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のんびり屋の精霊使い  作者: 夢見羊
初めてのテストと体魔全力際準備
32/69

テスト前一週間5

 休日の今日は、日曜日の昼は約束した通り、自分の部屋で勉強会をすることに。


 そこで気づいたことが一つあってそれは――勉強する場所が足りない。


 自分はなぜ、今までに気づかなかったのか不思議に思う。普通に考えれば部屋に建て付けの机が二つに椅子はそれに対にある。それだけで、他の部屋も同じはずだ。

 それなら図書館に行けば良いじゃんと考え付くが、あいにく外から雨音がポツポツと聞こえいる。


 どうしたものかと自分の椅子に座って考えているのに、相部屋のタツガワくんは呑気に鼻歌を歌いながら剣の整備をしている。

 皆、赤点は取らないだろうから、最終的に各々でしてもいいのではないか。何せ、参加する者達は同じ部屋で、その片割れは勉強が出来るだろうし。


 そんなことを思っていたら、コンコンっと扉がノックされた。それにタツガワくんは迎え入れにいく。

 扉が開く音が小さく聞こえると楽しそうな声が聞こえて、部屋に向かいぞろぞろと入ってくる足音が短い廊下を鳴らす。そうして、部屋に入ると。


「来たよー、ナガクラくん~」


「…………以外と物は散らかってはないようね。それに、シンプル」


 明るく陽気そうに自分の名前を呼んだシロミヤさんと何か部屋の査定をしたカザクラさんにあいさつをする。


「こんにちは、四人とも。……何か楽しそうだね」


 それに返すように、二人の後ろから声を出す二人。


「ああ、ナガクラの部屋に向かう前に、少し話していてな――」


「そうそう、四人でね。そう言えば、どうやって勉強しようかって話になって最大の問題に気づいたんだ。――場所足りなくな? ってね」


 ヒマワリくんは自分の部屋に来る前の話をし出すが、ハルキくんがどんな話をしていたか言って面白そうに話し出した。

 どうやら、気づいたらしい今日の勉強会の問題を。それについて、どうするか皆に問う。


「休みで良いじゃない? これまで軽くと言ってもちゃんとやったのだし」


 そんな軽い感じで言うタツガワくんは最後の方はなぜか自分に恨めしいげな視線を向けてきた。

 親切に教えた上げたというのに。追加で丸一に勉強漬けにしてやろうかとは全く思ってはいない。さすがに、タツガワくんとハルキくん実際にはよく頑張っているしそれでも良いと思う。まあ、強いて言うなら気になることを質問し合うぐらいで良いのだろう。


「それで良いじゃないかな。最低限、気になる所を質問して答えるとかで良いじゃないかな。皆、最低限赤点は取らないだろうから」


 皆も特に異論はないようなので、それでいくことに。

 皆、適当に座り軽い感じで復習を兼ねて、教科書をパラパラと読んでこれってこういう意味だよね確認し合うだけの作業。単純で、皆も大体覚えているのでスムーズに進む。だからといっても結構な時間は掛かり、木製の時計は二刻半を指し、天井に付けられた魔宝石から発せられる光で木製の時計はニスのコーティングで光を反射している。

 いつの間にか昼となって太陽の輝きが一番となる時刻。でも今日は見ることは叶わないだろう、外から聞こえる雨音は止んでいないから。


 今日の勉強会も案の定、ある二人はだれていた。でも二時間くらいやっていてもサボるようなことはなく、テスト期間前一週間で行っていた勉強会で集中力が上がっているようで嬉しく思える。なんせ、タツガワくんとハルキくんに何回、デコピンをしたことか。もちろん、普通のデコピンではなくね。だから、嬉しくなるのだけど仕方ないか。


 それ事態は予想していたので、遅めの昼飯にすることした。

 自分は皆と少し遅れて食堂に来て頼んだ料理を持って、皆が座っている席を探すと――見つけた。そこに向かうと席には自分を含めた三人しかいない。カザクラさんは既に料理はあるようだが、ヒマワリくんは選んでいないようだ。他の三人はどこに行った

