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特攻娘Jチーム  作者: 加熱扇風機
第一話 特攻娘Jチーム
17/18

4-1 その後のお茶会

 時刻は19時ちょっと過ぎ。


 俺は今、東京の都心部から外れたとある大きなビルの屋上に居る。ここは俺のお気に入りの背景が撮れるスポットだ。


 ここからは東京都のビル街を一望でき、エアカーが網目状に空を飛び交い、人の賑わいの音がここまで聞こえてくる。


 街灯りが空まで明るく照らしていて星を見る事は出来ないが、そんな空に負けないくらいの星が地上で輝いている。


 これだけの物を一瞬で葬る事が出来る出来事が、つい最近身近であったなんてな。


 あの雑誌販売以来、サテライトイレブンは世界に名を広め、少しずつではあるが大手会社へと変貌を遂げつつある大企業になってきている。


 社内で俺は英雄と称えられ、会社に居ればいつも俺の事で話しかけてくる。そしてライバルだった者たちの目が、さらに酷く冷たくなった。


 嫌がらせだったり、俺をダシに使って自分たちの有利に働くキレ者とか、そういう取り巻きなんかしょっちゅうある。


 別にどう見られようがされようが気にしないけど。神経図太くないと、この業界はやっていけないからな。


 なので個性の変わった者たちと仕事をするので、いさかいなどしょっちゅうあるものだ。


 けどそれらを個性を殺すことをせず、纏め上げる社長の手腕のお蔭で、なんとかこうしてやっていけている。


 あの会社は良い所だ。


 自分たちの技量を最大限に生かせるように計らってくれるんだからな。


 こんな破天荒な俺でも会社にクビにされるどころか、ちゃんと成果に評価を付けてくれて、報酬をもらえているのだからな。


 これから会社は新しい環境と方針で動いていく事になるだろうな。俺が気に入っている部分は無くならずに成長していってほしい。


 そしてこんな俺でも役立つ事があれば頑張っていこう。


 俺はこれからの事を思いながら、キラキラと眩く輝く都会を眺める。


 今日はもうそろそろ帰宅しようかなぁ。でもなんか起きそうだからと思ってるから、今もこうしてここで事件が起きるまで待機しているのだが……。んー、なんだろうな、この感じ。


「……ん?」


 遠くからこちらへ向かって、スピード違反と分かりやすいぐらいの速さでやってくるエアカーがいた。


 どうやらこの勘は当たっていたようだな。


 また暴走車両かと思ったが、意図してまっすぐこちらへやってきているぞ。あの車は……。


 偶然ではないな。だったら彼女たちだろうなと確信した。


 俺の居るビルの上空へさしかかると、車から二人の人影が飛び降りたのが見えた。車はあっと言う間にあさっての方向へ飛んで行ってしまう。


 二人の影が重なり合い、こちらへ落下してくる。


 ようやく誰かと判別するぐらいに近くなると、ゆっくりと浮いた状態でやってくる。


 ウィディカルボードに乗ったメイドちゃんと、その下に片手で捕まってぶら下がっている七姫が近づいてくる。


「ごきげんよう」


「こんばんわ。白雪様」


「やぁ、こんばんは。どうしたんだ? こんな時間にこんな所に、あんな登場の仕方で」


 七姫たちは降り立つと、乱れた髪を整えながら答えた。


「別に普通に降りてもよかったのですが、カッコよく登場してみたくありませんか? それだけですわ」


「ははっ、相変わらずだこと」


「他の皆様はこのまま山形に行きます。里に熊が出没しておりまして、果樹園が襲われたそうです。その自治団体への救援に向かっております」


「お? また珍しい事をしてるね」


 Jチームって前の様な命がけの事もやれば、地域活動のお手伝いな事まで、気ままに色んな事をやっている。


「それくらいの事でしたら、ヤイバ一人ですぐにどうにかできる事なので後は任せますわ。そしてワタクシたちは丁度その進行方向に白雪さんが居たので、世間話でもしようと思いまして、ついでに乗せてもらってきましたの」


