第58話 新しい娯楽?王都にゲームセンターを!再び天使の国へ
景品探しの旅、今度は天使の国でぬいぐるみを作ってもらう店を探しにきたトーマ。
かなりの間ミカエルと共に過ごしているわけだが…
「パンパカパーン!天使の国へようこそー」
久しぶりだなそれ。
しっかし白いなぁ、ちょっと眩しいんだよねここ。
「ところで何を探しにきたんですか?この前来た時は買うもの無いって言ってたのに。」
「ぬいぐるみっていうのを作って欲しいんだよ、動物の形した人形というか、枕みたいな。」
「さてはトーマさん説明下手ですね?マクラなら私作れますよ、というか天使ならみんな裁縫得意なので誰でも出来ますよ?」
ミカエルが?パンパカ天使なのに?
「なんですかその目…信じてませんね?ちょっと私のお家に来て下さい、見せてあげますよ!しっかりと!」
まあ良いなら良いけど一応僕は男だよ?
ミカエルの家はやっぱり白かった。
中も白かったらどうしよう…。
しかし中は落ち着いた家具が並んでおり、ランプを付けないと暗いくらいだ。
「白くないの?なんか想像と違うんだけど」
「だってあれ眩しくないですか?あんな白さの中寝れないですよ普通、イメージの為に白ばっかりで建物作ってますけど実際みんな眩しいって思ってますよ?」
じゃあやめちまえよ…
「それで枕でしたね、布は大量にあるのでなんでも作れますよ。」
「枕じゃないんだよね、んじゃ試しにポメヤの変身前をこう、可愛い感じで作ってみてくれ、それがぬいぐるみだ。」
「ポメヤちゃんって元々可愛いですけど…なんかこう、お人形さんみたいな感じですか?子供が遊ぶような。」
「そうそう、そんな感じ」
ミカエルは布を切ってすごい速さで縫い合わせていく、器用なもんだなぁ。
「そしてここに雲を入れてっと…」
「ん?雲?雲って何?」
「雲ですよ、ここ雲の上だからいくらでも取れるじゃないですか」
「いや雲は取れないだろ、そもそも触れないだろ」
急なトンデモ設定に思わず声が出た。
「あぁ、私達って雲を取って来られるんですよ、なぜか知らないですけど」
試しに僕がその雲に触るとすり抜けてしまう、雲は雲だしな。
「出来ました!自信作です!」
そこには見事にキャラクター化したポメヤがあった。
持ってみたが軽くてフワフワしている。原理は分からないけど布で包めば持てるのか、不思議だ。
「すごいなこれ、こんな感じで色々な種族とか動物やら魔獣やら作れる?他の天使族もさ、暇でしょ?どうせ」
「確かにヒマですけど…改めて言われると…まあ声かけてきますね、おもてなしって言えばなんでもするんで、私達」
自慢大好きだもんな…正直都合が良すぎる。
数時間後、ミカエルの家には沢山のぬいぐるみが届けられた。みんなニコニコして持ってきてくれる。
僕が喜んでるのを見るのが嬉しいらしい。
かなり広い家だが7割くらいはぬいぐるみで埋まった。
「これはすごいな…でも見返りに何を渡せばいいんだ?みんな何を貰ったら喜ぶの?」
「そうですねぇ…別にこれと言っては無いですね、正直なんでもあるんで、私達って。強いて言うなら観光に来て喜んでくれるのが最大の楽しみというか…」
本当暇だよなぁ天使って…
「じゃあ今度漫画でも持ってくるよ、見た事ないでしょ?」
「漫画?ないですね、なんですかそれ」
見てのお楽しみだ。暇にはもってこいの代物だしな。
ぬいぐるみを定期的に貰う代わりに地上の娯楽を持ってくると言うと天使族はみんな楽しみにしてくれた。
まあ多分何もあげなくてもぬいぐるみはくれるだろうけど…なんか悪いしな。
あとは酒と漫画だけどそれは王都で揃うしな、今日は頑張った、あとはゆっくりと酒と漫画を調達しよう。
「ミカエル、今日はありがとう、そろそろ帰るよ。」
「え?せっかく来たのに帰るんですか?お夕飯も食べないで!?」
なんかお夕飯って懐かしいな…
「でもいきなり来たし迷惑じゃない?」
「いや大丈夫ですよ!泊まって行って下さい!暇なんで!」
じゃあお言葉に甘えて泊まっていくか、正直クタクタだし。
宿屋に行こうとするとミカエルに止められた。
「あ、あの!宿屋は準備が出来ていないので…その、この家で良いですよ!泊まるの!」
良いの?宿屋の準備ってそんなにかかるの?
「まあミカエルが良いならいいけど…じゃあお邪魔するか。」
お夕飯はミカエルが作るらしい、ミリーに貰ったチーズがあったので渡したのだが…ミカエルって料理できんのか?
