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第12章

 サブローとケンとサラは、クリルの要請を受け、メリカン共和国女性大統領エルサと謁見する事となった。

 エルサは元々メリカン共和国の副大統領だったが、グルジ大統領の死亡で、この度大統領に就任したのである。


 3人を乗せた車は大統領官邸に入っていった。車の窓には黒い幕が下ろされていた。

 3人は執務室の様な所に通され、そこで10分程待たされた。

 やがてエルサ大統領がSPに付き添われて現れた。

 「みなさん、どうぞ初めまして、宜しくお願いします」と挨拶した。

 「初めまして」

 3人は恭しく挨拶をした。1人ずつ固い握手を交わした。


 「唐突で申し訳ありませんが、私達は今から10年程前、クリル氏達グレイタイプの異星人とある密約を交わしました。それは円盤の墜落事故により、その残骸を持ち帰った政府の要人によりその残骸が実は記憶装置で、異星人のメッセージが託されていた事が判明したのです」

 「それでグレイタイプの異星人とコンタクトを取ることが出来たのですね」とサブローが答えた。

 「そうです。彼らは自分たちが私達人類を創生し、人類史を裏で操って来たと主張しました。もう一つレプティリアンという爬虫類型異星人がいて、人類の支配を巡って争って来たのだと…」

 「そのレプティリアンという種族はローゲシア連邦と内通してるんですよね」とサラが言った。

 「その通りです!私達メリカン共和国政府とグレイタイプの密約の内容は、グレイタイプが科学技術を提供する代わりに私達人類の人体実験を認めるというものでした。前大統領のグルジは『こんな恐ろしい密約を一般に公開しないなんてとんでもない』と言って密約を一般公開しようとして暗殺されました。私達にとってはこの事はトップシークレットなのです!」

 「異星人の存在を暴露してのデメリット、て何ですか?」とケンが訊いた。

 「一つには株の暴落が考えられます。また異星人が私達の創造主である事が公表されるとなると、各種宗教団体が暴動を起こすでしょう!今の世界平和は均衡を保てません」

 「その、グルジ大統領を暗殺した人、てスリーメイソンのメンバーですか?」とサブローが訊いた。

 「その可能性が高いでしょう、スリーメイソンとは元々レプティリアンの血を引いた人達が作った秘密結社なのです。その中核をなすのが世界的な大財閥フーディー家の人達なのです」

 「謂わば陰の世界政府、てところですよね!」ケンが言った。

 「あなた達能力者にはレプティリアン イコール スリーメイソンに立ち向って欲しいのです!健闘を祈ります!」


 サブローの邸宅に戻ろと3人は「ふう~‼」と溜息を洩らした。「まったく肩が凝ったぜ」とケンが言った。

 「しかしグレイタイプにしろレプティリアンにしろ戦争は望んでない、その為にハルマゲドンという恐怖の予言を遺したのだ」とサブローが言った。

 「でもあたし達、ていずれは脳内にICチップを埋め込んでバーチャル空間でネットワークで繋がって過ごすことになるんでしょう?そえは所謂エデンの園よね」

 「そうだ、選ばれた人々ではなく万人の人がエデンの園で暮らすことになるんだ!」

 サブローが強調するように言った。

 

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