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のんびり屋の精霊使い  作者: 夢見羊
終わりと始まりの体魔全力祭
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久し振りのリームド教会

四月のお話。

暖かな日光が差し込み、気持ち晴れやかな快晴である。

 こういう日を、洗濯日和というのだろうが、まだ子供の心があるのか、思いっきり外で鬼ごっこでもしたい気持ちである。まあ、おっさんにでもなると睡眠に貪るようになるらしい。

 そんなこんなはどうでも良く、たまには教徒らしく教会でお祈りをしようかなと思い立った為に、朝御飯を食べてお土産ように甘いお菓子類を買ってきた。

 商店街から住宅街に変わって、人工物から自然の色が多くなっていく。

 久し振りの教会である。前、来た時は子供達の元気な遊び声が響いて聞こえてきたが、静かで涼しいこの場所は印象が違って見えた。

 緑緑とした木々の道は真っ直ぐで、その先にあるのが教会兼、孤児院の聖法教会と町が管理している施設である。

 鳥の囀ずりを聞き、清々しい空気は気持ち良い。優しく吹かれる春の風は言うまでもない。

 のんびりと歩いていたら、教会の入り口に着き。

 なぜ、子供達の声が聞こえなかった理由は分かる。お昼である。

 祈りの時間である。

 自然に感謝し、命に感謝する。そして、神に自分のことを振り替えり報告すること。主にそれが聖法教会の祈りである。

 余談ではあるが、昔の宗教は神に救いを求めたらしい。だから、祈りも祈祷や祈願が強く含まれているらしく、神に付き従った教徒らしい。内は、先生と生徒の関係であるのだけど、結構違う異色極まりない。

 スタンドガラスは女神であり、その前には女神象。その御前に孤児院の子供達と修道女のシスターが膝を付き、目を瞑って手を握り会わせている。お祈りをしている様子。

 なので自分も、静かに入り、久し振り約一年半ぶりに祈りを捧げる。

 長らくしていなかったが、振り替えるが悪いことも特に良いこともしていないから、早く終わった。

 そんな短く終わった自分に対して、子供達は伝えることが多いのか長い。その間は、椅子に背を待たれながらぼんやりとする。

 良くも悪くも美しく。

 そんな感想を抱きながら、終わるのを待つ。

 まあ、それも直ぐに終わって、シスターに子供達も誰かが入って来ていることは勿論気づいており、祈りを終えると此方を振り向く。


「……ナガクラさん? ……お久しぶりです」


 子供の年長組のカズキは、一見誰かは分からなかったようだが、誰か分かったのか顔を明るくした。


「おひさ、カズキに、チビッ子達も」


 他の子達も同じく、嬉しそうな顔をしてくれるが、一人だけ露骨に嫌な顔をしている者がいる。


「はぁー、お久しぶりですね、ナガクラさん」


 一切気を使っていない、この年長組のシイナは嫌いな者でも優しそうな顔と態度をとる。でも、相手のことを一切、信頼をしていないし、する気もない。でも本当に嫌いな者でも演技を続けるのだが、自分だとそれを隠さない。

 これは、自分の第一印象の正だろけど。あの時はまだ、若かったといっとこうかな。大人なら、言わないでいたことを言ってしまった。

 ここまでに成ったのは、そのせいもある。


「相変わらず、変わらないなシイナは、まあいいけど。それと」


 椅子から立ち上がり、服装を整え、まだ挨拶をしていない者に、礼儀を尽くす。


「師が定める聖人たるセイカ・ユメナ様、ご無沙汰しております。本日はお祈りに参りましたしだい、粗品をお渡し致します。子供達と御一緒に召し上がりください」


 最大の敬を示すが、自分はあまり敬語が得意ではないから、姿勢から指の微細までも気お付けている。姿勢で示すということである。それが、師匠から言われた最低限の礼儀だと。

 これは何時ものことなので、子供達は特に気にする様子もなくこの光景を目にしている。

 何が面白く見ているかは分からないが。

 聖人にして、教会からユニーク魔法から聖女認定を貰ったセイカさんである。この人は形式を考えない人であるから、何時も通りに話しかけてくる。


「私的には最近振りではありますが、あの時はまだ重傷で寝ていましたからね。それと、お土産、ありがとう。今からお昼ごはんをと思っていたので、一緒にどう?」


 基本的に聖人にたいして最初の時には礼儀を尽くすが、聖人の者が話し出すと自然と敬語が崩れてしまうのは、教会ないでも謎である。


「いえいえ、今日は本当に祈りに来ただけですし、この町にいるなら挨拶をしておかないといけないなと思ったしだいですから「ええ、兄ちゃん、もう帰るの」」


 悲しそうな声で呟かれては、此方も帰ることはできない。別に急ぎの用事もないのだから、いいのだけど迷惑でなければいいが。

 それに便乗するかのように、カズキも。


「そうですよ、ナガクラさん。来た早々、帰るのもあれですし、学園の話を聞かせてくださいよ」


 そう言われれば仕方ないが、一人に視線を向けるとニヤニヤと心底面白そうに此方をみるシイナを見て、残ることにした。

 だが、セイカさんにこれだけは言わないといけないことがある。これは、教会の学徒として教徒として、これは言わなければならない。それが、この教会が生まれる起因の一つであるから。

 子供達と話す前に、セイカさんに自分は膝を付き顔を上げて。


「我等が必ずや貴女達を何時かの絶望から助け出そう。それが、我等が悲願なのだから……」


 これだけは言わないといけない、これが聖人にどれだけ失礼のことであろうと。

 だから、シイナから強く嫌われる原因なのだろう。

 自らすらどうにも出来ないくせに、他人をという大口叩く自分達はとてもだが滑稽であり何様なのかと。

 ただ仕方ない。自分達はそういう性である。

 そして、セイカさんから何時も言われることだが。


「迷うことはないように、迷ったとしても歩かないように、歩けば何時か本当に壊れてしまいますから」


 その言葉が深く胸に突き刺さるが、自分は歩くのだろう。そう胸に刻みながら、自分は立ち上がり遊びや話をすることにした。

本当は、月曜日に出すはずだったの。

次の更新は、九月十四日に出せると思います。

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