「ついでに世間話って……。唐突だな。連絡くらい入れてくれれば暇なら付き合うよ」


 ちなみに俺はJチームには四六時中居場所が監視されていると知っている。なんたってアレだけ追いかけまわしていりゃ、Jチームにとって最重要注意人物にもなる。


 まぁ別に俺が何処に居てようがのプライバシーに関しては、気にしてないのでこっちは口出しをしていない。それに隠密行動しようと思えば面倒なく出来るし。


「それでは面白くなかったので、サプライズに押しかけてみましたわ」


「さすが、Jチームらしいよ」


「お嫌いでしたか?」


「いいや。時と場合にはよるだろうけど、今回は面白いよ。そそ、前にパーティーの招待状を届けに来てくれたのもあるじゃないか。アレも面白かったなぁ。大笑いしたよ」


「それはよかったですわ。できたら手渡ししてもっと驚かせたかったのですけれど、行方が分からず、会社の方にも尋ねても居られませんでしたし……」


 あぁ、あの時はJチームの行動を探る為に色々と回っていたから、こちらの追跡を逃れるためにスマフォもICチップを抜いたり、国管理監視カメラを避けて移動したり、見つからないようにしていたからな。


「紅茶をお持ちしました。よければお飲みになりますか?」


 そう言ってメイドちゃんが手に持って居たバスケットから、白いテーブルクロスを取り出して、それをウィディカルボードの上にかぶせた。


 ティーカップからソーサー、魔法瓶を出して、ウィディカルボードの上に乗せていく。


「おぉ、こういう風に使うかこれ」


「土足で乗っている物の上に乗せてしまいまして、申し訳ありません」


「いや、別にいいよ。便利だよなこれ。俺もほしいな」


「使える物は何でも使いませんと」


 七姫も持ってきた物を組み立てていく。これはキャリーカートにもなり、椅子にも変形させられる便利な道具か。それを二つ分組み立てる。


「よくここに来ていらっしゃいますわね。それも長い時間滞在。この場所に隠れ家があるのかと思いましたが、そうでもないようですわね」


 七姫が俺の見ていた景色を見た。


「お気に入りの場所ですのね? なかなか素敵な場所ですわ」


「まぁね。あ、ビル管理人には許可をちゃんと取ってあるよ。不法侵入じゃないからな」


 組み立てた椅子を渡され、俺は即席お茶会の席に座った。メイドちゃんが失礼しますと、紅茶を注いだティーカップを目の前に置いてくれる。


 メイドちゃんの椅子は無い。酷いと思うだろうが、クロム人は肉体的疲労はないので、メイドちゃんには椅子は必要が無いのだった。メイドちゃんは七姫の横後ろに姿勢よく立ち、実にお嬢様とメイドのティータイムと言った光景がそこにはあった。


「この景色。白雪様のSNSの背景画像集によく載っている物と一致します。この場所から撮影しているのですね」


「あぁそうだよ。なんだ。見てるのか」


「みんな見ていますわよ。なんて言ったってJチームにとって最重要危険人物ですもの。相手の情報は隅から隅まで調べていますわよ」



 ははっ、まぁアレだけ何度も近づいていればそうなるよな。下手をすれば自分たちにとって不利になる情報を掴んで、それをダシにJチームに脅迫するかもしれないし。


「アレだけ調べましたが、それでもアナタはかなり謎が多い人ですわね。出生、育ち、家庭、学歴……、高校のあの事は普通にはない大変な事件でしたわね……」


 あの事まで知っているのか。俺の人生を大きく変えることになった、あの事件……。


「高校の頃まで知っているか。あの話はしたくないな」


「……わかりましたわ。今後は気を付けますわね」


「そうして貰えると助かる。けどまぁ、あの一件で俺の危険人物のレベルが上がったか? Jチームが上げているブラックリストに登録されたかな」


 Jチームが運営する自身のサイトには、そんなブラックリストに登録されている人物が、たくさん載っている。Jチーム自身が行動してその人物たちの情報を集めたりもするが、普通の一般人からの情報も大いに有効活用している。


