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魔物使いはめんどくさがりながらも相棒と異世界で生きていく  作者: 千歳
1章~別名説明回とも言う~
3/42

何故か知っている

いわゆる説明回を2話ほど…お付きあいください

 気がつくと草原のなかに横になっていた。日差しが心地いい。ピクニックでもしたい気分だ。

 俺はここがどこだか知っている。いや、それは正確ではない。ここがなんという場所かは知らない。しかし、ここが日本でもなければ地球でもなく異世界であるということだけは確信できる。何故かは知らない。

 起き上がろうと手を着くとその手になにかが触れる。俺は起き上がるとそれを軽く撫でてやる。するとそれに気付いたのかフェンは俺を見上げて大きくあくびをした。毛質も毛色も、顔も若干シュっとしているが俺を見る目は間違いなくフェンだった。ふさふさだった毛は若干硬く硬質的な光沢のあるものに、ベージュだった色はくすんだ灰色に変わっていた。

 フェンは数回あくびを繰り返した後、のろのろと立ち上がり俺の顔をなめる。これもいつもの癖だ。

 そうしてすぐに互いを確かめるようにじゃれあった。フェンもここに来ることはわかっていた気がするがそれでもフェンがフェンであり、ちゃんと目の前にいることが嬉しかった。フェンもたぶん同じ気持ちだろう。

 それにしてもフェンは大きくなった。前世では立ち上がっても前足が俺の腰より少し上辺りだったはずだが、今は余裕で俺の肩に前足がかかる。なので俺の顔をなめ放題だ。当然体重も増えるわけで飛びかかられると後ろに倒されそうになる。これは少し注意したほうがいいかもしれない。他の人からしたら襲われているように見えるだろう。

 ひとしきり遊んだところで、フェンに変化があったように自分にも変化があるんじゃないかと思い、身体を確認する。

 今のところフェンほど劇的な変化はないが若干前世より脚が長くなり、筋肉が落ちたようだ。いつも親父が「自分の身体のことを把握することは武術家の基本だ」なんてよく言ってたから、体重が増えたりするとすぐにわかった。まぁ俺は武術家じゃないんだけどね。

 他には確認は出来ないが、身体の中からなにか感じる。説明しろって言われてもうまくできないけど。

 それ以外にも自分の変化を確認する方法がある。

 

「ステータス」

 

 右手を前に出し、そう唱えるとA4ほどの大きさのウィンドウが現れた。これも何故か知っていた。スクリーンもなしにどうやってこんな鮮明な画像を写しているのだろうかと思わなくもないが、深くは考えないことにした。考えるだけの知識もないし、そもそも日本にいたころだって原理のわからないものなんていくらでもあったからね。電子レンジとか。だから考えるだけ無駄だし、それでも使えるものは使うだけだ。面倒だしね。

 とにかく、まずはステータスの確認だ。言語は日本語でも地球上の外国語でもないように思われる。まぁアラビアの言葉なんかは見たこともほとんどないけど。

 でも、知らないはずの言語だが読むことができる。前世の記憶では知らないはずなのに理解できるという状態は少し気味が悪いがまぁ異世界に来たことに比べればなんてことはない。

 とりあえず内容を整理しよう。

 

 名前 シンジ・フジワラ(一度だけ変更可)

 種族 ヒューマン

 レベル 1

 年齢 15

 身長・体重 173cm・63kg

 HP(ヒットポイント) 750/750

 MP(マナポイント) 1800/1800

 スキル一覧

 エクストラ

 不老(寿命の三分の一の年齢以降身体の成長・老化停止)

 ユニーク 

 硬化(皮膚の一部、または全部を硬化させる。必要マナは硬度、面積によって変動)

 見透かす目欺く視線(開示されていない他者のステータスを見ることが出来る。隠された、あるいは封印状態の項目も確認できる。ただし、5秒以上目を合わせることが条件。また、確認したステータスを5分だけ任意に上書きすることが出来る)

 上位

 マナ消費効率化(マナを消費する際余計な消費を抑えることが出来る)

 身体強化(体内のマナが活性化し、身体能力向上。マナ消費はないがマナの残量が減るほど効果量も減る)

 気配探知(周囲の気配を探ることが出来る。習熟度によって範囲精度上昇)

 意思疎通(言語が通じない相手の感情を感覚的に理解できる。また自分の感情を伝えることが出来る)

 下位

 時間把握(3分を正確に測ることが出来る)

 一般

 交渉(他者との交渉がうまくいきやすくなる)

 etc

 


 

 

「思ったより多いな…」

 

 なんとなく2つ位はそれなりのものがありそうな予感がしたがまさかこんなにあるとは。まぁ身体強化とかはなんとなくわかる。前世で学んだことをこうして確認出来ただけだ。意思疎通はフェンのおかげかな?気配探知も死ぬ間際にフェンがいるのがわかったのはそういうことかって感じ。時間把握は…一人暮らしの男性諸君は皆持ってそうだ。交渉は営業課だったからかな?

一般スキルは生活関連とかが多いからとりあえずどうでもいいや。

 全体的に上位以下は前世で持ってたのかなっていうのが多い。

 スキルがあるんだし、レベルはまぁ驚かない。魔物とか倒せば上がるっていうのは何故かわかるし。

 HPMPは平均がわからないからなんとも言えない。

 名前を変えられるのはありがたいかな。今の名前にも当然愛着はあるけど、あんまり浮くようで変に目を付けられるのも困るし。

 それにしても不老って。日本が長寿大国だったからってわけじゃないよな。長生きはしたいけど別に永遠に生きたいってわけじゃないし。それよりも老化しないってことのほうが大きい。どこの戦闘民族だよ。三分の一ってことは20~25くらいで止まるのかな?

