よく寝る魔法使いは「眠り姫」というまんまなあだ名をつけられていました
神様も応援頂けるとのことで、俄然やる気も湧いた。
ニールとの打ち合わせ
「毒の沼を突破出来ればなんとか」
「毒耐性の魔法使いは3人抑えられました」
「そうか。なんとかなりそうだな」
「ミラーさんとネクリさんに、新しくニルスさんという方も加わりました。遠距離攻撃もなんとかなりそうです」
「うむ。では頼むぞ」
「ええ」
翌日、いよいよ出発
「バイケルで待っている」
「お願いします」
オルグナは近くの街で待機
イエロードラゴンを倒した後、素材回収の応援に来てもらう
そして
「…この付近ですね」
明らかに毒の沼
「すみません、毒耐性お願いします。」
「分かった」
「誰と誰にかけるの?」
「魔法使い4人と、私、それとグリー兄弟のお二人と…」
「ガレンとバリーにもお願いするぁ」
「了解」
「皆さんはここで待機してください」
「分かった。丸一日は持つはずだ」
「では向かいましょう」
しばらく歩くと
「あれですね」毒の沼のおかげで、木が生えていないため遠目で分かる。
「ここからやりましょう?」
ミラーさん
「…遠すぎませんか?」
豆粒みたいにしか見えないのですが
「ものは試しです」すると詠唱し始める。
直後
「わ!わ!!!」
なんというか、泡
毒みたいな、いや、毒か。
凄まじい大きさの毒の塊の泡が一気に膨れ上がって弾けたのだ。
遠かったので、無事だったのだが。
「…これ、近づいてやったらヤバかった…?」
「まだトドメをさしているかも分かりません。慎重にいきましょう…」
「…あの大きさで、よく動力狙い撃ちできるね」
ネクリさんが呆れたように言う。
「たまたまですー」
「あれ?もしかして、これで終わりなの?」
ニルスさん
「効いてれば終わりです。その際は、素材の氷漬けをお願いします」
効いてた。問題は
「す、すごい惨状」
明らかに、あの泡で吹き飛びました。みたいな土。
凄い歩きにくい。
「角、目、牙、舌、そして動力」
「鱗と皮も剥げるならいぐで」
「無理はしなくていいです」
というか、イエロードラゴン沈んでない?
重いのと、下が毒の沼なせいなのか。
「切り分けた先から凍らせてください」
魔法使い4人にお願いする。
いや、ミラーさんは荷台で寝てるから三人だ
「…ミラーってなにものなの?」
「もしかしたら、あれじゃない。グリモアの天才って言われた眠り姫」
「ああ、いたいた。そうか、あの眠り姫か」
魔法使いでひそひそ話。
「ミラーさんって有名だったのですか?」
「ああ、うん。名前は知らなかったけれど。凄い素行不良の天才がいるって話は聞いてた」
「魔法使いは学校とか用意されてたんだけど。ずーっと寝てるんだよ。なのに魔法はバリバリ使えるって話題にはなってたなぁ」
「最後、イジメかなにかで追い出されたと思うな。ここらへんにいたとは知らなかった」
いじめか。
閉鎖社会だと多いと聞くが。
荷台でぐーぐー寝てるミラーさんを見ると、そんな感じを受けることもなく、安らかな寝顔を見せていた。
魔法使いが通う学校がこの世界にはありますが、足の引っ張りあいが多く、ミラーのような途中離脱組は結構多いです。




