第13章
玄関のインターホンが鳴った。
サラは洗い物をしてたが、直ぐに手を拭き、玄関のドアを開けた。
すると黒いダークスーツを着た二人組の男性が現れた。その出で立ちは、ダークスーツの他に帽子も黒、ネクタイも黒、靴まで黒、という全身黒づくめの格好だった。目は鋭く光り、見つめらると落ち着きが無くなるような眼力だった。
「すみません、サブローさんのお宅ですよね?」片方の男が抑揚のない声で尋ねた。
「はい、そうですけど…」
「あなたは娘さんですか?」
「いえ、下宿をしている者です」
「サブローさんに伝えといて下さい、持っている情報を公表するなと」
男はアクセントがおかしかった。酒に酔った喋り方だった。
「言いたい事はそれだけです。それでは!」
と男たちは去っていった。
サラは不振に思った。
サブローが仕事から戻ると、サラは昼間訪れていた不審な二人組の事を話した。
「サラ、それはブラックメンだ。彼らは宇宙人に関する情報の漏洩を防いでいる」
「どうしてなんですか?」
「ブラックメンの正体はレプティリアンだ。人間に化けてUFOや宇宙人に関する情報を民間人に口止めしてるんだ」
「まあ、怖い」
「これからは誰が訪ねてきても気軽に出てはならない!」とサブローは警告した。
「わかりました…」サラは怯えた口調で言った。
サブローは夕食の支度をした。サラが食事をテーブルに並べてた。
すると周りの電気が消え真っ暗になった。テーブルの上に全身黒づくめの3人の男性が現れた。
「UFOの情報を誰にも言うな~!宇宙人の情報を口外するな~‼」
「何なんだ君たちは!」サブローが怒鳴った。
「お前たちここから去らねえと俺が許さないゼッ!」ケンが叫んだ。
サラは恐れおののいていた。
「女、こっちへ来い」1人の男が蛇の様な眼をして言った。
するとサラは催眠にかかったように、フラフラ~と男達に近づいていった。
「サラッ、行くな!」とケンが叫んだが、時遅く、サラは真ん中の男に抱き抱えられてそのまま消えてしまった。
「サラが攫われたぁ」ケンが半狂乱になって泣き叫んだ。
「ケンッ、落ち着け!」
サブローがケンを揺さぶった。
「いいか、サラが持ってたスマホはGPS機能が付いている。場所なら特定出来る」
サブローは手早くスマホを操作した。
「場所はここからさほど遠くない、フーディー家の邸宅だ。ケン、瞬間移動は出来るな!」
「おう、任せとけ」
サブローはケンの体に摑まった。
やがて情景が変わり、庭のような所へ出た。
「ありゃ?邸宅の中に移動するつもりだったんだけど…」
「結界が張られている。どうやらこの屋敷の中じゃ我々の能力は使えないみたいだ」
サブローとケンは裏口に周り、裏口から屋敷の中へ侵入した。
屋敷の中は真っ暗だった。2人は階段を上がり、居室と思しき所へ向かった。しかしその部屋の前では仮面を付けた大男が立ち塞がっていた。
「ここから先は通さん」大男は言った。
サブローはジャケットを脱いだ。
「オッサン、大丈夫かよ?」
「なに、私に任せておけ!」とニヤリと笑った。
大男はサブローに殴りかかった。サブローはそれをスルリとかわし、大男の背後に回った。サブローは自分の何倍も体重のある大男を軽々と投げ飛ばした。
大男は片肘を付き立ち上がった。大男は体勢を整えた。サブローは大男の顔面と腹に鋭いパンチを食らわせた。大男はよろめきながらも、サブローの顔面に蹴りを食らわせた。しかしサブローはちゃんとガードしてあった。今度はサブローが激しいキックを大男の腹にお見舞いした。大男は泡を吹きへなへなと横たわってしまった。
「オッサンスゲェ~‼」
「私はありとあらゆる格闘技に精通している。こんなのは序の口だ」
サブローはジャケットを煽るとドアを開けようとした。しかし鍵がかかって開かなかった。
気が付くとドアの横に数字盤があった。
「そうか、パスコードを打ち込まないと中に入れないんだな」
「私に任せろ、フーディー家のパスコードはちゃんと把握してある」
サブローはカチャカチャとパスコードを打ち込んでいった。
カチャリ、と鍵が開く音がした。2人はおそるおそるドアを開いた。
すると中にはカルトが長椅子に座り、その隣にはサラが座っていた。カルトはサラの肩に手を掛けていた。
「何なんだね君達は」とカルトが言った。
「やい、カルト、サラを返せ!」とケンが怒鳴った。
「ハハハ、私とサラは結ばれたのだ。サラ、君からも何か言ってやりなさい」
サラは虚ろな目をして言った。
「私はカルト様を愛しております。あなた様方はどうぞお帰りください!」




