何時もと違うが平凡の一日 4
朝は、校舎に向かう学生で道が埋まり、多くの学生は寮から学校へと向かう。
その者達の服装は青をベースとしたものに黒が少し入った二色と言ったシンプルな制服の胸にはキャンディ菓子のキャラメルの校章が刺繍してある学校指定制服。それを着こんだ自分たち新入生や二、三生が入る高学校。だがここは学園だかは児童が入る小学校もある。小学生の寮は別の所に有るために関係はないけど。
この流れるような人波の流れに任せて歩いていた自分はやっとの思いで教室前に着く。
一番の難関は校舎前でのそれぞれの別れであろう。田舎者の自分は流れから逆らって教室に向かうのはなかなか疲れた。これから大丈夫かと気が滅入ってしまうが、何とかなるだろとポジティブに考えることにした。
それでもため息を吐きながら教室に入る。
扉を開くと中から話し声が聞こえてきた。扉が開く音が聞こえたのか先に来た生徒の視線が集まる。
視線が結構あるなと思いつつ教室内にはいる。同じクラスの者だから気になったのだろう。
クラスの半人は既に来ているぽっい。
ここは、パッと見た感じの教室は田舎にある学校とはまるで違った。
教室の中は黒板があり、それに向かって二、三人と共有できる長机が三つと並び列は四で、計十二の長机がある。教室は段々と段差があり、それは一列下がる毎に一段と高さが上がる。それにつれ窓も机の高さより上に作られており、教室の左側の方だ。
黒板の前には教卓がぽつりとあるだけ。
教室内は日の光が差して明るく、もし日が出てなくても天井に付けられた魔宝石により、明かりが付くように出来ているから心配はない。自分のところは日射しが出てなかったら、魔宝石と蝋燭を使っていたがやはり違うね、全てだ。まあ、蝋燭に関して校長の趣味であったが。
田舎とは違って、黒板はでかいし机は多い。それにどれも新しいようだ。
こんなまだ落ち着かない場所で何人かは既に仲良くなっている様子だ。さてや、お前達……都会っ子だな。
教室を軽くチラッと見て、一名知っている自分を見つけてしまった。それに完全に忘れていた。 ただ、彼女はこちらに興味がないようで本を読んでいる。そのために気配を消して、まだ誰も座っていない席の端っこ側にそっと座る。
危なかった。まさか、道を教えてくれた女子生徒がいるとは、彼女は気づいていないようだった。といっても、どうせこれから関わるのだからやっても仕方ないけど。
頬杖付きながら窓から見える景色をぼんやりと眺めると寮がチラッと見える。それでふっと思い出す。
そう言えばタツガワ君はまだご飯を食べているのだろうか。今日も変わらず食べていたし。
のんびりとした時間を堪能してたら数分と時間が緩やかに過ぎてゆく、それつれ教室にも人が集まる。段々と席が埋まり、自分が座っている席にも来た。
「おはよう。隣、座るよ」
自分に掛けられた声に振り向くと、爽やかな笑顔をするザ・青年。クリーム色の長髪は一つ結びをしていって体格は細身でひ弱な印象を抱くが芯は確りしているし足腰も安定している。ただ本当に爽やかそうな青年である。
「うん? ああ……おはよう。隣はどうぞ」
そう返事を返すと嬉しそうに口を緩め、笑顔を向ける。
その笑顔に自分は“イケメン”と純粋に思ってしまった。
「僕はハルキ・フユム、君の名前は」
「ナガクラ・ヨシタカ。これからよろしく」
「よろしく」と笑顔で返ってきた。
さて、これからどう話を繋ごうか、お喋りな性格ではないし同年代じたいあまり話さないから、なにを話したらいいか。そんなことを思っていたら、ハルキくんから話しかけてくれた。
「ナガクラ君は何処から来たの、ここに居るってことは高位の精霊と契約を結んだでしょ」
話のと掛かりとしてはシンプルで必然的なものなので答えやすくていい。優しい青年だな。
そう思い答えようとした時にハルキ君の隣に誰かが座った。それに目がいき、口が止まる。
