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のんびり屋の精霊使い  作者: 夢見羊
入学式と回り出す大きな歯車
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大事な繋がり4

 広い空間、その中心には円卓の机があり、全体に五つの豪華な装飾がされた椅子に既に四人の人物が座っていた。

 暖かくも寒い空気が流れるこの部屋には七つの純正魔宝石で、この部屋を十二分に照らされる。 その光に照らされて、負の空気が視覚で認識できそうの程にこの空間に満ち溢れていた。

 この部屋にいる者達がそれ程の者であるからそんな錯覚が起きてしまう、それをより強くさせる理由は負の空気を出すものが戦闘的にも知恵的にも圧倒的な実力者であることが原因。

 此処は若者達が切磋琢磨して、人類が積み重ねた知を学ぶために、学問の門を叩いた者達が集う場所。

 ここで重要な会議が開かれるはずの時間が過ぎていく。そのために学校の会議室では負の空気が流れて、部屋には十四人の者が居てこの空気を作っている者達は椅子に座っている四人の内二人。

 一人目は普段着の男である、何時もは腰に携えている武器のロングソードをテーブルに掛けている。

 二人目は組織の者として制服を着た少女、実力は異名の通りの実力を持つ若き少女。

 この二人が不機嫌な原因は呼び出し癖に遅刻をしている者を待っているからだ。その者が来るまで会議が出来ないために、イラつき始めた男は普段なら帰っているが王命で有るためにサボると言うことは出来ない。

 普段は忙しく集まることが出来ないほど偉い者達が今日集まった。

 重い空気が流れているこの部屋には新人の先生二人がいた。その者達が遅れて来ている校長を心の中で呪っているのは確実であろう。

 表情は平然としているが心の中では超絶に焦っている。そんな苦しい時間も終わりがやってくる。

 質素であるがよく凝られて彫られた絵柄の扉は重苦しく開かれた。


「おまた」


 扉を開いた者は気軽に遅刻したことを気にしている様子はなく、おちゃらけた感じで言った。

 遅れてやって来た者は威勢堂々と入ってきた校長のオオヌハ・イヌグラ。

 重苦しい空気を気にしないせず、最後のイスに座った老人。

 もし新入生または貫禄ある時の姿をだけしか見てないものは今の姿を見せれば、その者達の驚き顔が見放題になるだろう。流石に校長はそんなにホイホイと学園内を歩き回って居ないためにこの姿を知る学生は少ない。

 その態度にこの場の人達は気にしない者かイラついている者かの二者である。

 特に気にしてはいない人はとある聖女、セイカ・ユメナ。


「まあ、私には今回の会議は関係ないですけど、少し遅くはありません?」


「いや、嬢ちゃんにも関係はあるぞ。遅れた訳は嬢ちゃんを呼んだ理由のほうだが会議にも関わりがある」


 細く開かれた瞼の合間から見えるピンク色の瞳が老人を見て「そうですか」と答え、その後は興味がないから会話を立ち切る。その自由さを見せるがこれでもちゃんとしている方であり孤児院の経営をしている。

 何故、聖女と呼ばれるか。それは――唯一魔法保持者(ユニークホルダー)

 理論的に再現出来なく、同じ得意魔法を持つものがいない唯一性を持つ魔法を扱える者に与えられる称号である。

 その得意魔法により、教会側から聖女認定を受け、この町の教会で聖女としている。本来なら聖法教会の総本山で優雅な生活を送れるが、何故かは分からないがこの町の教会で孤児院園を経営している。

 今回の会議で呼ばれた訳でない、この町の者としては関わっているから次いでに此処にいる。

 次に遅れた理由は聖女と同じくどうでも良いが今回の会議と関係あるならと口を開く梟と呼ばれる組織の長を受け継いだ二十代前半の男、代々長を引き継ぐ一族、クロヤミ・フミア。


「遅れた理由は今回の会議と繋がるものなのか?」


「ああ、あんたも多分知っていることだぞ。何せ、昨夜の話だからな。まあ、それ以前からお前は知っているかも知れんがな」


 反応を見るように視線が固定するが気にすることなく言葉を返す。


「ああ、それか。……事情は分かった。迷惑を掛けてすまない」


「良いさ、そうだお前さん所の妹も入学したようで一族の者では珍しいなあんな元気な子」


「……」


 ただ何も言わず沈黙を続ける。

 この者は梟と呼ばれる組織の長で、主に暗殺、偵察、潜入などをしてきた国の闇の組織。

 今はそんな仕事はほぼない為に攻略者や国の平和を裏から守る組織として今は在り方が変わっている。そうなり始めたのが先々代の梟の長であるフミアの祖父であるが暗殺され、それを継いだ父から跡継ぎをして三世代で徹底的に反抗心を抱く者を追放した若き長。

 天才であったが二、三年前に妹をさらわれた際に無茶をして国王と組織の者達に怒られることがあった。若くして国に強い影響を持つ者であるがそんの存在を知っているものは限られている。

 此処の席に座らぬ者にはこの者がどんなもかは分かっていない。


「そんなことはどうでも良いから早く会議を始めるぞ。此方は忙しいんだよ。もし定時に帰れなかったらどうするだよジジイ」


 今日も忙しいのに時間を開けて来たなのに一時間近く待たせられているこの町の騎士団を率いる騎士長、アナグラ・ハナガタ。


「そんなに怒っていると愛娘に愛想つかされるぞ。儂もゆっくりお茶を飲んでいたいがこうして仕事をしとるつの。だから小僧――大人しく黙っとれ。小僧が仕事出来てないから遅れたんだぞ。それで内のかわいい生徒が傷ついた、言わなくても分かるだろ?」