 自分は少し手洗いに行っていたので遅れてきたから分からない。


「他の三人は?」


 何気なく聞くとヒマワリくんが答えた。


「ああ、他の三人はまだ選んでいるじゃないか? 俺は席を先にとって待っていたからな……でも遅いな。呼んでくるついでに俺も料理をとって来るから待っといてくれ」


 ヒマワリくんは立ち上がり探しに行った。

 待っといてのことなので、残ったカザクラさんと話す。


「テストは大丈夫そう?」


「ええ、特には問題はないけど。そっちこそどうなの? 二人に教えてばかりで勉強会ではしていないようだけど」


 確かに自分は二人に勉強は教えて、自分ではしていない。それを二人に突っ込まれたが、教える者はちゃんと教える為に色々と考えたり思い出したり正しく簡単に伝えるために、教科書を読み直して、読んでいく内に自分が分からないところが浮き彫りなったり、あやふやなところが出てきたりとして、その為に教科書は何回も読み返して理解をして深めているから一応勉強はしてはいる。

 そんなことを伝えると納得した顔をしている。そう言う経験があるのだろうか。


「じゃあ、問題はなさそうね。……そう言えば、昨日のことで結局、聞けなかったことで聞きたいのだけど」


 神妙な面持ちで、こちらを見て聞いてくる。


「体魔訓練の授業で、悪魔は倒したのって何なの?」


 それに「ああ」となる。確か昨日は質問責めになりそうだったので、いつか話す的なことで難を逃れたのだっけ。

 特に何が有るわけでもないし、話しても良いか……でも皆がいる時に話した方がよさそうだ。


「それについては皆が来てから話そうか。後で聞かれるのも面倒くさいから、それでいい?」


 「ええ」と返しすカザクラさんは何処となく焦りがあるように気がした。

 それを不思議に思いながら、話題を変える。


「そう言えば、もうすぐ体魔全力際があるらしいけど。その間ってなにやるかしってる?」


「何をやるか? ……確か、競技に出る生徒以外は基本的に自由らしいわ」


「おお、それは楽で有り難い。見ている方が楽しそうだし」


「ええ、でも競技の参加は担任の先生に委ねられているから、あなたが出る可能性は大いにあるわ」


 大変面倒くさいなそれは、そこら辺は何か審査的なことであるだろうから、適当にやり過ごしていれば何とかなるだろう。

 そんな考えが見え透いていたのか、カザクラさんがジト目で見てきて、呆れたような顔をしてから自分に言う。


「あなた、ちゃんとやりないさいよ。こう言うのは、後々進路に関わってきたりするから」


「それを聞いて、余計にヤル気がなくなってきた」


「どうして?」


 ホント疑問そうな顔をしているが、自分的には別に将来の夢や目指していることもないし実家の農業を継げば良いだろうと思っているから。それまではちゃんと学校で学んで農業に使えたら良いし。

 色んな体験をしたい。まあ、実家を継げなかったらヤバイから一応、その為にも考えておかないといけないのか。お父さんなら「継がせん」とか普通に言ってきそうだからな。それまた面倒くさいが仕方ない。

 自分は椅子の背に凭れてぼんやりと考えていたら、後ろから声が聞こえた。


「何の話しているのナガクラくんとカザクラさん」


 それに振り向くと料理を乗せたトレイを持ったタツガワくんであった。その少し後ろにはヒマワリくんがしょんぼりとした二人を連れてきた。怒られたのか? 

 そんなことを思っているとカザクラさんが答えた。


「体魔全力際の話しよ」


 「ああ」と納得してタツガワくんが席に座ると三人が来て、ハルキくんとシロミヤさんはしょんぼりとして「遅れてごめん」と謝ってから席に座る。何があったのだろうか、本当に。


