第68話 ミカエルとのデート
フェアリーの国の祭りが終わり、僕とユーカはまだ非公式だが夫婦になった。
そして僕はミカエルへの返事をしに今天使の国に来ている。
「ユーカさんとは上手くいったみたいですね!それで?それで?」
ミカエルはキラキラした目で僕を見つめる。
「ミカエル、デート行こうぜ」
「え!?デートですか?良いですよ!今すぐ行きましょう!今!」
ノリノリじゃないか、なんかこの家でプロポーズなんかしたら多分明日までベッドの上だ。
まあそれも良いけど…僕はなぜか夫婦の前に恋人気分を味わいたかったのだ。
久しぶりにヒロキさんのコーヒーでも飲みに行くか。
「ミカエル、人狼の町に行こう」
「ワーウルフの町ですか?じゃあパパッと飛んで行きましょう!」
「いや、ラクダで行こうか、僕はミカエルとのんびり旅がしたいんだよ」
「良いですね!トーマさんの速度で行きましょう」
ミカエルはとても楽しそうだ。うん、良い旅になりそうな気がする。
一度ハルモニアまで戻り、旅の準備をする事になった。
ミカエルがちょっとだけゲームセンターで遊びたいと言うので少し寄り道…だったはずなのだが。
「新作出てますよ!先生の新作!これは取って行くしか無いです!」
コアちゃんって先生なの?なんの?保健体育?
サキュバスのコアが発明したアダルトグッツのUFOキャッチャー、女性専用で、黒い箱の中身は見えない。
今回のように新作が入ればポスターに新作入荷!と派手に書いてあるようだ。
ミカエルは必死になって黒い箱を狙い、30回目くらいで無事ゲットした。
下手は下手だが前よりはましだ。自力で取れるようになったか…感慨深いものがあるな。
取ってる物はアレだけど。
「何入ってるの?」
「うーん、夜まで開けません!楽しみは取っておきます!」
そうか、楽しみだな…ヤバいものじゃ無いと良いけど。
「あれ、トーマさんとミカエルさん、帰ってたんですか?」
スライムのキリカさんだ、たまに漫画ガチャをしに来ているらしい。
「すぐに出かけるんだけどね、ちょっとワーウルフの町まで行ってくるよ。」
「まあ仕事無いですからね、楽しんできて下さい」
僕がした仕事って国の名前考えたくらい?もう王座誰かに譲っても誰も気が付かないんじゃないの?
「トーマさんとデートなんです!初めてラクダに乗るんですよ!」
はしゃぐミカエルを優しい笑顔で見つめ、楽しんできて下さいと送り出された。
「さっき私が作ったぬいぐるみを子供が取ってはしゃいでました、子供ができたらいっぱいぬいぐるみ作ってあげますよ!」
「そうだな…子供かぁ」
天使の血が濃い子供なら長生きするが…僕の血が濃かったら…ミカエルより先に…
僕の考えてる事を察したのかミカエルは笑顔で口を開いた。
「どんな子供でもトーマさんとの子供なら一生愛しますよ、例え同じ時間を生きていられなくても。」
そうだな…まだ先の話だと思うし今はミカエルとの時間を楽しもう、そろそろ出発だ。
僕達はラクダに乗ってのんびり進み始めた。
「初めて乗りましたけど良いものですね、ゆっくり進むっていうのも。」
そうだろうそうだろう、これが旅の醍醐味だよ。
「昔ポメヤと二人で歩きの時はもっとゆっくりだったよ、短足だから普通の三倍くらい時間かかったし」
「ポメヤちゃん遅いですもんね…」
そんな話をしていたら陽が落ちて来た、今日はここでキャンプだな。
ミカエルは初めてのキャンプでワクワクしているのだが…
「あの…キャンプってこんな感じでしたっけ?」
「え?うん…こんな感じだよ」
最新式の簡易テントは手間がかからずすぐに建つ。
ご飯はレトルト、簡単かつ美味しい。
大金を手にしてからずっとこんな感じだ、だって面倒だよ?普通にやったら。
「なんか富豪の遊びみたいですね…」
実際富豪の遊びに近いからね…
別に作ってもいいよ?死ぬほどめんどくさいけど。
「でもこうやって何も無いところでご飯食べるのは初めてなのでワクワクしちゃいます」
「まあそうだよな、数日はこの調子だから慣れちゃうと思うけど。」
「良いですよ!デートですもん!」
そうしてご飯を食べ終わり、テントに入った僕とミカエル、当然くっついてくるワケだが。
「そういえば先生の新作開けてませんね!ちょっと使ってみます!」
今?でもちょっと楽しみ。
ミカエルは箱を開けて中身を取り出す。
ん?何それ
手のひらサイズの卵を切ったような半球、ボタンがついているが…どうやって使うんだ?
「なんでしょうか…なんか数字選べますね、とりあえず100くらいで…少し当ててみます」
そう言って後ろを向いてスカートの中に機械を入れるミカエル、羞恥心なくなった?どっかに置いてきちゃった?
カチっというボタンの音が聞こえたと思ったら急にミカエルがよがり始めた。
「ちょ!?なにこれ!?剥がれない!なッ、掻き回されて…今度は吸われてる!?なんか舐められてる!?なに…これ、ちょ!あぁ!!」
なにが起こってるの?とりあえずもう物凄いスピードで果てたな…
「なんかすごいですこれ…なんか剥がれな…あぁ!!ちょっと!今敏感なのにッ!ちょっとトーマさん見ないで下さい!流石に恥ずかし…ちょっと!そんな吸われたらッまたッ!んんッ!!」
なんかすごい光景だな…
「なぁミカエル、もしかして最初に入れた数字の数だけ果てるまで止まらないんじゃないの?100とか入れてなかった?」
「え?でも数字は4桁ありましたよ!?ちょッまたッ!!あぁ!!」
なんてもん作ってんだあのサキュバス…ミカエルが丁度100回目を迎えた後に機械は止まってポトンと落ちた。
ミカエルは顔を紅潮させてグッタリしている。
「なあミカエルさん、別に無理やり剥がせたんじゃないの?」
「いえ、無理やりしたら壊れるかもしれないし…途中でヒールかけながらだったので何とか…」
そうか…魔法まで使って…
「トーマさん、今日は大人しく寝ようと思います…なんかもうこれ以上やったら戻って来れない気がして…」
「僕は良いもん見れたから満足だよ、掃除手伝うからゆっくり寝ようか」
「掃除?ちょっとなにこれ!?」
テントの床はビショビショだ、ミカエルさん、頑張ったな…
私が掃除するんでトーマさんは出てて下さいと追い出され、綺麗になったテントで僕達は並んで横になった。
今度から搾り取られそうな時はあのオモチャ使ってある程度消耗させよう、僕はそんな事を思いながら目を閉じるのだった。




