さんぷんかんでびるさまなー
ぼおっと火の手が上がり、ぼやっと煙が立ち込めた
お約束の悪魔召喚である
おっさんでも美少女でも何でもいいが、とにかく悪魔は召喚されたのだ
最近の悪魔は段ボールの祭壇とスーパー肉の供物くらいで呼び出せるらしい
実にリーズナブルであります
なんやかやあって、お約束の屁理屈をこねて無罪放免の流れになった
呼び出した人物にとっては、それでお終いになるはずだった
「ところであなたは封印と防護の魔法陣を書いておられません
自由に動ける私が、詐欺を働いたあなたに復讐しないと何故、思われるのですか?」
だが悪魔は呆れたように言った
そう、三角や六芒星のアレである
魔法陣がないと悪魔は好き勝手を行うのだ
誠実な悪魔の対応は知らない、だってアレ書かないなんてありえないもの
「そんな、トンチで負けたら逃げ帰るんじゃないのか!?」
召喚者は慌てたが後の祭りである
言い訳をならべたて命乞いをはじめたが悪魔は涼しい顔だった
「それでは一名様を地獄にご案内です
最近の魂は質が悪いですねえ、交通費くらいにはなりますように」
そういう事になった
複雑な儀式を電子化した某中島さんは偉大でしたという話