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ドラゴンの腐肉より腐った連中相手に、一歩もひいてはならんのだぁ

イエロードラゴン討伐。


街は大騒ぎになった。

事前にオルグナが討伐証明の為の監視員を呼んでいたため、すぐ認定された。

そして、報奨金を満額貰えるようにお願いしたのだが


「報奨金を払う代わりに、素材を売りさばき、その金を全て渡すように」

から始まり

「イエロードラゴン全ての素材を寄越さなければ満額は出せぬ」

みたいなことまで言い出して、オルグナがキレた。


「約束を違える気か!?素材回収など条件に無かったではないか!?」

と役人に相手に大騒ぎ。


しかし、困った。すぐにでも金を払わないといけないのだが、時間がかかるのはこちらの都合だ。

いつまでも待ってもらうわけにもいかない

しかし、オルグナは

「いいか!メイル!このイエロードラゴンの腐肉より腐った連中相手に、一歩もひいてはならんのだ!約束の金は儂も出す!だから妥協はするな!」

そう叫んだので

「報奨金は揉めています。まずはお約束通りの額だけでもお渡しします」

すると

「私はまだ要らない」エノームさん

「これで500金預かりですよ?」

「別に困ってないから。次ぐらいにまとめてもらうよ」


次に「うん、ありがたくもらうね」

ネクリさんに300金。

「私は報奨金の分配いらないよ」

ネクリさんは報奨金は断った。


次にミラーさん

「ありがとーございますー」

撃破金額含め500金

「こんなにもらって嬉しいです」

「報奨金出たらもう少し渡せます」

「そちらはいいですよー」

ミラーさんも報奨金は断りながらも、にこにこ。そして寝た。


「…わたし、なにもしてないんだけど…」

ニルスさん。この人は氷漬けの出番もあんまり無かったのだ

「とはいえ、契約は契約です」200金

「報奨金出たら私も貰えるの?」

「はい。山分けとはいきませんが」

「うん、嬉しい」


残りだが、グリー兄弟。

「100金もらえれば十分だであ」

「そんな」

「報奨金出たら残りお願いするだで」

「では、そういうことで」


ニールは

「イエロードラゴンでも齟齬があった」

頭を抱える

「くそ!何故だ!?先達は全員無能なのか!?いや、そもそも俺の読み方、調べ方に問題があるのか!?」

「あの、ニール」

「くそ!!!俺が無能なのか!?くそ!くそ!?だが、次だ!次こそは!全ての知識から、真実を読み取ってやる!」

「にーるー」

「アイスドラゴンこそは!アイスドラゴンこそは!」

ダメだこりゃ。

でも図書館で絶叫は迷惑だと思うな。わたし。


結局ニールは後でいいとなった。

なので、交渉は長期戦。

私が同席しても、と思ったが、オルグナは

「お前のブレなさが欲しい」

と言われて同席。


「良いですか!これは、御国の信頼に関わる問題なのですぞ!」

オルグナが激高

「商人に心配される話ではない」

「では!私が各国に、約束の報奨金を反故されたとふれ回って良いのですか!?」

「…事実ではないことをふれ回れば、それは罰の対象となる」

「事実でしょう!!!」ダンっと机を叩く

「良いですか!私達は、おふれ通り、邪悪なるイエロードラゴンを撃破した。その証拠も認めてくださった!後は払うだけでしょう!」

「無論そうだ。払わぬとは言っていない」

「ではお支払いください!」

「支払うのには条件がある。その条件を満たせば払うと言っている」

「おふれにはそのような条件はない!イエロードラゴンの素材の価値など認めていなかったでしょう!!!素材に価値があるからと言って、その素材を売りさばき、全て納めろなど」

「報奨金が出る時点で、我々の国のものだ」

平行線。ミラーさんじゃないけど、眠いよ。


「オルグナ、もう話すだけ平行線です」

「メイル、だがな」

役人達は、小娘なら容易いと舐めた目を見せる。

「報奨金の条件は全素材の回収と売却。ならば、ご要望通り、買い取り手のいない、腐り果てた毒の腐肉と、売りさばいた黄金を城に積み上げましょう」

役人達が目を剥く。

「幸い、私達には毒耐性も腐食耐性の魔法使いもいます。運ぶだけならば容易い」


実際はそんなわけはない。あんな毒の沼地から腐った大量の肉など運べるか。

「最も川を使わなければ運べませんから。川が毒で汚染されても仕方ありませんよね」

「ま、まて」

「そうだな、メイル。お役人さんがそう望むなら仕方あるまい」

「腐った肉など運ばなくていい!」

「では、なにをお望みで」

苦い顔


「売りさばけるものだけでいい」

「イエロードラゴンは毒持ちです。その殆どは売れません」

「売れるものはあるのだろう」

「目、角、牙、舌、鱗ぐらいですか」

どれぐらいの金になると、オルグナを見る

「…1500、いや2000金か」

「…ううむ…」

「報奨金の代わりに売れそうな素材をお渡しするのは理解します。報奨金を頂けるならば、素材をお渡ししましょう。しかし、お支払い出来ないのであれば、悪評が得られ、素材は手に入りません」


周りを見渡して

「オルグナの言った価値は、確かにその通りです。しかし、御国が依頼し、御国が討伐されたドラゴンの素材。それは一般的な価値とは違うものが得られるのでは?ドラゴンの角など特にそうでしょう」

「ううむ…しかし」

「お支払いいただけないならば、それだけです」

「おぬしのような小娘の言いなりになる筋合いなどない」

「でしょうね。ですから、お支払いいただけないならば、素材を抱え帰るだけです」

会議室のざわめきが大きくなった。


「後日また通達する」

「良きお返事をお待ちしております」

メイルは金をオルグナに預けているので自覚がありませんが、旅する身で金貨の保管は基本難しいです。

エノームのように「落ち着くまで受け取らない」というスタンスは、比較的多くいます。

もっとも相手が信頼できるという前提ですが

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