ハロウィンネタ 怪盗団編
今日はハロウィンですね。
怪盗団でも蓮が配ってくれるみたいです。
「蓮、トリックオアトリート!」
仮装したりゅうに言われ、蓮は「はい、どうぞ」と手作りクッキーを渡す。
「わーい!」
「さて……」
そろそろあいつが来る時間だ……。
「蓮、カレーをくれ」
「だと思った……。ほら、おまけだ」
裕斗がファートルに入ってきて第一口がこれだと予想していた蓮はカレーとともにクッキーを置く。
「これは?」
「ハロウィンだよ。「トリックオアトリート」って言って、お菓子をくれなかったらいたずらするっていうイベント」
「ほう……なら、りゅう。トリックオアトリート」
「えっ!」
「りゅう、これを渡すといい」
蓮がりゅうに投げたのはスナック菓子。りゅうは「はい」と渡すと裕斗は満足そうに笑った。
「レンレンー」
「トリックオアトリート」
「急だな!?」
「いきなりあだ名で呼んでくる方が悪い。まぁ、冗談だ。期待してないしな」
「ひでぇ!」
良希が涙目になっていると、蓮は「ほら」と彼にも渡す。「サンキュー!」と彼は笑顔を浮かべた。
「れーんー、トリックオアトリート!」
「はい、いたずらはしないでね」
風花が仮装しておなじみの言葉を言ってきて、蓮は苦笑いを浮かべながら渡す。……後ろにもみじとほのかが露出度の高い仮装を持ちながらニコニコしているのは見ていないことにしよう、うん。お菓子さえ渡せばいいハズだ。
「ヨッシー、お前は?」
「ま、まさか……?と、トリックオアトリート……」
「ほら、どうぞ」
ヨッシーには刺身を渡す。彼は大喜びでそれを食べ始めた。
そこでふと気づく。
「……一応聞くけど、ボク以外にお菓子準備している奴は……?」
「あっ」
…………………………。
「トリック、だな……?女性陣、良希にいたずらするぞ。出陣だ」
「はーい!」
「なんで俺だけ!?てかいいって言ったじゃんか!」
「なんか腹立った。だから逃げるな」
ついでに言うと、りゅうは年下だし裕斗は財布事情的に仕方ない。ターゲットが彼になるのは必然だった。
その時、冬木が中に入ってきた。
「えっと……コーヒーを飲みに来たんだけど……迷惑だったかな?」
「あぁ、すまないな。……冬木、お前は?」
「え?」
「言うことあるだろ?」
突然ふられ、冬木はフル回転させる。そして、
「……トリックオアトリート……?」
「よし、ほらおまけだ」
そう言うとコーヒーと一緒にケーキを置かれた。どうやら蓮のお手製らしい。
「ふふっ。これもらえるんだったらハロウィンも悪くないね」
冬木はそう言って笑った。
「蓮、お前は言わないのか?」
『ジョーカー』に突然言われ、蓮は首を傾げる。
「……トリックオアトリート?」
「あぁ。ほら」
蓮が言うと、『ジョーカー』はクッキーを渡してきた。不格好なそれに、自分で作ったんだろうと蓮は微笑んだ。
「トリックオアトリート」
「え?」
「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」
「……それが目的だったか」
現実ならあと一つだけあったが、ここは夢と現実の狭間の世界。持ってくることが出来るわけもなく。
「それなら、いたずらだな」
『ジョーカー』はいたずらっ子のように笑った。