 ようやく、皆が揃ったので早速、食べよう。

 今日のお昼はパスタでシンプルなペペロンチーノ。

 具材はオリーブで刻んで炒めたガーリックと唐辛子だけで、味付けとして塩とブラックペッパ。


 皿に盛り付けられたパスタをフォークで絡めて口に入れる。

 味付けはきちんとあり、ちょっぴりの辛さは食欲を刺激される。ちゃんとガーリックの風味や匂い感じられて次の一口に手が自然と動く。

 楽しんで食べていたら、カザクラさんから先の話をされる。


「ナガクラくん。先の話だけど……」


 自分とカザクラさん時の話だから、皆は聞いていなかった。だからシロミヤさんは興味津々といった目で見てくる。


「ああ、分かった。皆も集まったし話しますか」


 何の話しといった感じでカザクラさん以外が見てくる。

 体魔訓練でやった気術についてだが、知っているもの知っている程度のことだろう。

 静まった空気の中、フォークをおいて自分は言う。


「自分が体魔訓練でやった悪魔を倒した時の話をすると二人の時に話してね。……その前に、まず先に言うとあんまり話すことはないから」


 そう前書きを言う。それで皆は真剣な眼差しでこちらを見る。タツガワくんは食べながらも耳はピクピクと動いているので聞いているだろう。

 自分は勿体ぶるような話でもないので、軽い感じで話す。


「気術とは何か、それから話そうかな。……気術は名の通り気を操る術なんだけど……じゃあ、その『気』ってのは何か話だけど、気ってのありとあらゆる力の流れであり、力の発散、力の発生を含めたのを『気』と呼ぶ。まあ、気ってのはそう言うことで簡単に言うと力そのものを気と呼んでいる」


 静まった空間にただ自分の声が響くだけであった。その響きは雨音に呑まれて消える。

 今日は休日でいつもなら人がある程度いるのだが雨の日だと極端に少なくなるのはなぜなのか未だに分からない。その中、続けて話す。


「じゃあ、その気を操るにはどうしたら良いか。簡単に言うなら、気を感じることが出来たならいつかは出来るようになる」


 「う~ん?」と声が聞こえたが、極論的てな話しだ。ちゃんとやり方的なのはある。

 一気に胡散臭そうな目で見てくるが無視して自分は話を続ける。不動の精神は揺るぎはしない。


「師匠に教わった方法だと、自然の中でがむしゃらに生きて、自然を感じること。人としての生活から動物としての生活にして、自然を、生命を、星の命を、自分が生きているという実感を、そして大きな力の渦を感じることが出来たとき、自分を取り囲む力を改めて認識出来てと思っていい。そしてそれは、自分の中にもあることを感じて、それを流れを促進や停滞を制御する。制御は意識してそれを操ろうとすればいい。最初は出来ないだろうが徐々に出来るようになるし。制御が出来るわけは意識して操ろうとするときにも力が働くからだ。そのうちそれで操るのではなく、それ事態と同じすることで早く出来るよ。これを気を操る術、気術だ」


