001 世界の狭間で『鬼畜な魂』と遭遇する
神の使徒の蛇が別の仕事終わり直後に、鬼畜絡みの仕事を押し付けられます
あたいの名前は、玻璃蛇。
体がガラスの様になっている蛇だ。
偉い偉い戦いの神様に仕えて居る。
まだまだ下っ端の雑用係だが、いずれは、他の刃達の様に世界の管理に係る大きな仕事に就いてやる。
そう思いながらも今日も自分の特性、他者から認識されないを利用した、定期監視任務を終えて神殿に戻った。
「ふー、疲れた。ゆっくりと休んで、次の任務も頑張ろう」
あたいがそういった時、目の前にとんでも無い御方が現れた。
あたい等が仕える神様。
あたいなんかでは、直接話す事なんて数える事しかないその御方が前方から早歩きしてくる。
慌てて横にずれて道を空ける。
しかしその御方は、あたいの前で止まった。
「うん、玻璃蛇、あんたに専属任務を与えるからついて来なさい」
「はいーーー!」
思わずすっとんきょな声を上げるが、下っ端のあたいにそれを断わる権限なんて在る訳も無く。
首を掴まれ、移動させられる。
偉い神様の移動、そんなのに付き合わされて下っ端の値が意識を保てる訳もなく、あっさり気絶してました。
意識が復活するとそこは、世界の狭間だった。
直ぐ傍では、あたい等の神様の他にそれと同等の女神が一柱いらっしゃった。
これは、かなり異常事態だ。
どちらも本来の力に比べたら小指の先程しかない分け身と言え、こんな事は、在り得ない。
前の仕事で監視に言って居た世界で例えるならば、アメリカ大統領と中国の国家主席が日本の道路工事の現場でその工事の話をしている様な物だ。
緊張しながら話を聞き、内容が解り始める。
今回の騒動は、もう一柱の偉い女神が起こしているらしい。
この女神は、未来を司っていらして、その力である世界の未来にとんでもない人物を組み込んでしまったらしい。
その人物が魂だけの姿でそこに浮いて居る。
丁度、あたいが監視していた世界で生まれ育ち、そして百八歳で亡くなって転生する筈の魂である。
問題は、それが生前に犯した罪状だ。
一言を言えば鬼畜。
子供を作れるかどうか位の幼女を調教して性的に喰いまくっていたのだ。
その数は、一万を超える。
極めつけが死因なのだが、そんな幼女相手に腹上死、取り敢えず永遠に死んでろと突っ込みたい魂だ。
それを問題の女神は、ただ転生させるだけでなく、成人男性の体に女神の御加護てんこ盛りで行おうとしていたのだ。
何故、そんな犯罪を助長するどころか、盛大に後押しする真似をどうしてするとあたいだって言いたい。
終いには、あたい等の神様が切れて戦いの神であるその御方の本気の回し蹴りが側頭部に当たり、その女神は、吹っ飛んでいった。
その後、あたい等の神様は、同クラスの神と打ち合わせをして一つの結論を下した。
そして問題の魂に話しかける。
「色々とあるけどまず最初に謝罪だけは、しておきます。神の手違いで通常と違う事になりました。すいません」
頭をさげるあたい等の神様をみてその魂が一言。
『うほー、理想の幼女キターーー!』
あたい等の神様の顔が引きつる。
「この状態でその発言できるあんたは、どうかしてるよ。もー、真面目に話のも諦めて、本題に入る。さっきの女神がしていた話は、全部無しになりました」
『えー、猫耳に犬っ娘、エルフのロリババア、ツンデレ魔族令嬢選り取り見取りのロリロリワールドで喰いたい放題が無しだって!』
「そんな世界ありません!」
思わず怒鳴るあたい等の神様は、大きくため息を吐いてから言う。
「神の行動に問題があったのは、確かですが、貴方が生前犯した罪は、とても容認出来る物では、ありません。その為、今回の転生は、贖罪だけの辛いモノになると覚悟して下さい。具体的に言えば、貴方は、向こうの世界で貴方が穢して来た幼女と同じ肉体を持ち、そこから変化する事は、ありません。正に不老不死になりますが、痛みも感じれば苦しみもあります。それでも、贖罪、穢した幼女と同じ数の幼女を救うまで死ぬことは、ありません」
それは、最大級の重罰であり、その贖罪を全う出来た例は、稀有だった筈で、大抵は、途中で魂に限界を来し、滅びると先輩達に聞いた事があった。
犯した罪が罪だけに憐みは、感じないが、それでも同情位は、しそうになったがその魂の反応は、違った。
『うほ! 幼女の姿で、永遠に幼女と戯れられるって事じゃないか! サイコー!』
一瞬でも同情した自分が愚かだった。
沈痛な表情を浮かべてあたい等の神様が続ける。
「随分と気楽に考えていますが、当然、貴方には、制約があります。生物の三大欲求に致命的な問題を与えます。睡眠欲が欠落し眠れず、食欲があり幾ら食べても直ぐにエネルギーに変換され満腹にならず、女性体でありながら男への性的欲求で満たされる事がありません」
生き地獄としか思えない、これは、早々に魂が摩耗するコースだな。
『元から男なんて眼中にないんで問題ナッシング!』
なんでこいつは、こうも前向きなんだ。
幾ら魂状態だからって、いや、魂の状態だからこそ、あたい等の神様の力の波動を感じられている筈。
使徒であるあたいだって緊張せずには、いられないそのプレッシャーなのに、どうしてこいつは、こうも平然としていられるのだろう。
「本当なら通常の目的をもった異世界転生ならここで向こうの世界の詳細を伝えるのですが、これは、贖罪ですので、何も解らない世界で苦労して貰います」
そういってあたい等の神様は、その魂を指先で弾くと目的の世界に弾き飛ばす。
「玻璃蛇、あんたには、あれの監視を頼むは、取り敢えず直ぐに壊れるかもしれないけど、頑張ってね」
「了解しました。精一杯頑張らせてもらいます」
そう応えあたいは、魂が向かった世界に跳ぶのであった。
語り部は、神様の下っ端使徒の蛇。
一応主人公は、この鬼畜の魂になります。
次回、異世界に幼女の体で放置された鬼畜との会話します