「同席させてもらうぞ」と断りをいれてこの机の最後の席を座った。
落ち着いて耳に残る声の持ち主は、青く黒い、紺色と言った髪色をしていてそれに黄色に茶色が混ざったような瞳は強く知性を感じさせた。
これで身長があれば凄くカッコいいのだが、身長は十二歳くらいの子供の平均よりは高いぐらいであり、それでも自分ぐらいの歳の平均値ではない。つまり何か偉そうな子供ぐらいの印象を受ける。可愛らしい感じ。
「僕はハルキ・フユム。彼はーー」
「ナガクラ・ヨシタカ」
それで君はと言った様子で、その者にハルキ君は顔合わせ名前を聞く。
「ヒマワリ・シンオトだ。一応貴族であるが、敬語などはいらない。これから世話になるだろうからな。よろしくたのむ」
そう言って手をこちらに伸ばして握手を求めて来たので、まず先にハルキ君がすると長く握手をしている。どうしたのかと思い聞こうとしたら、ちょうど終えて目と目が交差している。あの間に何があったのだろうか、自分には分からないが。
そして自分にも握手を求めてくるので握ると、なかなかの強く力を入れられた為に握り返すが、通じなかった。同年代よりは力は有ると思っていたが、そうじゃ無いのかも知れない。
何故か満足そうな顔をするヒマワリ君。どう言うことだろう。
「意外と鍛えているのか? そうは見えないが」
「……いや、村で畑仕事や力仕事をしていると必然とつくものだよ」
そう否定をして言うと、ハルキ君は顔を輝かせてこちらにグルと顔を向けて聞いてくる。
「ナガクラ君も村の出身なの、……僕もなんだ! いや、よかった田舎者がいて、自分だけじゃないかドキドキしたよ。それで君は何処の村なんだい」
急に喋りだしながら、顔を輝かせる彼はものすごくかっこいい。こういうのが女性にモテるのかな。
こうして考えているから、沈黙が流れて返事を返していないと不安になったのか。謝りだした。
「ごめん。いきなり大声を出して、引いたよね」
ハルキ君はしゃべらない自分を見て、引いたのではと勘違いして、謝りだしてしまった。早く、否定をしなくては。
「いや、そんなことはないよ。自分も村から来たから同類がいて安心したよ。よろしくね」
「よかった。引いたんじゃないか心配したよ」
そう笑って、ここにもう一人いることに気づき、何か気まずくなる。
それを見てヒマワリ君が喋りだす。
「君たちは村から来たんだろ。なら町の事や分からないことがあったら分かるかぎり、答えてやる」
偉そうに見えるが優しいようだ。ただ少し発言か偉そうなのは通常なのか、それとも以外と緊張してるのでは。
「うん、ありがとう」
「構わない」
そう返したハルキ君と偉そうなヒマワリ君達。 そのまま話をしていて何分間と経つ時にバンと扉が開くと見たことがある者が急いで入ってきた。銀色の輝き放つ長い髪を後ろで一本に纏めた者が入ってきた。
扉の前で息を切らしている様子で、よく観たらタツガワ君であった。その後から入ってきた先生らしき女性。
息を切らしているタツガワくんを見ている先生は、ピンク色をした髪は肩を越えるくらいで、キリッとした目に赤瞳に化粧は薄らしている。服装は白のティシャツに黒見が強い青のズボンを履いており、黒色の上着を着ている。
「今回はあなたの身体能力を評価して遅刻といことは無しにするけど。でも明日からは遅刻をしないように」と指で頭のデコをツンとして、笑顔で言う。
厳しそうな先生の雰囲気だった者があれをやると可愛いと思う。これがギャップなのか……だが、まだまだ。
そう思っていたら、周りの男どもは大抵そんなことを口から出ている。それが周囲から聞こえてくる。だが同じ席の二人は言いはしないが、可愛いとは思っているだろう。
女性はこう言うのはどう思うのだろうか、やはりアザといいとか思うのだろうか。見てみると普通に可愛いといていた。つまり可愛いとは正義!
