開催!温泉女子会っ!
温泉をある程度満喫した私は、女子会を開催すべくインベントリから先程買った大量のお菓子の一部を取り出し、魔導障壁を温泉の上に浮かべた簡易テーブルの上に並べた。
「ちょっ!?今そのお菓子どこから出したの!?」
「ん?どこからってインベントリだけど?」
「物凄く珍しいスキルよそれ!?容量によっては王宮で働く事も出来るわよ?」
げっ、それだけは嫌だ。
王宮で働くなんて面倒くさすぎて吐き気がするわ。
「んふふ、容量はヒミツ!私は普通の暮らしがいいからね!」
「そ、そう?それもいいんじゃないかしらね·····」
「そんなことより!お菓子たべよー!!」
「「「おー!!」」」
◇
私がテーブルの上にデザートを出し終わると、途中で味変できるように塩っぱいモノ、唐揚げとか牛串とかサンドウィッチ風の料理なども机に並べていく。
そしてそして!さっき源泉で作っておいたアレも出すときが来た!!
「はいおまたせ!私特製の温泉プリン的なのだよ!」
「「「おおおー!なにこれっ!」」」
実は私特製温泉プリンの作り方はすごく簡単だったりする。
1.まずは魔改造水魔法『プリンの原液球』でプリンの原液を作成します
2.次に不要なコップに原液を注ぎます
3.そしたら魔法で水が入らないよう密閉します
4.最後に源泉にブチ込んで、食べる前に氷魔法で冷却すれば完成!
ね?簡単でしょ?みんなも真似していいよっ!
「これはプリンってお菓子だよ!まぁまぁ、食べてみてよ!」
「はむっ·····なにこれっ!おいひー!!」
「すごくプルプルしていて、口に入れると滑らかな食感で面白くて、何より甘くて美味しいわね·····」
「とろけちゃう!ぷるぷる面白い!わたしこれ大好きかもっ!!」
んっふっふ、みんな満足してくれたみたいでよかったよかった、ぶっちゃけ何も考えず「温泉にぶち込めば何とかなるでしょ!」って思いつきで作ったから、無事にプリンになってて良かった。
それにしても美味しいプリンだ。
特にアツアツの温泉の中で食べる冷たいプリンがとても美味しく感じる。
そしてみんなあっという間にプリンを食べ終えてしまったので、机に並んだお菓子に手を出し始める。
「じゃあ私は揚げドーナッツ貰うねー」
「ワタシはフルーツ!」
「私は····· パンケーキにしようかしら」
「わ、わたしはプリンがたべたいな」
「ううぅ····· それ私が後で食べようと思って隠してたプリン····· はぁ、ウナちゃん食べていいよ·····」
こっそり隠しておいたプリンをいつの間にかウナちゃんに取られていた·····
まぁ取られたモノは仕方ない、私は大人しく揚げドーナッツ····· というか生地を油で揚げたサーターアンダギーみたいなお菓子に齧りついた。
すると、暫定サーターアンダギーは噛んだ瞬間外側がサクッと良い音を立てた、そしてサクサクの外側に守られるように隠れていたサーターアンダギーの内部はしっとりとしていて、牛乳とバターと卵のいい香りと確かな甘みが私の舌に絡みつき、ヤミツキになるような美味しさがあった。
というか、この味!あの味だ!!私が前世で好きだったアレの味そっくりだ!!
「んっま!これミ〇ドのオールドファッションじゃん!うっっま!くっ!ケチってチョコが掛かった方を選ばなかったのが····· ううう、絶対に次はチョコ掛かったヤツ買う!!」
「このフルーツも冷たくておいしいっ!」
「あら、このパンケーキも悪くないわね、屋敷の料理人が作ったのとよく似ているわ····· 屋台にお忍びのシェフでもいるのかしら?」
「ん〜っ!!プリンおいしーー!!」
どうやら今日買ったお菓子は大当たりだったようで、全員とても満足していた。
だが、これだけで満足するようではまだ早い、用意したお菓子はまだまだ沢山あるのだから·····
◇
そういえばフィーロ君を忘れていた。
お風呂で女子会をやっちゃったらフィーロ君が参加出来ないじゃないか。
仲間はずれはダメだよね!
よし、何個かお菓子と料理をピックアップしてフィーロ君に届けてあげよう。
私はちょっとトイレに行ってくると嘘をついて温泉から上がり、脱衣場にやってきた。
まずはプリンと、フィーロ君が好きっていってた串焼きを3本くらいにオールドファッションを1つとフルーツを適当に何個か添えて·····
こんなもんかな?
うん、仲がいいからといってもさすがに男の子に裸を見られるのは恥ずかしいから、身体を洗う用のタオルを胸に巻いて準備OK!