そんな心配をよそになんとちゃんとした料理が出てきた。
チーズはハンバーグ?みたいなものにたっぷりとかかっている。
「味見しましたけどこのチーズっていう食べ物すごく美味しいですね!どこで買えるんですか?」
フェアリーの国のミルク屋の地下だよというと、私一人で入れないじゃないですか…と暗い顔をしている。
天使族がこういうの好きならぬいぐるみの代金として不定期だけどあげるよというと喜んでいた。
しっかし料理美味しいなこれ、少し食べすぎてしまった。ミカエルはニコニコしながら僕が食べるのを見ていたのだった。
「お風呂も準備出来てますよー」
なんだ完璧か?
僕はお風呂に入って疲れを癒す、なんかお湯に魔法でもかかってるのか?疲れが抜けていくな。
「ベッドの準備できてますよー、じゃあ私もお風呂入ってくるので!」
ベッド一個しかないけど?なんか悪いなぁ、でもおもてなししたい種族だし床で寝るなんて言ったら何としてでもベッドに行かされそうだ。
大人しくベッドを借りよう良い匂いがする、お日様の匂いってやつか…
静かなもんだな…ミカエルの風呂の音だけが聞こえる、なんか僕変態みたいじゃないか…寝よう。
しばらくするとミカエルが風呂から上がってきた、そのままベッドで寝るようだ。
ん?一緒に寝るの?
「ミカエルさん、一緒に寝るんですか?」
ミカエルの方を向くとミカエルは何も着ていない、なんで?エッチなのはダメですとか言ってたじゃん。
「て、天使は寝る時何も着ないんです!本当なんだから!」
確かめようがないじゃんそれ。
「トーマさん酔っ払った時に私の足褒めてくれましたよね?記憶ないらしいですけど結構触ってたんですよ?」
酔った僕ってバカ丸出しらしいからな…
「いや本当に覚えてないんだよね…」
顔が近い、ミカエルってこんなに色っぽかったか?パンパカパーンとか言ってたじゃないか。
「少しだけなら触って良いですよ?実はそんなにイヤじゃないっていうか、ほんのちょっぴり興味もあるんです、エッチな事も」
反則じゃないか?こんな状態でこれは…反則だと思うな!
「気にしないで下さい、ユーカさんの事が好きなのは知ってます、ユーカさんには言わないので…浄化の魔法使えば体内に入った液体も浄化できますから」
あれ?なんだそれ。
「ん?ちょっと待って、僕ユーカが好きなんて言ったか?」
「え?だってユーカさんとトーマさんって付き合ってるんじゃないんですか?」
「いやいや、付き合ってないよ!?確かに楽しいけど一緒にいて楽しいならミカエルも一緒だし」
「はい?だって定期的にフェアリーの国に行ってるの知ってますよ?」
「あそこにエリクサー作る水筒が置いてあるんだよ、訳あって持ってこられないから定期的に取りに行ってるんだ、長期保存していざとなった時に使えないの嫌だし」
「なんですかそれ!?どうしてくれるんですかこの空気!私だけ暴走したみたいになってますよ!彼女がいるの知ってるけど一晩だけでもって感じだったのに!」
みたいじゃなくてそうだよ…
「もうじゃあ遠慮はいりませんね!好き放題しちゃいますから!」
そう言ってミカエルに強引に唇を奪われた僕。
その後は色々あった…大人の時間だ…
そして気絶するように眠りについた…
この世界の女の子って限界まで搾り取るの?
適度な感じはできないの?
翌朝、ミカエルが作る朝食の匂いで目が覚めた。
ミカエルは僕に気が付き…
「昨日はすみませんでした!!」
と謝ってきた。
「ミカエルってあんな感じになるんだな、なんか新鮮な感じだったよ」
僕は素直な感想を伝えた、もうサキュバス顔負けといった感じ。凄かった。
「言わないで下さいぃ…なんか気分が昂まっちゃって…すごい気持ちよくて…」
そこまで言ってミカエルは顔を赤くして料理に戻った。
これで結婚してください!とか責任とって下さい!とか言われたら正直どうしようと思っていたけどそれはないみたいだ。
僕はまだそういった覚悟が申し訳ない事に出来ていないのだ。
「ミカエルさぁ」
「な、なんですか!?エッチなのは当分ダメですよ!足くらいなら触ってもいいですけど!」
「いや、ネックレスやっぱり似合ってるねって」
「それは反則ですよぉ…はい!ご飯出来ましたよ!それじゃあ最後に一回だけですからね!」
え?何?褒めただけなのになぜ?
僕は朝食前に頂きますをされてしまったのだった。
体力が底を尽きて動けないと思ったが最後の一回という名の三回が終わった後にヒールをかけてもらい、美味しいご飯を食べて僕は今日王都に戻る。
疲れは抜けたけど…なんかこんな感じでいいの?僕