 その言葉に黙るしか出来なくなり、少し頭を冷やしたのか冷静になり謝る。


「そうでしたか。申し訳ありません。後でその生徒に謝りに行ってきます」


 この町の騎士長である男は先ほどまでの癇癪は何処にいったと感じで無くなり、気合いを引き締めた。

 この学校の騎士科の卒業生であるアナグラは騎士として十三年前程に統括騎士長のおっさんと一緒に魔王軍幹部の討伐を成なした。町の騎士長と成り妻と子が家族に増えた家族愛と騎士道を持つ親バカな偉い者。ばかであるが、冷静な人物。


「まあ、貴方の事情は理解しまた。だが私達にもやることがあるので、早く会議を始めましょう」


「それもそうだ。特認罪秤官長さん。本当なら嬢ちゃんも内の学園に入学しているはずなんだがな……」


 王国の罪秤院の特認罪秤官長、サナガワ・ミナカに向ける視線は探るように見る。


「そんなことはどうでも良いですが、遅れて入学はしますから、やりたいことをやるためにもこの学校には入学はしないといけませんからね」


「そのやりたいことが何なのかは聞かないことにするかのお」


 ウフフと笑みを上げる少女に、オオヌハが見る目は何処か哀れいていたことに少女は気付くことは無かった。

 ある時、罪秤院の罪秤管長の養子になった少女はその後は何かに急かされているように罪秤の官として出世をしていって特認だが罪秤管長にまで登り詰めた才女で十五の年に高位の精霊と契約をした者と正式の記録にはされている。

 少し間が空いてから、オオヌハに視線が集まり魔力と強者のオーラが漂うこの空間に子供が入れば泡を吹いて倒れてしまう異界と化したような空間。

 そもそも、子供が入るってことはない既に世界から隔絶されたこの場所では誰も入ることは出来ないのだから。

 そんなことも知らないし気付かない五人以外の者達は未熟であると言っていい。

 ようやく、長いこと沈黙を続けていたオオヌハは話し出す今回の会議が開かれた理由を。


「今回遅れた理由はある組織に関することだ。この町にも国にも関係があった組織、エニシングセルが二年程前に壊滅したことについては知っているだろうが、その残党により今回、内の生徒が誘拐されそうになった。だが無事とは言えないが阻止することが出来た。

 本題は……残党の身柄を内に渡すことを騎士長と特認罪秤管長に要求する」


 そう言ってオオヌハは二人に身柄を譲ると言うことを書かれた書が渡された。それを二人とも躊躇なくサインした。それに付き人の者達は慌てるように言った。


『良いのですか、特認管長。上の判断を聞かなくとも?』


『ええ、今回の会議での全権を貰っていますし、特認とはいえ、これくらいの権限は最初からありますよ。それにその罪人に罰を科すことが難しいですから今回は、魔法関係に強い学園側に任せる方が良いですよ。此方がやると肉体が壊れてしまいますからね』


『あはは、それもそうですね。内の者達はどうしてあんなにイカれているのか? 普段は優秀で尊敬できるのですがね』


『貴方もあまり変わりませんけどね。でも貴方より上の人ですからそう言うことは言わないように』


『そうですね。以後気を付けます』


 そんな怖い話を小声でするが近くにいた校長の付き人の先生にそれが聞こえていた。

 盗み聞きがバレないようにポーカーフェイスを貫いたが尋常でない冷や汗をかいていかは言うまでもない。

 罪秤院の方は特に断る理由はなく、快諾したが騎士長の所は揉めていた。


「よろしいよですか。これを許してしまうと彼方が調子に乗りますよ」


「アホか、あの人は地獄耳だ、そんなこと言ったら聞こえて、大変なことになるぞ。それに今回の事は此方が役目を果たせなかったから起きたことだし、そもそも学園側に依頼しないといけないことだ。その余計が無くなったのだから、処理が一つ無くなったんだ喜ぶことだぞ」


 そう若いバカ騎士に告げるともう一人の女性騎士は騎士長に同調するように言う


「そうですよ先輩、仕事が無くなっていいじゃないですか。それに民守る騎士が民守らずプライドを守っては意味が無いじゃないですか。だから落ち着いてください先輩」


「……分かりました」


 少し不服そうに言ったが自分達の責任で有るために引いた。

 両者からサインをした書が返ってきて、オオヌハは口を開く。


「さて、エニシングセルについてはこれで終わり。それでは今回の会議の本題に入りたいと思う。町と学園のビッグイベント体魔全力際についての打ち合わせする。

 ……ああ、忘れていたが王からはエニシングセルの事は近日中に一般に情報解禁して、わしは多分忙しくなって居ないから頼むぞ。

 今日は色々と大事な部分は詰めていくぞ」


 毎年ながらに変わらず、はしゃぐ老人と冷静な四人は警備と特殊なルールに不審または危険人物の確保や怪我人の手当てまた迷子者の預かり所の設置などについて話を練っていく。

 以外と皆乗り気であることは言わずもがなである。

 毎年その光景に付き人達は呆れながらぼんやりと警備する。

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