そう思っている内に先生は教卓に向かい、タツガワ君は一番後ろの席に向かう。その時軽く手を振るうと、気づいてくれて手を振り替えした。
それを見ていたハルキ君は知り合いと聞いてきた。それに答えようとしたとき、先生が話し出す。
「さあ、席にみんなついたかな。それじゃ出席行くよ」
そう言い、次々と名前を言い始める。それに返事を返して行く。恙無く出席確認は終わり誰も出席していないということはなく、全員登校はしている。ただ一人が気持ち悪そうにしている者がいる。
「私は今日からあなた達の担任を務める。フルカザキ・ハルチイ、これから三年間一緒になるから、色々相談してくださいね。私は教科担当は今日行う体魔測定の体魔訓練です。これは基礎を固める為のものなので最初は辛いかもしれませんが、安心してください直ぐに慣れますから」
自己紹介は軽く言って、終わる。最後のは何か怖い。
そういえばフルカザキって何処かで聞いた事があるような、ないような。何処だっけと言った感じで首を傾げるが思い出せない。
「今日は始めに、体魔測定をやりたいと思います。皆さん今から移動しますよ」
そう言って歩き出す、生徒はそれ従って席からぞろぞろと立ち上がり先生に着いていく。
何か心配になってきた。ちゃんと扱えるかなと思い、気合いを入れる。
そこで聞いてみることにしようとすると話はヒマワリ君からふられた。
「君たちは魔力は扱えるか」
それにハルキくんが、心底疲れたようにいう。
「魔力の扱い方はお姉ちゃんの師匠から教わって、何とか、ね……」
どこかで死んだ目をしているハルキくんに、何かシンパシーでも感じたのかヒマワリくんが同情を寄せる。
「まあ、なんというか……頑張ったな。俺も分かるぞ。何で師匠ってのは感覚的に語ってきて理不尽な要求をするのだろうか」
それにハルキくんは完全に師匠に受けた苦しみのベクトルが違うのか呆けた声で「えっ?」と溢れる。
「流石にそんなことはないけど。理不尽であることは共感する」
なんか同じ仲間だと思っていたの否定されたヒマワリくんが可哀想だが、ヒマワリくんが否定された時の反応が少し笑ってしまったのは仕方ない。
ヒマワリくんは少し驚きに捕らわれていながら、話し出す。
「そうか、じゃあ、ナガクラは……笑っていないか?」
「気のせい、気のせい、笑っているわけがない。そんなことは置いといて、自分は全然。使えるは使えるが、魔力操作がイマイチ」
疑いの目で見てくるヒマワリくんを無視して自分は話す。
こちらもヒマワリ君が聞いたように同じく聞く。
「それで君はどうなの」
完全に話を反らすためにいう。
「俺は君らと違って契約の泉が早いから、練習する時間は結構あったし、精霊自体も優秀で古いから結構早い段階で上達した」
ただそれに羨ましく思える。
「時間が合っていいな、自分はそんな時間はなかったよ。起きたら直ぐに出発となって、旅中は魔物が頻繁に多出したから時間なんてよけいにない。この町にくるはずの日もずれて練習する時間なんてちょっとだよ」
そうため息を吐く。
二人は自分の事情が分かったのか「お疲れ」といって慰めてきた。
別に悩むほどではないからいいけど。でも急に家族と離れるのは寂しいけど。
そんな話をしていたら、校舎を出てグラウンドを通る。
約三百メートルのグラウンド内は良く整備がされていて平である。草一つも生えてはおらず、グラウンド外は芝が生えているから、遠目だが緑の一面が広がっている。
ここは風を妨害するようなものはなく、風通しがいい。それに太陽の光も良く通っている。それで体は日の光で程よく暖まり、丁度よく心地よい風が吹いてくる。これは春の為か、夏だと熱さで蒸されて死にそうだ。
ここでやるのかと思ったら、そうじゃないならし。そのまま歩き続ける。
一緒に歩いているハルキ君やヒマワリ君をチラッと見る。
「君たちは不安とかないのか」
何となく気になったので聞いたら。
フッと鼻で笑われただけどヒマワリ君に、それにハルキ君にも笑われたんだけど。
「じゃあナガクラ君もどうして平然としているの、君は練習する時間がないっていていたのに、不思議だね」
