第78話「親友の驚愕」
修哉と陽菜は学校に向かって歩いていた。
学校の近くまで来た時、谷原健二にすれ違う。
「おぉ、修哉!最近見てなかったけどなんか.....え?」
健二がこちらに近づいてきて修哉の隣にいた陽菜を見て、動きを止める。
「あの〜見間違いじゃなきゃ、藤原陽菜さんじゃないすか?」
少し言葉を溜めて健二は搾り出すように声を出す。
「はい、私は藤原陽菜です。....彼はご友人ですか?」
「うん、谷原健二っていう俺の友達だよ」
修哉は陽菜の質問に肯定する。
「谷原さん、この度あなたのご友人と恋人になりました。これから関わることもあるでしょうからよろしくお願いします」
そうすると陽菜が爆弾発言を落とす。
「え、ちょ!?陽菜さん、それは言わないことじゃ」
「遅かれ早かれ気づかれるのは修哉さんもわかっているでしょ?それに言ったのはあなたの友人だけですし、大丈夫ですよ」
「う〜ん、まぁ...確かに。...おーい、健二大丈夫か?」
陽菜の言葉も一理あると思った修哉は陽菜の発言を受けてから黙っている健二に声をかける。
「.....だよ」
「うん?」
「......いう....だよ」
「ごめん、健二。何を言ってるのか聞こえないわ」
「どういうことだよぉぉぉぉ!!!」
道に健二の絶叫が響き渡り、修哉と陽菜は顔を見合わせる。
「.....人も見ていますし、一度学校に向かいましょうか」
「....そうしようか。健二、落ち着いたら来いよ」
修哉と陽菜は一通り叫んで崩れ落ちた健二を置いて、学校に向かっていった。
1人残された健二は力なく言葉を口にする。
「数日間でリア充になってるってどういうことだよ....」
健二の言葉は歩道に虚しく響く。
何事かよくわからない人たちは奇妙な目で健二を見てそのまま通り過ぎていくのであった。
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