0009 人が言葉を使うとき……
↓2012.06.21
人が言葉を使うとき……
人が言葉を使うとき、直接的に言葉が表している以上の意味を含ませることがよくある。皮肉をこめて逆のことを言うこともある。
言葉は言葉通りのことを表現すべきだと言う人がいる。それ以外の意味を含ませることが、まるで悪いことであるかのように言う人がいる。全く賛成できない。
言葉で直接的に表現できることは極めて限られている。言葉が多様に使えるからこそ、表現できる内容が豊かになるのだと思う。
内容の善し悪しは、別の話だろう。
何もかもうまくいくなどということは……
何もかもうまくいくなどということは、歴史上なかっただろうと思う。戦争や災害、犯罪や事故など、いつかは何かが起きる。善意や熱意でよりよい世界を目指しても、悪意や欲望、無能さ、無関心などに阻まれて、なかなか全てがうまくいくことはない。
そういうものだと承知していればいいと思う。世界がどのようであれ、心が求めるものを、心が恥じないものを、求めればよいと思う。
↓2012.06.28
「いざなぎ」と「いざなみ」という神様の名前から……
「いざなぎ」と「いざなみ」という神様の名前から、どうも「凪」が男を表し、「波」が女を表しているらしい、という話は何かで聞いたことがあったと思う。(男の方が「波」のような気がしてしまうのだが。)
それで、「なぎ」と「なみ」のそれぞれをひっくり返し、「お」をつければ、「おきな」と「おみな」になるなというのは、自分で気づいた。また、「ひこ」が男で「ひめ」が女であることも考え合わせて、どうもKが男を表し、Mが女を表しているようだとも思った。
また、「おとこ」と「おんな」は対になっている言葉であるべきだと思ったが、どうも対になっているような気がしない。「おんな」は「おみな」から来ていると仮定すると、「おとこ」が説明できない。「おとこ」に合わせれば、女は「おとめ」であるべきだと考えられる。それで、「おとこ」と「おんな」は起源の違う言葉で、本来は対比するような言葉ではなかったのだろうと推測している。
↓2012.07.05-12.18
日本の言葉:古代の「あいうえお」?
日本語には、「いち、にい、さん」という数え方と、「ひー、ふー、みー」(あるいは「ひとつ、ふたつ、みっつ」)という数え方がある。「いち、にい、さん」は中国から伝わったことが分かっている。「ひー、ふー、みー」は日本古来の数え方なのだろう。
「ひー、ふー、みー」は「ひ、ふ、み」とも言えるのではと思ったとき、ひょっとしたら、これは古代の「あいうえお」の一部かもしれないと思った。(本当のところは分からない。)
その後、どういう由来のものかは分からないが、下記のような並べ方があることを知った。「ひ」から「ろ」までは、「一」~「十」「百」「千」「万」の漢字を当てることが出来る。「ら」から後ろは、「いろは歌」のように文章になっているという解釈もあるようだ。
「ひ、ふ、み、よ、い、む、な、や、こ、と、も、ち、ろ、ら、ね、し、き、る、ゆ、ゐ、つ、わ、ぬ、そ、を、た、は、く、め、か、う、お、え、に、さ、り、へ、て、の、ま、す、あ、せ、ゑ、ほ、れ、け」