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第73話 結婚式、ポメヤの旅

3ヶ月間、色々な準備をしてきた。

三人で打ち合わせを重ね、ついに結婚式が実現したんだ。


「長かったなぁ…」

僕はポメヤに呟く。


「まあ僕は大した事してないけど?」

いや、お前もなんかやってたよ、多分?


そろそろ時間か…


僕は式場で花嫁を待つ、ドキドキするな…大丈夫?僕変な顔になってない?


招待客も見知った顔ばかりだ、色々な街を回った、そこで出会った人達。


「異世界転移か…なんかこっちの人生の方が濃くて楽しいよな。」


「まあ…楽しくて何よりですぞ。これからも楽しくなるでしょう」

ポメヤ、なんか真面目だな今日。


ポメヤが近くで見たいというからすぐ近くの椅子にちょこんと座っているポメヤ。

なんか少し元気ないな、疲れたのか?


そうしてるうちに花嫁が二人入場してくる、ユーカは妹と一緒に、ミカエルは…あれって天使の王じゃないか!?両親遠くにいるって言ってたのにとんでも無いの連れてきたな…


二人はゆっくりとこちらに近付き、隣に立った。


神父の言葉なんて耳に入らない、純白のウエディングドレスを着た二人から目が離せない…綺麗だ。


「ちょっとトーマさん!なにぼーっとしてるんですか!早く誓って下さい!」

ハッして前を向くと丁度永遠の愛を誓うかという場面だった。


「ち、誓います!」


「あんた、緊張しすぎよ…」


「ごめん…二人が綺麗すぎて頭に何も入ってこない…」

二人は顔を赤くし、ギリギリでグダグダに見えない程度の式となった。


「まあ私達らしいわね」


「そうですね♪」


「いやカッコよく決めたかったんだけど…」


「まあ良い式でしたぞ、ほらよ、これ受け取れ」

ポメヤはいつの間にか神父の後ろから現れ、一枚の額縁に入った絵を持ってきた。


え?今書いたのかお前!?


そこには今まさに行った結婚式の絵が鮮明に描かれてあった。みんな笑って、今にも声が聞こえてきそうな…


「お前…この一瞬で書いたのか?」


「流石に無理ですぞ、大まかに書いておいたんですぞ。こんな感じかなーって。」


「ありがとう…本当にありがとうな…」


僕は絵を持ち、両腕に花嫁の腕を絡めて全員から祝福された。

今僕は幸せだ…。


披露宴が終わり、夜になったのだが…どうしよう。

新婚初夜というやつなのだが…

ユーカとミカエル…どちらが先か…


「あの、トーマさん?家族なんだしみんなで寝ましょうよ、今日くらいは。」


「ミカエルとも話し合ったけど今日くらいはみんなで寝ましょう」


ん?ユーカ、その水筒何?エリクサー?そんな感じ?


エリクサーを飲みながら朝まで三人で過ごした、正直結構何も覚えてないよ?


朝起きると二人は隣で寝ている、僕は起こさないように一人で風呂に向かうとポメヤも風呂に行くところだった。


「あらまトーマさん、なんですぞ?そんな濃いメスの匂いを纏っちゃって」


「知ってて言うなよ…下世話っていわれない?」

そしてのんびりと風呂につかる二人、なんかポメヤ少し背伸びた?


「お前少しデカくなってない?」

明らかに背が伸びてるような…


「ん?そう言えば少し歩くの早くなってる気も…するですぞ…」


ちょっと成長したじゃん…何お前本当に何者なん?

「まあ気にしない方が良いですぞ、あとちょっと僕今日からラクダで旅に出るから。」


「珍しいな、僕は忙しくて行けないけどどこいくんだ?」


「決まってないですぞ?まあお土産の一つでも期待して待ってろっていう話よ」

そうか…僕も行きたいけど今は行けないよな…国三つが急に同盟組んだんだ、流石に王の仕事もあるし。


いやお前も一応王様だけどね?


「じゃあ昼過ぎには出発しますぞ。」

気をつけて行ってこいよ。


そう言ってポメヤを送り出し、僕は国の仕事に追われて毎日を過ごした。


ポメヤが帰って来たのは…10年後だった…

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