フィーロ君がいる部屋にゲートを繋げて上半身だけ突っ込んで·····
「やっほーフィーロ君!ソフィちゃんだよー☆」
「うわあぁぁぁあぁぁあぁぁぁあ!!!服っ!!だから服着てっ!!」
「ん?タオルで隠してるじゃん」
「それでもダメっ!ちゃんと服着てよ!!」
「お菓子食べたくないの?おすそ分けに来たのに·····」
「そっ!そこの机の上に置いといて!」
フィーロ君がまた顔を真っ赤にさせて、後ろを向きながら部屋の真ん中にあるテーブルを指さした。
「仕方ないなぁ、ぐぬぬぬぬっ!あとちょっと·····」
私はお届けモノを机の上に置こうとしたが、上半身を乗り出しただけではギリギリ届かない。
なので色々ギリギリまで手と体を伸ばすと、何とかお届けモノが机の上に乗っかった。
「よし置けた!もういいよフィーロく····· きゃっ!?\ゴスッ/いったぁぁぁぁぁあああいっ!!!?」
「ちゃんと置け····· た·····?」
私はギリギリまで身体を乗り出していたのでバランスが悪く、お届けモノを置いた瞬間バランスを崩してフィーロ君の部屋に倒れ込んで全身入ってしまった。
しかもその拍子に顔面から床に叩きつけられて、尻を突き出したポーズ、ヨガで言うところの『猫の背伸ばしのポーズ』で私は額を押さえて悶えていた。
もちろん私は下を履いていないしタオルはコケた衝撃でどっか行った。
そしてフィーロ君は私がもういいよって言ったので振り返ってしまい·····
「うわぁぁぁぁあああぁああああぃっ!?!!?」
「おでこ痛い····· あっ、きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあああっ!?って2度目だから慣れたわっ!!」
「あ゛ぁぁぁああ!!立ち上がろうとしないでー!!ちゃんと隠してーー!!いい加減ソフィちゃんは女の子としての恥じらいを持ってよぉぉぉぉおお!!!」
前に1度しっかり見られているので慣れてしまった私と、指の隙間からチラチラ覗くくらいまだ純粋なフィーロ君によって、またしても阿鼻叫喚の地獄絵図が生み出されてしまった。
だが私はもうそんな事お構いなく、ゆっくり立ち上がるとお風呂上がりなので濡れてしまった床を魔法で乾燥させ、澄ました顔でスタスタとゲートを歩いて通り抜けると、ゲートを閉じてみんなが待つ温泉に戻って行った。
◇
「みんなー!!おまたせー!!」
「あら?遅かったじゃない、パンケーキはもう無いわよ?」
「フルーツはまだあるよ!」
「プリンはもう無いの?」
「ごめんね、難産だったんだよ···· あとグラちゃん!パンケーキまだあるよ!あっ、アルムちゃんそこのピンクリンゴちょーだい!ごめんねウナちゃん、プリンはもう無いけどまた今度作るから楽しみにしててね!」
「なんざん?」
私はみんなから求められたモノをインベントリから出したり貰ったりしながら、再び温泉に浸かった。
·····ふう、思い返すと半端じゃなく恥ずかしくなってきた。
いや、前回よりはマシだが、やっぱり恥ずかしいモノは恥ずかしいわ。
思い出すと顔が真っ赤になってきた気がする。
あぁーのぼせちゃいそうだ·····
こういう時は冷ますに限る。
私は温泉から上がると、露天風呂によくあるあの白いプラスチックの椅子を魔法で再現したイスに座って涼み始める。
「あぁ〜涼しい····· 火照った身体が冷めてきもちいいぃぃ·····」
私が露天風呂の外気をわざと寒めにしたのはコレをするためだ。
露天風呂は熱めのお湯なので、長く入ろうとするとのぼせてしまう。
だからこうして涼める場所を作って、外気も寒めに設定したのだ。
そして冷たい空気は、私の真っ赤に火照った身体を優しくじんわりと冷やしていった·····
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:6才
称号:『痴女疑惑』←New!!
ひと言コメント
「もうフィーロ君になら全部見せてもいっかなって思い始めた今日この頃」
名前:フィーロ
年齢:6才
ひと言コメント
「はた迷惑だ····· お願いだから止めて·····」
名前:アルム
年齢:6才
ひと言コメント
「フルーツこそ最高のお菓子だと思う」
名前:グラちゃん(グラシアル・ド・ウィザール)
年齢:6才
ひと言コメント
「カッコと本文が逆転よ!まぁグラちゃんだけよりマシだわ····· ちなみに私はパンケーキには蜂蜜派よ、でもメイプルシロップも好きだわ」
名前:ウナちゃん(ウナ・ウェア・ラ・サークレット)
年齢:6歳
ひと言コメント
「あっそうだソフィちゃん!わたしプリンすきだから髪の色プリンみたいにしたい!あたまのテッペンは茶色で下は金色に····· あれ?どうしたのソフィちゃんそんなにあわてて?」




