準備は万全か
短め。
教室からグラウンドに移動した後、皆とは離れた場所に先生と絶句した自分はいた。
皆は団体戦の種目を聞いて、魔法なり運動なりと練習をしている。個人種目に参加する者も練習をしていたりしている。では、なぜ自分だけ先生と話しているのか。
簡単な話しだ。
先生から一切の包みなしに『ナガクラくん、正直いって弱いからボコボコにされないように鍛える』といわれた。素直に率直に、これだけ聞けば、じゃあなぜ、自分を選んだとなる。その後の話が大事。『貴方が本気でやろうとすれば、殺せはできるけど。倒すことは出来ない……だってこれは、死合ではなく、試合だから。だから、先生が試合で勝てるようにするのよ』とのこと。
先生には前に、自分のことを大雑把であるが話している。その話から推測したことなのだろう。一応、人を殺すなんて片手で数えるほどしかしていないのだが。大体は自分が怪我で危険に陥って、仲間に助けられることが多いというか大半はそれである。
だから、対人戦はそれにやっているつもり、そんな自分がボコボコにされるわけと反抗を思っていたのが懐かしく感じる。まさか『相手はクラス代表として、魔法科の魔法協会で中位中階級の理想者に至った天才、魔法に関すれば既に教師人と遜色ない実力……はっきりいえば、一年のレベルではない』それに、思わず絶句してしまう。それなのに先生は無慈悲にも『もう一人の騎士科は代々武家で国から魔を退ける騎士の貴族の跡取り騎士。その家系は古くから、ある一つの剣を引き継いでいるは、それは、聖剣。それも、選ばれた者です。これもはっきりいえば、魔法科の生徒と変わりません』
これは絶句の他ない。だって、現実者に聖剣使いとか、ヤバいだろう。自分はそれなりに修羅場は潜った一般生徒。先生の見るめは間違ってはいなかった。でも逆に謎が深まったところもある。
先生は自分に語るように、説明をする。
「魔法協会や聖剣のことを知っていると思うから、分かるでしょ。今回は前年度ともレベルが違い過ぎる。内の科で対応できるのは三人だけ、それがタツガワくん、ナナキくん、そしてナガクラくん貴方よ。この中で、勝てそうなのが、貴方だから選んだの」
真剣な眼差しで妄言の言葉のように、だが夢現の話であるあるような、それは確かに勝利を見ていると感じさせる。
本気で勝てると思っているなら、それはない。費やした時間と才能を開花させる努力が圧倒的に足りていない。本当に何でもあり、であればやりようは幾らでもある。
試合となると、制限が多く課される中で自分は不利だろう。それはタツガワくんも同じことがいえる。
では、自然とナナキくんが上がるけど。自分なのだろうか。だから、純粋に疑問を投げ掛ける。
「勝ちたいなら、ナナキくんの方がよくないですか?」
「えっと、ナナキくんは……諸事情で駄目出来なと思うし、元からナガクラくんに出て貰うつもりだったよ。幾ら死合ではないといえ、例年よりの精霊科のリーダよりも強いからね」
それに溜め息が出てしまうが、もう変えれないことにいくから考えても仕方ない。これも何か良いことがあると考えて頑張るか。
「まあ、分かりましだが、これから何やるですか? 練習といっても、単純なことをやっても意味がないと思いますが」
「それなら任せて」
一瞬、不敵な笑みを浮かべて、パッと自分に指を指してこれから行うことを告げる。
「今日から、私と毎日に模擬戦を行うそれが練習であり鍛練!」
大きな声で告げた。それにこの辺りは静まる。
驚くことすら無理、だって相手は最強の一角と数えられるほどの強さを誇っているのだから。
リーダ戦の前に先生にボコボコにされる予感しかしないのはどうしてだろうか。
そんな自分を置いていき、先生は手足を伸ばして体をほぐし、視線を此方にむける。それに嫌な予感が悪寒を走らせる。
「じゃあ、始めに、本気の全力で――私を倒しなさい」
その言葉にプレッシャーがのしかかる。その急激な緊張感が場を支配しているために、体に不調をきたす者が現れる。
重く狭い重圧が全身に負荷と枷がつけられているかのように、この場所は自分にとって不自由な空間へとされた。それでも逃げることは許さないという視線が自分を射ぬく。
正面からその視線は受ければ、恐れを抱くことは仕方ないといえよう。相手はそれだけ強大で勝てないということだ。
折角、気合いを入れたのに今からボコボコにされると分かっているけど。やると決めた今、やるしかない。
そのために、自分も準備運動をする。確りと深く広く全身をほぐして、程よく緊張感を抱き未だ準備運動をしている先生を確りと観察して、構えをとる。
今、自分に出来ることを、高速で探す。よって出てきた抵抗するためには、超能力、身体強化、合気の三つだけ。攻撃性、防御性の魔法は練度と弱いから使うより使わない方がまし。
思考の待つに出てきた。そのために、身体強化をしようとする時、先生から視線が外れた。
その時に強化魔法を掛ける暇なく、先生は自分を攻撃出来る範囲に入れていた。
そして、目に留まらぬ速さで手が頭を狙って向かってくる。
(チッ!)
自分の失態に舌打ちしながら、強化魔法は止めず、簡易魔法を起動してながら受け身の姿勢に入る。それに指の隙間から覗く先生の顔が少し驚きに変わった気がする。
何であろうがその手は止まることはなく、起動した簡易防御魔法の魔法陣が顔の前に展開し駆動する。魔法陣の情報により魔力光に影響して、赤く熱い火のような魔法陣に変わる。
赤い煌めきを発して、空間に刻み固定した魔法陣は防御的役割を得る。そして、魔法陣事態が火と化すことで容易に触れることはない防御魔法陣となった。
であったとしても止まるとこはないと分かっているために、強化魔法は全身に掛けて、超能力も使い、顔を掴んだ時に合気を使う。今の自分が出来ることの全てを使っても不安しかない。
やはり、火の防御魔法陣では意味はなさなく、一瞬で壊される。
そして自分の顔面を鷲掴みにして、体が浮遊感に襲われる。
足が地面から離れ転ばされる? その考えは正しく。
自分が何をするよりも速く、頭に強烈な衝撃が走り、指の隙間から見えた光景はボケていた。それにこれは駄目だと思うと意識がプツリと切れた。
意識は数分と回復した。
体に残る痛みは少なくはないが、支障にきたすほどではない。
先生は自分の問題点と課題をいう。
「ナガクラくんは、少し思考に意識が周り過ぎて、体の動きが遅いから、もう少し直感と考えながら体を動かすことに意識を向けようか? 体魔祭が始まるまでに、私に一発入れようか」
「はい」
それが約二週間までの直すこと課題であるそうだ。問題点は確かにそうなので、文句はなく頷く。課題は無理である。
そうして、今日は死ぬほど模擬戦を繰り返して授業が終わり先生から地獄の言葉を貰う「今日はこのぐらいにして、明日からは授業が終わったらグラウンドで今日より厳しく模擬戦をやるから休むように分かった」
それに無気力に自分は返事で返して、用事により寄り道してから帰る。図書館で出来た友達と会う予定である。
三話とエピローグでこの章は終わりです。
八月が終わる前に、この物語の夏休みまで終わらす予定です。
以外と次章で物語の三分の一とちょっとが終わりなので、今年までに最後まで完結したい。