 とりあえずフェンも確認しよう。

 

「フェン、ちょっとこっち見て」

 

 フェンの顔を押さえて目を合わせる。5秒って思ったより長いぞ。初対面の人のステータスを見られる気がしない。俺はシャイなんだ。

 

 名前 フェン(一度だけ変更可)

 種族 神狼種フェンリル

 レベル 1

 年齢 20

 体長・体重 153cm・45kg

 HP 1350/1350

 MP 1200/1200

 スキル一覧

 加護(種族)

 神狼の加護(月の大きさに応じてマナ、身体能力に補整)

 エクストラ

 トレース(確認している同クラスのスキルを1つ獲得。使用条件は獲得するスキルの所持者の承諾。使用後このスキルは消滅)

 見守る影(自身、または信頼を寄せる相手の影に潜り込むことが出来る。潜った対象のダメージを引き受けることが出来る)

 王者の風格[種族](敵対した相手に対して強力な精神作用を与える。自身より弱ければ弱いほど効果が大きい)

 ユニーク

 豪運(確率で変動する結果が望んだものになりやすい)

 上位

 意思疎通

 身体強化

 知能向上[種族](同種族の中でも特に高い知能を得る)

 下位

 嗅覚強化[種族](鼻にマナを集めることで嗅覚を一時的に飛躍的に向上させる)

 遠吠え[種族](マナを消費することで自身を中心に遠くまで声を響かせる。消費マナは距離(km)×50)

 一般

 要求(自身の要求が通りやすくなる)

 愛嬌(他者に好印象を持たれやすい)

 etc

 

 

 

 

 とりあえず一言言いたい。

 

「ツッコミどころ多すぎぃぃぃぃぃ」

 

 思わず叫んでしまった。

 フェンだからフェンリルなんだろうか。確かにフェンが来た頃俺は絶賛厨二病に感染していた。フェンって名前もフェンリルから取った。でもまさかほんとにフェンリルになるとは…嬉しいやら恥ずかしいやら複雑だ。

 年齢はいいや。フェンリルなんだし、超若いんじゃない?知らないけど。

 HPMPはどうなんだろ。神狼っていうわりに俺と大差ないな。

 スキルはやばいでしょ。加護に関しては昼間だしなんとも言えないけど、なんでこんな強そうなの多いの?トレースとか承諾が必要の使いきりとはいえ、強すぎ。一人で長生きするのもなんだし、不老に使っちゃうか…いやいや、まだ早いな。神狼っていうくらいだしめちゃくちゃ寿命長そうだし。影のやつとか護衛に向きすぎ。

 それに豪運。もしかしてこれのおかげでこんなぶっ飛んだ力を手に入れたのか?

 上位以下はやっぱり前世の影響が大きそうだ。

 こいつ、俺も話したことない門下生とかにも可愛がられてたしな。

 それにしても種族スキルも多いなぁ。これ俺よりもハイスペックじゃない?

 あれこれ考えたけどフェンが幸せに生きられる可能性が上がるのは素直嬉しい。

 とりあえず自分達の身体に関しては概ね把握出来た。

 後は…この革製の袋だな。これに関しては前世で見た記憶も謎の知識もない。こんな人気のない場所で俺のすぐ脇に落ちてたんだし、落とし物ってわけではないだろう。

 とりあえず中身はっと。おぉ、おおお?なんかすごい広い。腕がすっぽり入る。これはまさかラノベ定番の無限収納ってやつか?

 そう思ったが肩まで入れたあたりで指先が底に触れた。左右の大きさも調べるとこちらも大体腕一本くらいの幅。体積は1㎥ってとこかな。

 調べているときに触れた金属っぽいものを1つ拾い上げる。

 これは知っている。トルマニア銀貨だ。他にも数枚入っているようだったので袋を逆さにするとぼろぼろと硬貨が落ちてきた。

 全部で金貨が7枚、銀貨が25枚、銅貨が45枚、鉄貨が5枚。

 謎知識によると堅いパンが1つ鉄貨5枚くらいの価値らしいから、大体鉄貨が10円ってことか。貨幣は10進法なので銅貨、銀貨、金貨が100、1000、10000円ってとこか。しかし、パンの値段はわかるのに他の物の値段は全く思い出せん。というか何故この世界のパンの値段を知っているんだ。

 …まぁいいや。とりあえず10万前後の所持金が出来たからすぐに飢えるってことはないだろ。人里まで行ければだけど。

 とにかくこの世界では魔法もあるみたいだし、夢は広がるばかりだ。

 不安はあるけど、それ以上に興奮してる自分がいる。

 まずは人里を目指そう!

 周囲は草原だけど少し先に小高い丘が見える。こういうときはとにかく高い場所に行くのが鉄則だよな。

 

「それじゃあ行こうか、フェン。あの丘の上まで競争だ!」

 

これ前話とつじつま合わなくないと思ってくれた方ありがとうございます。

それに関してはいつか書きます。いつかがいつなのかは作者にもわかりませんのであしからず。

でも書きます。

次回も0時更新です

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