「それは不思議だね……まあ、そんな不安はないのはあっているけど。だからといって魔力の操作が出来るとは限らないよ」
他の者より、魔力操作が下手なのは、何かを手にいれたら、何かを失ったということをしたから。それが魔力操作にも影響したのだ。
隠すようなことでもないが、教えるようなことでもない。
ハルキくんについて、気になったことが一つあるので聞いてみる。
「ハルキくんの師匠ってどんな人なのだ」
「幼馴染みは、僕たちと一緒で高位の精霊と契約しんだ。でもその子は最初から魔力が感じれて使えたんだ魔法。その時、この村出身の冒険者に使い方を教えて貰って、その縁で自分もと言うわけ。その師匠は赤髪の竜鬼って異名を持つんだ」
赤髪の竜鬼。聞いたことがあるようなないような、名前である。異名を持つのだから、Aランク相当の冒険者なのだろう。
ヒマワリくんは視線を向けると答えてくれる。
「俺の家柄的にそういうのは関係ないのだが、親戚の者が武家の貴族だから、実践的に学ぶことが多い…………話しは終わりだな」
そして話を区切り、目的の到着したと思われる。
あのグラウンドからは差ほど遠くはないところに、建てられたドーム。
青白いで建物は、石と遜色なく鋼と硬さで劣らない壁に守られ。竜が持つ鉄壁の鱗に等しいそれは、この場所には異質過ぎた。
前見た入学式を行った会館よりも大きく、その壁には特殊な模様があるも太陽の光で消えているが確かにある。白くある壁を青くも見せる魔法陣に関係しているだほう光輝く模様は壁にべっしり描かれている。
そんな不思議な建物を見つつ、隣の人物に話しかける。
「これって何?」
ただの疑問を言う。理解が出来ない意味が分からない、ただそう感じるしか出来ないものを隣にいた者に聞く。
これは常に変わり続ける物でもなく、ただ何かに変わることが出来る何か本当の役割として使われずに残り続けた過去の遺産。
「……」
何の答えも返っては来なかった。それに疑問を思いドームから目を離して少しは仲良くなったヒマワリ君に目を向けると、彼も驚いていたのかドームに視線が向いていた。
驚きから意識が戻ってきたのか此方を向いて。
「ああ、済まない。少し、考え事をしていてな、それで何だ」
そう答える者に嘘はなく、彼も魅了されたのだろう。
「この建物が何か知ってる?」
「……これは、多分だが前のせん――」
その声は大きな声で遮られた。
「皆さん、見るのはそれぐらいにして入ります。このドームの説明は入ってからしますので、まずは入りますよ」
中に入っていく先生の後ろをぞろぞろ他の者達もそれに着いてくように歩きだした。未だ名残惜しそうに眺めていた者もいたが。
とにかく行くと自分達もついていく。
ドームの中は学校内と遜色なく、上から日の光が射して中が全体的に明るくなるように設計されている。中にまで、模様は描かれていない。
そのまま、奥の通路を抜けると視界が広がる。
高々とある天井には夜空にある星のように輝く魔宝石。それが広がったホール内を明るく照らし見せる。
そのまん中には先生とクラスの皆が見えた。
他の者がくるまで待つことになる。それまで三人で話す。
「体魔訓練って何をやるのかな」
するとヒマワリくんは、そこ気になるかといった表情をする。
「ナガクラ、他に気になることがあるだろう。そこについて話すだろう普通。まあ、一応、答えると身体的、魔法的に関して訓練するだろう。名前から予想するに」
「だよね。それに関しては気になるけど、あとで聞けるなら別にいいかなって……それより何の授業が楽しみ?」
そこまで、気になることではないし、こういうものは大体、古代関連のものだから基本的に何もわからないじゃないかな。知らないけど。
「それもそうだな」と納得した二人。
「そうだな。俺は歴史は好きだな」
「僕は生態雑学がいいけど。名前的にあまり難しくなさそうだから」
二つともいいよね。歴史その時の人の思いや事情で起きたことは、悲しく面白く色々と思わせる物語がある。生態雑学は生き物の環境や進化など神秘的である。
ただ自分的には魔法関連があってもいい気がする。なぜなら、魔法ってかっこよくない、子供なら憧れるだろう。そこのところ若者としてどうなの。
