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第57話 新しい娯楽?王都にゲームセンターを!景品集めの旅

王都にゲームセンターができた。

しかし景品数が全く足りないので色々な町を回って景品を獲得するんだ。

次は猫族の町だな、順番的に。


ミカエルの移動速度は尋常じゃなく早い、目的の町に数分で到着できる。

ありがとうミカエル、助かるわ本当。


猫族の町では待ってましたとばかりにタマが駆け寄ってきた。

「どうなった!売れそう?呪いの人形?」

もうその呼び方やめない?


「とりあえずお父さんと話したいからそこで話すよ」


「分かった!今日は天使さんが一緒なの?あと可愛い男の子も一緒だね!お嫁さんと子供?」


「およ、お嫁さんだなんてそんな!困りますよぉー!」

ミカエルは顔を真っ赤にして否定している、困りますよねぇー


「僕はポメヤですぞ!ほら!」

毎回元の姿に変身するの大変じゃない?まあそれしかないか…


「え?変身?なにそれかっこいい!」

この世界で変身ってカッコいいんだな、みんな言うし。


そしてお父さんの待つ家に入るとミタマさんが元気そうに掃除をしていた。

「ミタマさん、お元気そうですね」

「あら、トーマさん、その節はありがとうございました。」


奥からお父さんも出てきて家族全員から頭を下げられた。まあ無事で何よりだよ。


そして本題にはいる。

「実は…勝手に決めて申し訳ないのですが、販売ではなくて景品にしようかと思ってて」


僕はゲームセンターの経緯とフィギュアの扱い、フェアリーの町で金型を作ってもらい、シシ粘土での量産の事を話した。


もちろん木で出来たオリジナルは高値で販売するか高額景品にしますけど…良いですか?


「素晴らしい!もちろん良いですよ!たくさんの人に見てもらえるし狙って貰えるなんて今までに無かったです!」


それは前までの人形が不幸の具現化みたいな人形だったからでは…


「あの、昔の人形ってまだありますか?見てみたいんですけど…」

ミカエルさん、やめておいた方がいいよ?


「天使さん!見たいんですか!?今持ってきます!」

そしてウキウキで箱を持ってきたお父さん。

ミカエルはその箱を開けて…


「ヒッ…た、確かに低級のゴーストくらいなら近づけないですね!はい、お返しします!」


ヒッって言ったね?すごい顔してたよ。


「確かに物は良いと思います、見た目はちょっと…」

そうですか…とお父さんは少し寂しそうな顔をしたが、僕はもう確信犯なんじゃないかと思ってるからね。


「ちなみにパーツ分けは出来ますか?金型を作るのにパーツ毎に分けて組み立てるらしいんですけど」


「それなら問題ないですよ、ほら、もうパーツ毎に作ってますから。」

え?本当だ、気が付かないくらいに完璧にハマってたのか。


「シシ粘土もこの辺で沢山取れるので金型があればすぐにでも量産可能です」


「決まりですね、じゃあ今出来ているオリジナルを数体フェアリーの町に持っていくので他の完成品は王都まで運んで貰えますか?」


「分かりました!王都のゲームセンター?とやらに運んでおきます。」


「おーいポメヤー次いくぞー」

いつのまにかタマと遊んでいた…まあ今回は僕の始めた話だからな…


ミカエルに次はフェアリーの国に宜しくと伝え、数分後にはもう到着していた。


「へぇーフェアリーの国ってこんな所にあったんですね!すごい綺麗なところ!」


「天使でも知らないのか、ここの結界ってすごいんだな。」


「トーマ君、ユーカが王城に行ってもいないし遊びにも来ないって怒ってましたぞ、そういえば」

確かに最近会ってないな…今回は挨拶に行くか。


毎度の事ながら執務室までは顔パスだ。

「トーマさんって信頼されすぎでは?ここ他国ですよね?」


「でもユーカもこんな感じで王城に来るしお互い様だろ」


「ユーカさんか…そうですね…」

ん?どうした少ししょんぼりして。


「おーいユーカーいるかー」

「ニーアちゃんもいるですぞー?」


「毎度の事ながらいきなり来るわねトーマ…何してたの!?どこに行ってもいないし!毎回違う女の子と来るわよね!?」


「え?トーマさん毎回違う女の子と来るんですか?」

ミカエルさん、そうだけどそうじゃないよ。


「いや今回は王都に新しい娯楽をだね…」


「他にどんな女の子と来たんですか?」

「ちょっと仕事片付けるから待ってて!」


少し休むか…休めるか分からないけど…


「僕はニーアちゃんと遊んできますぞー」

お前は良いなぁ…。


1時間ほどミカエルとオセロをして過ごし、ユーカが仕事を終わらせるのを待った。


「なんでぇええ!最初は私が勝ってたのにぃぃいいい!」

ねぇ天使族で君だけバカって事ない?


するとユーカが仕事を終えて部屋に入ってきた。

「やっと終わったわぁ…ってなにしてるの?それ」


「オセロっていうんですよ、ルールは…」


「なにそれ簡単じゃない?トーマくらいコテンパンよ。」


ほぅ…


「ユーカさん…それ私も言ったんです…」


数分後


「なんでぇええ!最初は私が勝ってたのにぃぃいいい!」

それが勝ってないから負けるんだよ。


「悔しい…どこで買えるのこれ」

予約一年待ちだけどゲームセンターの景品で毎月20個出すと言うと絶対取ると息巻いていた。


「ところでゲームセンターの景品にチーズも用意したいんだけどミリーって完成させたの?」


「まだみたいよ、もう少しで出来そうって言ってたけどまだ日中は篭りっきりみたい、でも家族がいるし一応家には帰るみたいよ」


「そういえば一目惚れされたとか言ってたな、結婚したのか…金物屋に行った後見に行ってみようかな」

ミカエルとユーカはオセロに夢中になっているので僕だけ金物屋に出かけた。


「こんにちはーパーツ持ってきましたー」


「トーマさん、お久しぶりですね、遂にできたんですか?」


「実際はもっと早かったんですけどね、色々と準備が…」

そう言ってフィギュアを出してパーツに分解する店主。

流石に手慣れているな。


「想像より少し多いですけどなんとか金型作りますね、明日の夕方あたりには渡せそうです。」


え?早くね?


