ!!」


 「ああいう事が出来るところが正妻たる力なんでしょうね」


 「いや、他意はなかったんだけど……」


 「むう!!僕だって葵大好きだもんっ!!」


 「大声で言うな!!恥ずかしいわ!!だけど嬉しいから複雑だわっ!!」


 本当に複雑すぎて困るんだが……。嬉しいんだが、恥ずかしいし……。

 まあ、何だ。取り敢えず勇者の行く先に不幸あらんことを……。


 「……それってどうなんでしょう?」


 「良いんじゃあないかなっ!」

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