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0045 無意識的行動と老化についての一考察

↓2020.02.02

   無意識的行動と老化についての一考察


 意識的な行動と無意識的な行動は合わさって機能しているのだろう、という趣旨のことを書いたことがある。

 例えば、自動車の運転などの習熟が必要な作業は、最初は常に緊張して意識的である必要があるが、何度も練習しているうちに無意識の領域に回路が形成されて、意識的な部分が減っていく、というようなことだ。

 そして、それは習熟を必要とする作業とは限らず、繰り返すことのある全ての行為で同様のことが発生しているのではないか、とも私は考えている。朝起きて、顔を洗って、新聞と取りに行くというような日常的な行動も、半ば無意識に行っていることが多いのではないか。

 というような仮説を前提として、以下のようなことを考えた。

 寸前まで分かっていたはずなのに「今、何をしようとしていたのか」と思うことがあるのは、行動の大部分を無意識にゆだねていたから、という場合もあるではないか。記憶力が低下したからとは限らないのではないか。

 意識するということは脳に負担のかかる働きなのだろう。そのため、人はなるべく無意識的に行動する比重を高めようとする傾向があるようだと思っている。おそらく、年を取って疲れやすくなったり無精になったりするほど、その傾向は大きくなっていくのだろう。年を取るほど無意識の領域に形成された回路が増えていくからでもあるだろう。

 無意識的に行動する比重が高くなっていくといっても、全く無意識で行動するということではないだろう。ただ、ぼんやりとした意識で行動していると、何かに気を取られて意識が途切れたときに、直前まで何をしようとしていたのかを思い出すことが出来なくなるという現象が発生するのだろう。

 また、年を取るほど時間が速くたつように感じるのも、年を取るほど無意識的な行動の比率が多くなるためでもあるかもしれない。無意識的な行動はあまり覚えてないので、それをしている間の時間は無かったように感じられるのかもしれない。

 ということは、もし物忘れを減らしたいとか、時間が速くたたないようにしたいとか思うのなら、出来るだけ意識的に行動しようとすればある程度は実現出来る、かもしれない。




↓2020.02.20

   個別の問題で相手が十分に納得する説明をして……


 個別の問題で相手が十分に納得する説明をして、相手の考えの不足を補うことが出来たとしても、その人の見方の偏りや狭さからくる考え違いは何度も何度も繰り返される。

 考えてないということを自覚しえないのだから、仕方がない。




↓2020.02.26

   大学時代の数学演習の思い出


 大学生のとき「偏微分数学演習」みたいな必須科目があって、はっきり言ってチンプンカンプンだった。一回の授業で扱うのは一問だけなのだが、担当する生徒が一人ずつ割り当てられていて、前に出て黒板に書き、解き方を説明しなければならなかった。

 幸いにも、授業で扱われる問題はもう十年以上同じで、代々の先輩から解き方が伝わっていた。だが、私に割り当てられた問題の解き方については、自分には何のことやら分からないと思えたので、そのまま書き写したくなかった。

 それで、新しい解き方を何とか考案して発表したら、先生からそういう解き方をした生徒は初めてだと言われた。

 その後しばらくしてから、どういう解き方をしていたか確かめようと自分のリーフノートを見直したのだが、なぜかその部分だけがなかった。それで、思い出しながらもう一回解いてみようと何度か試みたのだが、どうしても解けなかった。




↓2020.02.27

   災厄をみんなで覚えていようとするよりも……


 災厄をみんなで覚えていようとするよりも、後世に残っていくような実効的な対策をただちに取ることが重要だと考えている。

 災厄の記憶を引き継ごうとしても、それは必ず薄れていく。津波がここまで来たという石碑は無視されていた。記憶を引き継ごうという気持ちだけでは何も残せないというのが、繰り返された過去の事例から学べることではないだろうか。

 災厄の記憶があるうちに将来を見すえた対策を立案し、実際に実行することが肝心であると考えている。そうした上で、それを学問として成立させ、専門家に引き継がせて改良を重ねていけばいいのではないか。そう簡単に理想的な対策が出来ると思っているわけではないが、実効的な対策こそが引き継ぐべきものであると考えている。

(事前に予測して対策しなければと考えることの出来る人が大勢いればいいと思うし、一定数は存在していると思っているが、あまりにも少数派すぎて、その意見が受け入れられることは多くの場合絶望的だと思っている。記憶を引き継ぐということばかり考えて、起こりえる様々な問題を考慮して対策を検討するという視野の乏しい人々に対して、私は徒労感のようなものを感じている。)



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