じゃあ宜しくお願いしますと店を出て、ミリーのところに…あれ、あの子どこにいるんだっけ?


確かあそこだとフェアリーミルクの店に入っても見当たらない。

何回かあの後来てるけど見た事ないよな…


店主にミリーの事を聞くと大体地下にいるらしい、遠くから呼ぶ事を条件に地下の入り口に案内してくれた。

なんで遠く?


「おーい!ミリー!トーマだけどー!」


「え?トーマさんですかー?近づかないで待ってて下さいーミルクでも飲んでて下さいー」


「よく分からないけど分かったー」


僕は上に戻りミルクを飲みながら待った、30分ほどだがやたら長く感じる。


「お待たせしました!久しぶりですね!なんでも王様になったとか!」

ミリーは変わらず元気そうでチーズを持って出てきた。


「そうみたい、それでなんで地下では近づいちゃダメなの?」


「なんか色んな人が入ると変にカビるんですよ、なぜか分からないんですけど」

あぁ、なるほどね、菌の事しらないワケか。


「それはきっと菌っていう目に見えないくらい小さな生き物のせいだよ、チーズを作る良い菌もいるんだけど腐らせちゃう菌もいるんだ。チーズは発酵して作るんだけど悪い意味で発酵する事を腐敗って言うんだよ。」


「そうなんですか?詳しいですね!?どこでそれを?」


「うーん、どこかで読んだか聞いたんだけど忘れちゃったよ」


「それは残念、だけど謎が解けました!お風呂に入って清潔にすれば良いんですね!」


「詳しくないから絶対とも言えないけど多分それで良いと思うよ。」


そんな話をして僕は本題の景品の件を話した。

「私のチーズが景品?みんな喜んでくれますかね…?」


「きっと喜ぶよ、美味しいし実際買うと高くなりそうじゃない?」


「確かに作る手間とか考えると…丸々一個だと一万ベルは貰わないと…」


聞けば毎月50個できれば良い方らしい、スペース的にも管理的にも。


「じゃあ毎月20個くらい王都に送ってくれたら毎回30万ベルで買い取るよ」


「え?良いんですか?ありがたい限りですけど…」

僕も食べたいしそのくらいの価値はありそうだし妥当だろう。ケーキにして休憩所で販売しても良いし。


じゃあ宜しくねと店を出ようとしたら手に持っていたチーズをお土産に持たせてくれた。

しばらく前までは見たくもなかったけど美味しいんだよな…たまに食べればね。


王宮に帰るとミカエルとユーカ、そしてニーアちゃんとポメヤがオセロで遊んでいる。

ずっとやってたの?


「帰ったぞー」


「おかえり!待ってたわよ!みんなで特訓したんだから!もう必勝法も編み出したのよ!」


ほぅ…


僕は四人とオセロをして…


「なんでよぉ!最初は私が勝ってたのにぃぃいい」

ユーカ撃破。


「おかしいですよ!最初は私が勝ってたのにぃぃいい」

ミカエル撃破


「え?私が最初は勝ってたはずなのに…」

ニーアちゃん撃破


ん?ポメヤお前いつも間にこんな強くなった?

「くそう、やはりあそこでがキーですぞ…もう少しで勝てそうなのに…くそトーマめ…」

おい本音出てるぞ、しまっとけ。


三人はともかくポメヤは普通に気を抜いたら負けるくらい強いな。まあそこまで勝ちにこだわる訳でもないけどね。


「そういえばミカエルのそのネックレス、すごい可愛いわね、戴冠式のパーティーではしてなかったけど買ったの?それアクアブレイズよね?現物は初めて見たわ」


「アクアブレイズ?そんな名前なのそれ」


「そうよ、青く輝く炎のように光る宝石、しかもハートの形なんて聞いた事ないわ、いくらしたのそれ」


「ふっふー、ようやく気がついてくれましたかこのネックレスに!なんと五億ベルです!しかもトーマさんのプレゼントです!」

うわ…ここで言う?ミカエルさん流石に空気読めると思ってたのに!


「はぁ?トーマ!5億の宝石プレゼントしたの!?なんで!?私も欲しい!!ニーアだってポメヤちゃんとお揃いのネックレスしてるし!」


ほらぁ…こうなるじゃん…


「ミカエルには魔法使って貰ったり移動させて貰ったり世話になってるからお礼だよ…ユーカには誕生日とかに何かあげるから…」


「絶対よ!約束だからね!ちなみにフェアリーのお祭りが終わった後すぐだから!」

あ、はい、覚えておきます。


「そういえば天使の国にも用事があるんだ、ポメヤも行くか?」


「僕は今日ここに泊まりますぞ」

ニーアちゃんと遊ぶんだな、まあ良い事だよ。ゆっくり遊んであげてくれ。


「天使の国?私も行ってみたいかも」


「ダメですよ!お姉ちゃん今日ずっとオセロばっかりしてて仕事終わってないでしょ!」

まじ?仕事しなよ…僕は一応してるよ、今は。


ユーカには次回一緒に行こうと約束をして僕一人で行く事になった。


「それでは行きますよ!トーマさんご案内でーす!


あそこ白くて眩しいんだよなぁ…



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