 Jチームはそんな一般人の情報提供の力も借りて、幅広い情報網を持っている。そのお蔭で迅速かつ密かに行動が可能となっている。


 今回の熊の件も、ホームページからお願いされた事にすぐに答えたのだろうな。


「そうですわねぇ。ものすごく興味が出てきましたわ。アナタは今やワタクシたちにとって、どんな大物犯罪者であろうとも、とても重要で大きな存在になっていますわ」


「え? どういう事?」


「ワタシたちに付いてこれるジャーナリストは、既に表ざたになっている物ばかりです。後は事が終わってから集まってくるくらいしか。しかし白雪様だけ、極秘に動いていたワタシたちが到着するよりも早く現場に居る事もあります。それは一度ならず、何度も。ここまでされてしまうと、Jチームとして誇っている技術、技量にはまだ力不足と疑念視せざる得ない程に感じています」


「完ぺきと言う物はありません。けれど自分たちの強さに自画自賛をしている訳ではありませんが、このレベル、またはそれ以上に付いてくるアナタは不可思議であり、恐怖すら覚えますわよ」


「あはは……、ごめん。ストーカー過ぎる?」


「えぇ、そりゃもう。いっその事、身内に入れてしまえば気が楽になると思いましたわ。敵にするならば味方に引き入れた方が心強いですし。それで前回の事で、それは実現いたしましたわ。結果的に、ワタクシたちの予想以上の才能をお持ちでしたわね。たった半日で他人に成りすますほどの演技力。記憶力。行動力。判断力。全てにおいて一般人を超えていますわ。これだけ物を持って居るのにも関わらず、軍の特殊部隊に居ない方がおかしいですわよ」


「それでいて、ジャーナリストと言う仕事をしている……。ワタシから見ても、戦闘面にその力を使えば、多くの戦いに功績を残せます」


「嫌だね! あんな所に行くもんか。俺はこの仕事が天職だと思っているからな」


 俺のその強く言った発言に、二人がこちらを見て少し驚いた顔をしていた。


「ごめん。大きな声を出して。えっとさ……。戦おうと思えば俺だって戦うさ。人の為に働くのも好きな方だよ。前のだって協力した気持ちは、世界の人々を助けたいからと思ってやった。その後の俺は、俺のやり方で戦ったんだ。ジャーナリストとしての力でね」


 この話をするのは……、赤城以外初めてだな。


「俺だって昔は自衛隊になって、人々をたくさん救おうと思っていたんだ。で、それで入る前に色々と情報収集してさ。そうしたら、冷めたんだよね。色んな裏の事を知ったから」


「裏……ですか……。国家機密の方までかしら?」


「あぁ、それも第二次世界大戦前からのもな」


 そこには非道と悲劇が多く渦巻いており、怒りも悲しみもすべての不の感情を湧き立たせる内容ばかりがあった。


「そんな所まで調べるとは、昔から変わらずな方ですのね」


「そうだな。それで思ったんだ。俺のこの能力って、国の為に使う物なのかって。俺は人の為に使いたいんだ。自衛隊に入ってしまうと、その裏の方の処理に回されそうだなって感じたんだよ。国の秘密に関わる仕事をし、国の為に駒となる……。そんな事に……」


「それらを公表する為にと考えましたかしら?」


「……言えないな。絶対に。公表してしまえば国の信用は失い、他国との交流にも影響を与え、平和な日本が他国からの侵略に合う可能性もある物まである。国民は政治を信用しなくなり、コントロールが利かなくなれば暴動や社会の秩序が狂い、日本は壊滅にもなりそうな情報さえ知っている。七姫だってシマリスちゃんに言い聞かせてないか? 俺が見たような奥深くまで行った時は、絶対に公開すべき物ではないって」