「やっぱり、基本魔法じゃない? だって魔法って――」
自分が魔法について語ろうとしたら、大きな声で遮られた。
周りを見ると皆、集まっているぽっい。
それで先生からドームの話が聞こえると思い静かになる。
静かなになった自分達を見た先生は、話し出す。
「全員、集まりましたので、このドームのことを軽く話しますね。
約三十年前に起きたこの国で起きていた戦争、その時から十年経ってもまだ続いていた。それはこの町を壊滅状態にしても被害は広がり。そしてこの場所に造られた避難所。
避難所には町の人やここの学生や先生達も避難をして、魔法を扱えるものは結界を張り続けたが限界は近かった。魔物の群れがここまで迫ってきていたから。
どうするかで悩みに悩んだ大人達は戦うしかなかった。そう決まる時に一人の大天才アルスという老人が現れた、その者はこのドームを魔法使いと精霊使い達と一緒に造り、アルスが特殊な模様を刻み付けた。それは特殊な防御結界で攻めてきた魔物のではどうすることも出来なかった。
そしてその町を支配していたもの達から無事に戻すこが出来たといまでは伝説になっているの。その大天才アルスは何処からともなく現れ消えた。
まあこれが有名な白銀の竜塞とも呼ばれる建物で、戦争はヨクカワのプランダーと呼ばれる世界戦争中の事だったりするわ。その辺は歴史で習うと思いますからお楽しみに。
これでここの説明は終わりね」
そう説明を軽く済ませた。
この話は有名で世界中に広がるほど。
それにこれがあの有名な建物だと誰も違和感一切なく信じるだろう。それ相応の建物だと見れば分かる。
そもそもヨクカワのプランダーは自分が三才頃に終戦したはず。てっきり、古代の建造物だと思っていたが……アルスね。
「それじゃ本題に入りましょう。体魔測定を行っていきますから、まずは着替えましょうかといいたいけど。服は持ってきて無いよね。そもそも言ってなかったし、ちょっと待ってね…………身体方面は次回にして……」
何か、考えてるのか腕を組んで目をつぶりだし悩んでいる。
先生が話し出すまで誰も話さず、待っている。
すると目をパチリと開いて、口を開く。
「今日は魔法方面の測定だけをしますので、ちょっと道具を持ってくるから待ってね」
六と書かれた壁に向かって歩く、この場所は楕円形で切り目で分けられた壁にそれぞれ番号が書かれている。
先生は着くと右腕を軽く振るう。その手には枝ぐらいの細さに羽ペンより少しは長い杖が握られていた。
そして肘を曲げて壁に向けた杖を左回りにくるりと回す。
すると六と書かれた壁が横に重苦しくずれて、しばらく使われていなかったのか埃が少し舞い散る。ずれた先には、暗がりに包まれた部屋が現れた。
先生は埃が舞っているために手で少し払っている。
もう一振りをすると明かりが着き、中が良く見えるようになったのか、その中に先生は入って行く。中までは見えない、時間はそんなに掛からず。
数分と経つと先生は両腕て道具を抱えて持って部屋から出てくる。そして此方にくる。
そして着くと一旦地面に道具を置いて、誇りで汚れた服をパンパ
ンと叩いて埃を落としてから話し出す。
「えーと、この道具で魔力について計ります。何を計るかと言いますと」
ーー『魔力容量』は自分の中に溜めることができる魔力が何れだけかを計る。
ーー『魔力伝導率』は精霊から自分人身にどれだけ無駄なく与えられるかを計る。
ーー『魔法性能』は魔法と言う現象の強弱に持続性などを計るかこと。
ーー『魔支』は今の自分が操れる魔力の大きさに質を計る。
そう説明を受けて、あまり難しくも無いためにすんなりと入る。
「説明はこれでだけです。じゃあ今から、名前を呼ぶから来てね。ああ、呼ぶのは二人だからね。来たら道具の説明をするから、じゃあ――」
そう呼んで計っていくことになるようだ。
何れぐらいで呼ばれるかは分からない。
自分は今計っている生徒が持つ道具を観察する。
それでそんなことが計れるのかと、色々と面白い。
観察をしているとヒマワリくんから声が掛けられるり
「なあ、どっちが評価が良いか勝負しないか?」
その言葉を聞いて自分は観察をやめて、面白そうな話に乗る。その話にハルキ君も乗ってきた。
