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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第二章 TS賢者は魔法学校へ行くっ!
43/72

美味い話の下準備


「·····あれ?知らない天井だ」


 ()が目覚めると、そこには知らない天井が広がっていた。

 なんか凄く和風な感じだ·····


 ·····


 あっ·····


 ·····



 だ、だんだん思い出してきた。




「お、おはよー·····」


「あっ、ソフィちゃんきたよ!!」

「ソフィちゃん!大丈夫!?昨日かなりおかしかったけど!!」

「そうよ、笑い方も喋り方もだいぶおかしかったわ」

「うんうん、すっごく怖かったよ·····?」


 そろーりとこっそり『秘密基地』に顔を出すと、既にみんなが集まっていた。

 そして出てきた私に気がついて心配の言葉を投げかけてくる。


 うぅ、心配するのやめて·····


 マジで恥ずかしいから·····



 私は昨日、何かに取り憑かれたかのような勢いで田んぼと田園風景を作り、しかもお米を収穫から一気に白米まで精米してしまったのだ。

 そのせいで昨日の消費魔力が億に達していた。


 しかも朧気ながら覚えてるんだけど、なんかお風呂に行く時あたりの口調がなんかお婆ちゃんみたいになってたような気がする·····


 ·····米が出来て、しかも魔力の消費がエグかったから精神が疲れてたんだと思う。



「ソフィちゃん、昨日の変な口調どうしたの?おばあちゃんみたいだったよ?」

「うん、もっと歳とってるみたいな感じだったよね」


「ギクッ!?」


「そういえば私たちより大人っぽい所あるわよね、年齢ごまかしてるんじゃないかしら?」

「みためはこども!頭脳はオトナ!!」


「やめっ、やめてぇっ!?」


 ウナちゃんがアカン決まり文句言ってるぅ!?

 しかもなんか、実年齢バレかけてるんだけど!!ホントは今····· 何歳だ?33·····


 ···············


 ·····やめよう、はい!やめやめ!!

 私は三十路超えてない、かわいい6歳のちびっ子だ、異論は絶対に認めない。


 ·····変な噂流れる前に口止めしとこ。


「うううううう····· わかった!今日はみんなに冒険者Aセットを奢るから!!昨日のことはわすれて!!つかれて変になってただけだから!!」


「「「「やった!!」」」」


 むぐぐぐ·····

 みんながここぞとばかりに私の黒歴史を攻撃しまくって冒険者Aセットを奢らせるとは·····


 私の分含めて7500円の出費は痛い·····


 けど、昨日のアレのお陰で良い資金源を手に入れられそうなのでこの程度問題ない。

 都合よく『お金持ちでお米を欲してる』人物とコンタクトを取れたからだ。


「それじゃ、着替えてくるね」


「いってらっしゃーい」




 私は制服に着替えに自分の部屋にやってきたが、もう1つ目的がある。


「ええと、このくらいかな?」


 私は布袋の中にお米をサラサラと入れていく。

 昨日収穫したお米は適当な大きさの袋に入れて『インベントリ』に入れて保存していたのだが、取引先の人物に渡す用にちゃんと計量して30kg分だけ渡そうと考えている。


 そんで、30kgの測り方は古典的だ。


 私の体重が·····

 その、言いにくいんだけど18kgで·····

 それに2をかけると36kg、私の体感ではもっふすの体重が5kgなので、その分の重さを引いてやればほとんど30kgになる。


「よしできた!これと昨日余ってインベントリに入れたお米を竹皮で包んで····· 完成!」


 くくく、これであの人もイチコロよ·····


 ついでに昨日試行錯誤した結果見つけた『イタズラ魔法』という変わり種魔法に『酸味玉』という魔法があり、なんと梅干しを相手の口に放り込むという魔法だったのだ。

 ちなみに他の人がやると、別の酸っぱい木の実になるらしい。


 その魔法で作った極上の梅干しを1つ竹皮のお弁当箱の中に入れて準備完了。


 さて、私の育てたお米ちゃんは一体いくらになるのかな·····

 いい子いい子、美味しく食べられるんだよ·····



 そしてお米の準備を終えた私はパジャマを脱いでパンイチになり、制服に·····


「あれ?制服が無い····· あっ!昨日脱衣場に脱ぎ散らかしたままじゃん!取りに行こ!」



「あ、ソフィちゃぁぁぁあぁあああいっ!?!!?」


「あっ!ほら私言ったじゃん!パンツはソフィちゃんが穿いてるって!」


「ちょっとソフィ!はしたないわよ!!」


「ソフィちゃーん、制服はカゴの中に入ってるよー」


「ウナちゃんありがと!もうちょっと待っててー!」


 パンイチという女子として有るまじき姿で部屋を飛び出してきたソフィはそのままの勢いでみんなの居る『秘密基地』を横切り、お風呂場へと消えていった。


「「「フィーロ君、見た?」」」


「ミ、ミテナイデス·····」



 改めて制服に着替えた私は、脱衣場から出てみんなの所にやってきた。


「おまたせー」


「あっ、ソフィちゃんやっと来た!それじゃ学校いこ!集合場所は寮の入り口ね!」


「「「「おー!!」」」」


 アルムちゃんの掛け声と共に私たちは散開、各自自分の部屋に帰って行った。


 私も秘密基地から自分の部屋を経由して自分の部屋に····· ん?なんかよく分からなくなった。

 ええと、秘密基地から『ディメンションルーム』の自分の部屋を経由して『寮』の自分の部屋に到着した私は、荷物の最終チェックをする。


 制服よし!髪型よし!バックよし、教科書よし、おにぎりよし!安全確認ヨシ!