「……そんな所まで行ってるとは予想外でしたわ。そこまで行けるのでしたら、ワタクシたちに付いてくるなんて楽な事ですわね」


「まぁね。それで思ったんだよ。確かにさっきみたいな事にならないように隠さなきゃいけない事もあるだろうさ。だけどそれを利用してやらなくてもいい悪政に働き、私利私欲の為に富を得た自己中なヤツも多くいる。ヤツらはバレテなければいいと思い、良い人ぶって表に出て国民から支持を得て……。そんなのを18歳で知ってしまうなんてな。腐った社会の現実を見て、希望すら無くなってたよ」


 そして俺は首にかけたカメラを手に取った。


「それから出会ったのがこのカメラだ。俺は思ったんだ。確かに公表できない物はあるが、それを利用して私利私欲をするヤツラの行いは許せない。そんな汚職するヤツラの悪事を暴き、犯罪に手を染める前に人の目が見ている事を警告するような人物になろうってね」


 俺の言葉に、七姫が笑った。


「あら。その考えは……」


「そうだよ。Jチームのホームページに書いてあるよな。俺の考えと同じような事が」


 Jチームの設立した由来にこんな内容が載っていた。それこそ俺と同じだった。


 私たちJチームは、いつ、何処に居ようが悪人共を見張っています。犯罪に手を染める前に、私たちの事を思い出してください。こちらは一切手加減はしませんので、痛い目を見ないようにお気をつけて。


 っと。


「俺は警告を与える存在になりたかった。だから俺はジャーナリストになった。俺が戦う所はこれだぁ! って確信したよ。で、そんな悪政を働く政治家を追いかけてる時に、Jチームと出会ったんだよね」


「アレですわね。ワタクシとアナタと初めて会ったのは、とある政治家の事務所でしたわね」


「そうだよ。びっくりしたよアレは。俺は警戒を緩めてはいなかったのに、ばったり目の前で遭遇するとか。人の気配は一切なかったってのに」


「ワタクシもアレほど心臓が破裂しそうになったのは、初めてですわよ」


「なるほど。それが二人の最初の馴れ初めだったのですね。あの後白雪様を徹底的に調べろって、大騒ぎを起こして大変でした」


「馴れ初めって……」


「本当に酷かったですわ。調べても調べても出てくるものは普通。ジャーナリストにしても、あの厳重な警備監視のあるビルに侵入するなんて考えられない。どこかの国のスパイだとか、色んな線を考えるも繋がらない。まるで霧を掴むような存在で……。それなのに今度はワタクシたちの前に何度も現れ始めて……。正直に言って不気味でしたのよ」


「あははっ、失礼な事をしたね。俺も自分の様なヤツが追って来ていたら、不気味だなそりゃ」


「まぁ今は別に嫌な感じはもうありませんわ。安心してください。アナタはイレギュラーとして、みんなから変人として見られていますので」


「ぶはっ、それはそれで嫌だな」


「でしたらこれからも仲よくお付き合いくださいな。こちらも前回の事もあり、白雪さんの力はJチームにとって有効な存在となると実証しましたわ。またいつか、あのようにチームの一員となってもらう依頼を送るかも知れませんわよ」


「ホント? んー、まぁ内容によっては手伝うよ。でも一応言うけど、俺はジャーナリストだからな。前みたいなスパイは、本当にどうしようもなくヤバい時にしか手伝わないからな」


「えぇ、それで構いませんわよ。何しろアナタのお仕事のお蔭で、ワタクシたちもこれ程活躍出来ているのですから。これからもジャーナリストとして、ワタクシたちの活躍をおってくださいな」


「おぉ、お墨付きをもらえるとは、頑張った甲斐があるよ」


「白雪さんの功績は本当に大きい物でしたのよ。最初の頃なんて一般人であるワタクシたちがアレやコレややっても、愉快犯だとか、偽善者集団とか思われるだけで、中々目標であるこのヒーローと認識される地点に辿り着けませんでしたもの。白雪さんがしっかりワタクシたちの活躍を一部始終記載し、それに読者をひきつける魅力を持って情報を流し、ワタクシたちは瞬く間にヒーローとして活躍し、今では国にも認められるプロフェッショナルの私立犯罪対策チームとして行動ができますもの」