「いいねそれ、面白そうだね」
「だろう。じゃあ、総合的に一番良いのが一回だけ命令出来るとにしような?」
「それで言いかな、でもあんまり無茶なのは駄目で良いよね」
そう言うと二人とも頷いて、了承を得る。
そんなゲームが小さく開かれた。
ゲームを始めるとさっそく自分の名前が呼ばれる。
『ナガクラ・ヨシタカくんとカザクラ・カクチカさん』と呼ばれる。それを聞いて二人に『言ってくる』といって先生の所に向かう。
先生の所に着くと呼ばれたもう一人も来る。それは何処かで見たことがある女子生徒である。
鮮やかな赤をした長い髪には見覚えがあるし、気にしなさすぎた。さて、どうすれば良いかな。
本日二回、忘れていた同じクラスだと言うことを、こういうことがあれば会う可能性がある。それに自分は悪いことはしていないのだから、普通でいれば良い。……ちょっと、ほんのちょっと気まずだけだ。
少し気まずいがなるようになれと思って先生の前に立つ。
女子生徒は此方に気づいてはいないようだから、気づかれないように平然と装い先生から道具の説明を受ける。
「この青い道具を持っていっぱい魔力を込めれば計れるから緊張することはないよ」
そう言い先生から差し出される青い円柱を受け取って、あまり力を入れずに軽く握り、魔力を込めると数字が浮かび上がる。四と浮かび、先生に聞く。
「何ですかこれ」
「それは今の契約したばかりの生徒達の魔力容量を数値化したもので……四級か高いね。四からの四段階で一が高い数値で十が低い方ね」
そんな説明を来ていると。何故か先まで興味がなさそうだった女
子生徒が此方を見ている気がするので振り向かない。
「ああ、カザクラさんは二級だね。優秀だね。あれ、どうしたのカザクラさん。そんなにナガクラくんを見て、もしかして知り合い?」
疑問を抱く先生と自分を見て来るカザクラという名の女子生徒。
どうすれば良いのだろうか、決して顔を会わせないようにしていると。カザクラさんが話しかけてくる。
「貴方、この前私に道を聞いた人よね。声に聞き覚えがあるのだけど、道を聞いた人よね。どうして此方を見ないのかしら、やっぱりそうよね」
絶対に顔を会わさんとしている自分と顔を見ようとするカザクラを見てる先生はどう言うことか分からず首を傾げている。
でも顔を見ようとしてきたカザクラさんは、もう良いやという様子で止めて話し出す。
「この前は言えなかったけどはっきり言わせてもらうは、いらないから。それだけこれでこの話は終わり」
そう言って此方を見ることはなくなった。自分はそれでようやく彼女を見て独り言ように自然と呟く。
「借りは返す。返したと思ったら止めるさ」
そういいこぼれた言葉が彼女に聞こえて要るかは分からないが、それはどうでも良いことだ。これはあくまで自分の気持ちの問題だから。
それを見ていた先生は結局分からず、測定を続けるのだった。
そのあとは一切しゃべることはなく、測定を終わらして先生から結果を書かれた紙を貰い、二人の元に戻る。
そのまま二人の測定が終わるまで結果は隠して、二人とも終わったので発表していく。
「まずは魔力容量からな、じゃ俺は六級だ」
お前らはと言った感じで視線が来る。
「自分は四級かな。ハルキ君はどうだった」
「僕は七級だね。この中だと一番低いな」
そのまま発表をしていき、総合的に一番高いのは自分となった。
「えっと、魔力容量四、魔力伝導率四、魔法性能七、魔支四と魔法以外は少し高いけど尖ったものはないか」
「いいじゃん僕は四級にいってるのが、一つだけだし」
「自信があったのにこれではな、ナガクラと僅差だな」
そういうが、自分の方が高いけどね。
「じゃ一度だけ命令出来る権利はナガクラ君のだ」
「何に使うかな。まあ今は言いかな、後にとっとこ」
そんなことを言っていると先生から声が掛かる。全員の測定が終わったようだ。
「体魔測定は終わりました。時間も掛からなかったから模擬戦闘をやりたいたと思いますから、少し待ってくだいね。道具を片付けますから」
そういって話を終えて、道具を片付けに両腕てまた抱えて歩き出す。それを見てから模擬線のことを先生が戻るまで話をする。