 必要な物が全部入っているのを指差し確認した私は外に出ていった。




「何を見てヨシ!って言ったんですか?」


 そして袋詰めしてた米を忘れてたので取りに帰ってきた。



 その後は放課後まで特に何も無かった。


 そんでみんなでワイワイお喋りしながら学校に行き、普通に座学を受けて、お昼に約束通りみんなに冒険者Aセットを奢ってみんなで舌鼓を打って、帰り際に私は駆け出し冒険者セットのお弁当を買って、また普通に授業を受けた普通の1日だった。


 ·····授業が低学年向けすぎてつまらなかったし、(精神年齢的には)年下の子たちに混ざって勉強してると子供向け映画の中に混ざって鑑賞してるような居心地の悪さはあったけど、そのくらいしか無かった。



 時間はあっという間に過ぎてしまい、学校は終わり放課後となった。


「みんなごめん!私校長先生に呼び出されてるんだ····· お風呂は自由に使っていいから先に帰ってて!」


「また?いや、今度は校長先生から?」

「·····何やらかしたの?」

「早いわね、逆に誇ってみたらどうかしら?」

「もんだいじだーっ!わーっ!!」


「ちゃ、ちゃうわい!!最初の野外練習のときお茶会に誘われただけだから·····!」


 くっ、既に両手で数えるくらい怒られてたら疑われても仕方ないか·····

 なんか面白そうだったらついやっちゃうせいで、いっつも怒られてる気がする。


 が、今回は校長先生とのお茶会だから怒られる訳じゃないのよ?


「ええー!?ソフィちゃん羨ましい·····」

「ソフィちゃんお土産期待してるよっ!」

「お姉さまの所に····· 大丈夫なの?」

「ソフィちゃんいいなー·····」


「ふふふ、お土産に期待してて!たぶんドーミさんには先生たちから話が行くと思うけど、帰るの遅くなるかも!」


『りょーかい!』


「それじゃ!みんなまた後でねー!」


 こうして私はみんなと離れ、有望な校長先生(取引先)の元へ向かった。


 さぁ、前世の交渉術を見せてやる。



 校長室を探して学校内をさまよっていると、廊下を歩く担任のビオラ先生を発見した。


「あっ!ビオラせんせー!校長室ってどこかわかりますかっ!?」


「んっ?ソフィちゃんじゃない····· とうとう校長先生に呼び出されるなんて····· たぶん歴代最速よ?」


「ちがいますっ!グラちゃん····· グラシアルちゃんの件でお礼がしたいって言われてたんです!」


「あら?良かった····· いやいや!えっと、校長先生の部屋は最上階にあるわ、そこの階段で1番上まで行けばいいわよ」


「はーい!先生ありがとー!」


「ふふっ、どういたしまして」


 よし!

 これで校長先生の居場所がわかった。


 あとはこの地獄の階段を登るだけだ·····



「はぁ·····はぁ····· や、やっと登りきった·····」


 この学校の校舎、無駄にデカいから最上階まで登るのほんと大変だった·····

 いくら無限に魔法が使える私でも、肉体はまだ6歳児の物なのだと実感させられた。


 ·····ちなみに前に面倒で飛行魔法を使って1番上から飛び降りたらめっちゃくちゃ怒られたから、階段は1段ずつ自力で昇り降りする事にしてる。



 それはさておき、最上階までやってきた私の目の前には、やたら豪華なデカい扉が1つだけある。

 ·····もしかしなくても最上階って全部校長先生の部屋だったりするのかな?


 私はドアに近付き、ノックをしようとすると·····


『来たわね、今開けるわ』


「ぴぅ!?」


 校長先生の声が響き、巨大なドアが重々しい音を立てながらひとりでに開いていった。


 そして部屋の中には、豪華な執務机に座って逆光に照らされた1人の女性·····


 そして私の本当の同郷出身の伝説の魔導師·····



『いらっしゃいソフィちゃん、同郷(日本)出身の者同士、たくさんお話しましょう?』



 サークレット王国立魔法学校『マグウェル』校長にして、3600年以上もこの世界で暮らしている伝説の魔導師·····


 ·····ごめんフルネーム知らないや。


名前:ソフィ・シュテイン

年齢:6才

ひと言コメント

「ヤバい、お小遣いが無くなった····· 早急にお金増やさないと·····」

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