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こんなん、仕事でもなんでもねーよ!?

遅れました!

 その日の夕方は彼女の明るい声から始まった。


「お仕事、持ってきたわよー」

「おお!流石、できる女、女神サマ!アモラ様っ!」

「ふふーんどう?すごいでしょ…って様付け禁止っ!」

「ああ、悪ぃ。つい、な?

 ところで急かすようで申し訳ないんだが、どんなもんなのか教えて貰っていいかな?

 もう、待ちきれないんだわ!」

「ふふっあせらないの。今説明してあげるから」


 そういって俺に資料を渡しつつ、仕事の内容「シム・ワールド」を説明してくれた。

 フムフムと俺は彼女の話を傾けた後、パッケージに目を通し始める。


 シム・ワールド。新しく世界を想像しながら創造して、適当に色々てをいれる。

 操作は両手で持つコントローラー。

 細かいところは勝手に進むけど、文明の発生等の重要なところはてをいれて上手くやっていこう!

 最終的に宗教観のしっかりした文明が出来たらゲームクリア!


 …ってゲームじゃねーかよ!?

 こんなん、仕事でもなんでもねーよ!?


 まぁ、アモラがせっかく持ってきてくれた物だしな…しっかりやらせてもらいますわ。

 それにゲームとはいえ、与えられた仕事をこつこつこなす(?)ってのは職人っぽくてかっこ良くないか?

 地球職人、事無仕!的な?

 そんなわけで、先程の台詞とは裏腹に俺のやる気と気合いは中々に充実していたのだった。


 さーて、とりあえずやってみますか…

 俺は彼女からゲーム()を受け取り、寝室にてリラックスした体勢で装置を起動した。


 光に包まれた後、辺りを見渡すと…

 一面、右側、白。

 二面、左側、白。

 前も後ろも上も下も白色一色の世界で頭の中も真っ白になって…流石に二度目の一面白い世界は見慣れた客間のようなものだったので俺の頭のなかはスッキリしていた。


「さて…さっそくやってみますかなぁ…」


 俺はそう独り言を呟くと取説で見たように中二っぽいあれな感じで手をぶんぶん振る。

 いでよコンソール画面。オープン、ステ…セサミ!


 …まぁ、こんな掛け声はいらないんだが。

 肩の準備運動もおえたところで俺は今度は肩の高さほどで手のひらをゆっくりスライドさせた。

 決してかっこよく画面を出そうと思ったら割と見づらい位置に表示されてしまって再度、出しなおしているわけではない。

 決してだ!


 …黒い文字ににもかかわらず、光っているようなホログラムな文字に目を通すと恐らく、言語選択と思われる画面が表示されているのを確認できた。

 俺はこう見えてもオリジナルを大事にする原作派なんだが、一番上に書かれている神座の公用文字は形こそ違うが、そもそも何を書いているかさっぱり分からないアラビアーンな文字だったりする。

 仕方がないが大人しく日本語を選ぶ事にした。


 「お、チュートリアルか」


 俺は表示された「チュートリアルを始めますか?」の質問にYesを返して反応を待った。

 そこまで待つことはなかったのだが、この時点では割とわくわくしていた。

 この時点では。



◇◆◇◆◇◆



「わー」

「すごーい」

「つかさはゲームが得意なフレンズなんだね?」

「お、おう…」

「次はサバンナ地方を作るんだね?」

「たのしー」

「つぎはあたしがおしえたーい!」

「あ、ああ…よろしく頼むわ…」


 なんだこれ。


 チュートリアルが始まったとたんに先ほどまでのスタイリッシュでMMOライクなゲームが幼児向けのかんたんなげーむに変貌を遂げた。

 まじ、なんだこれ。


 こんな伊藤ナンチャラなりじゃんじゃらパークなりな雰囲気醸し出してるヌルイNPC達がいるのに難しい難易度になるはずなんてなかった。

 どうしてこうなった。


 その後のことなんだが、

 地球を作ったら誉められ。

 原始生物を産み出したら驚かれ。

 人間(?)が進化するようにちょっと調整したら尊敬され始めた。


「わー」

「すごーい」

「つかさはゲームが得意なフレンズなんだね?」

「…これでゲームクリアなのか?」

「そうだよー!」

「すてきー」

「だいてー」

「抱かないよ!?」

「(性的に)食べないの?」

「食べないよ?」

「…ホントに?」


 …おいこのゲーム、チョロすぎないか?

最近、更新が滞ってますね…

少し、気を引き締めなおそうと思います!

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