「そうだな。初めて会った時は、Jチームも愉快犯だったものな。警察が駆けつける前に麻薬組織の取引現場で暴れ、一緒に犯罪者扱いにされたり、事件現場を荒らすならず者集団とか言って、記事には悪役系として紹介され続けて賑わせていたな」


「えぇ、本当ですわ。初めてワタクシたちをヒーローとして持ち上げてくれたアナタの記事が載っている雑誌は、今も宝物として取っておりますわよ」


「え? マジで? 恥ずかしいな。アレ、若気の至りもあって、文章に恥ずかしい事書いてるんだけど」


「そうですわね。悪徳政治家、16歳の美少女に悪事を見抜かれ裁かれる、なんて見出し。ぷぷぅっ、なんでこんな内容にしましたの?」


「いやぁ、インパクトがあると思ったんだけどね。今思うと恥ずかしいな」


 その時はまだ赤城がパートナーに付いておらず、俺が記事の内容を全て書いていたからな。


 赤城が俺のパートナーとして付き始めたのは、ようやくJチームの存在が世間に広く知れ渡った時に社長が組ませてくれたんだよな。


「普通でしたらあの大物人物の悪政発覚なんて政治会全体にダメージがあるので、白雪さんが言う通りに闇に葬られたまま、事件は世間に知られぬままに収束されるような物でしたのに。まさかしっかりとスクープが載るだなんて、思いもしませんでしたわよ」


「結構こっちも危ない橋渡ったんだよ。俺の自宅は荒らされるわ、誰かにいつも付けられていて人混みに気を遣いながらの寝てられない生活をしたし。その時はまだ今あるような装備も、安全な寝床もなかったからなぁ……。俺が死んでもよくある事故で処理されるような危険な場面もあったし。でさ、今は俺が死すれば、悪事を働いた多くの者たちにとって不利な情報が流れるようにしたり、色々と身を守る武器を仕入れてるから安全なんだけどね」


「やる事は一緒ですわね。こちらも報復がよくありますので、弱みを握れる者でしたらそれを利用しておりますわ。もしかして同じ方の同じ情報を手玉にとってるかもしれませんわね」


「あり得るかもね。あの人とあの人が浮気、ワイロ、汚職金を溜め込んでいるとか、色々とね。アレら全部を公表したら、日本の政治も、大企業も終わりだな。国民の平和と生活の為に、犯罪に目を瞑るしかないのが気に食わないが、仕方ない……。本当に汚いヤツラだよ。アイツラはそれを盾にしてるような物なんだからさ」


「ですわね。でもまぁ、あまりにも目に余る人たちは全て裁きましたし、残った者たちはその罪を反省し、より良い日本の為に尽力を尽くしていますので、目を瞑りましょう。でもサボったり、再び汚職をすれば二度目はありませんからね。彼らには必死になって働いてもらいませんと」


「ま、これが社会なんだよな。ホント、警察も裁判所も、その機能に限界があるよな」


「その為に縛られない正義が必要であり、Jチームがいますのよ」


「あぁ、もう本当にカッコいいよJチームは。俺はJチームがこの時代に誕生した事に感謝するよ」


 俺はティーカップを持ち上げて天に捧げ、乾杯をして飲み干す。


「おかわりは如何ですか?」


 メイドちゃんが空になった俺の紅茶に注ぎ足してくれる。


「犯罪を行おうとする者を増やす事を許さず。悪事を暴き、何にもブレない正義の鉄槌で裁く。人々の明るい笑顔を守る為に、Jチームは戦いますわ」


「そのフレーズいいですね。記憶しましたので、ホームページの何処かに記載しましょう」


「そうですか?」

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