 さて、これから本題だな。

 意気込んで本題に入ろうとした自分を止めてヒマワリくんが割って入ってきた。


「少しまってくれ、ナガクラが言う『気』ってのは、どういうことができるんだ」


 見せてくれという態度で言ってきた。どういうことか、また難しいことである。

 気術は基本的に内部の気を操ることを主としているから見せることは難しい。

 それに悩むが自分を良いのがあったと思い出した。だから自分は気術の基礎たる内気の操作が至った技術を見せてやろう。


「カザクラさん、掌に火の玉を作ってくれない」


 不思議そうな顔をして、自分に差し出すように掌に石粒ほどのオレンジ色掛かった火の玉を生み出した。

 それでは消すには花がないために自分は火力を強めるようお願いする。


「カザクラさん、もっと火の熱を高めて、でも大きさは掌ほどでありながら、灼熱を宿した火の玉」


「なするかはわからないけど。これ以上は危ないわ」


 そんな忠告はもっともだが、これはあくまで芸である。そんな心配はない。火で失敗しては芸ではないからね。

 自分はお願いする。


「大丈夫だよ。だからよろしく、見たいだろ気術」


 戸惑いながらも理解したようで、火の玉は本来の力を得るようにオレンジは、赤く赤くと色鮮やかに燃えて、鉄を溶かしてしまいそうな熱を内包した火の玉は炎となった。

 結構、離れている顔に熱気を感じるほどであった。

 自分はメラメラと燃えている炎を見て、十分だろうと思い自分は右手で炎を握るために近づける。それと誰かに言われる前に自分は先に言う。


「右手をよぉーーく、目を凝らして見てな。これが気術の基礎をやり続けた結果だ」


 自分は体内の内気を操り、その範囲を自分の体から外へと広げていく感じで外気を操り、炎の熱を掌で全力で感じながらも近づけて説明しながら握ろうとする。


「気術ってのは基本的に自身の体内にある気を操ることしか出来ない。でも基礎たる内気の操作を極めれば。外の気、外気を操るに至る。だから……」


 見せるように、炎に焼かれる右手を無視して炎を握る。だが、右手は焼かれることはないこれが気術の本質。

 なぜなら、炎の熱は発散していくから右手は熱くもない。


 だから、()()()()を右手で握り潰す。


 すると握り潰したと同時にカザクラさんから「えっ?」と聞こえた。それにいっしゅんだが笑みを浮かべてしまうがいつもどうりにする。


 自分は握った掌を広げると、もちろん炎は消えて、掌を皆に見せたりする。

 皆は驚愕の目で見てくるが、カザクラさんが困惑したようにこちらを見て呟く。


「強制的に、魔力の供給が切られた?」


 そう右手をグゥー、パァーとして不思議そうに見て傾げている。

 他に皆は、感想を言う。


「すごいね。魔力の気配が全く感じなかったし、掌が焼けていない。本当に熱くないの?」


「ああ、どうしてだろうな。魔力で防いでいないようだし、先言っていたとおり操っていたのか炎を……もし違ったら二人の演技か」


 タツガワくんはまじまじと自分の手をとって見て言う。それに共感するようにヒマワリくんは疑いの目を向けるが割り込むようにシロミヤさんが言う。


「それは、流石にないじゃない。あったとしてもカザクラさんの炎が握り潰すと同時に消えたし、カザクラちゃんの魔力に変化がない」


「全くわかんない。どうやったの、ナガクラくん?」


 ハルキくんは純粋に聞いてきたので、タネ明かしをする。まあ、既にタネは言ってはいるが。


「まあ、簡単に言うとカザクラさんが魔法の炎を維持するには魔力を絶えなく注ぐ必要があるわけだ。だから炎に注がれる魔力を操って供給を切った」


 案外、これが簡単にいける。ただ対策も早くてそれを意識されると操れなくなる。そして、師匠とかレベルになると意識してなくても操れなくなる。気術を操れる人は大体操れなくなるけどね。


「だから、魔法の操作する感覚が途中で途切れたのね。……それって結構、強くない?」


 皆が頷くが、ちょっとした遊びていどのお話しである。だからあまり気にしても意味がない。


「強くないよ。これをやるには結構集中する必要があるから、戦闘においてそんな暇はないから」


 それで皆は納得した。戦闘においてこれは苦肉の策に使えるかどうかである。そんな暇があったら殴る方が効果的だと思わなくもない。

 自分はフォークを手に取り、パスタを食べる。すっかり冷めてしまったが、美味しい。

 まあ、締めるように自分は皆に言う。


「まあ、気術は先もいった通り、内気を操ることに観点を置いているから、外気はまた違った技術だからね。それに皆が気術を知らないのは仕方ない、だって精霊と契約してからもともと少なかった気術を使える人が余計に少なくなったからね。こうしてあるのは聖法教会が教えているからだで、そこで止まっているからね」


 するとタツガワくんは「そういえば」といってこちらに聞いてくる。なんだろうか、ペペロンチーノを食べたいのだが。


「ナガクラくん、精霊との仲は戻ったの?」


 ああ、そう言えばいってなかったか。


「仲が悪かったわけじゃなかったよ」


 違うのかと驚く皆一同、少しだけ説明をする。


「諸事情で精霊との話し方を知らなかったってだけだった」


「「「えっ!?」」」


 皆、驚いているのも仕方ないだろう。だってそれは契約の泉をする前に、説明されるからだ。

 そんなびっくり話を終えて、パスタを食べる。食事後も雑談をした。


 そのまま、夕方近くには雨も止み、解散することになった。

 一緒にタツガワくんと部屋に戻ると自分は明日のテストの数学と基礎魔法陣を軽く勉強をする。今日はなんやかんやで少ししかやっていなかったし。


 でも何か忘れいるような気がする。何か話すはずだったがなんだったけ?

 まあ、忘れるていどだから些細のことだろう。

 そうして寝る姿勢に入ったタツガワくんを誘い勉強をしていく。

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