7-10.おっぱい祭り(後編) ※エロ回とかじゃありません。いつも通りのバカ話です
起きると助手と寝てた。そいうや、こいつも祭りに来てたんだった。
反対側にはキャゼリアが寝てた。
なんでこいつらと寝てるかはだいたい想像つくが一応聞く。
「なんでキャゼリアと助手と寝てるんだ?」
すると、「もう少し寝てた方が良いんじゃないかしら」とキャゼリアが言う。
理由は言わないのか。
理由は簡単で、添い寝させないと煩いから。
めんどくさいので、俺が倒れてる間だけと言う約束で短時間貸出しするという、うちの女たちが良く使う手なのだ。
ただし、俺の方はそんなにあっさりではなくて、けっこうダメージがでかい。
たぶん、こいつらにくっつかれると何かを吸われてて、起きると凄く辛いのだ。
俺が起きたのに気付いて「添い寝は起きるまで」とリナが言うが、助手は「もう少しだけ」とか言ってしがみ付いて離れる気はないようだ。キャゼリアも。
昨日おっぱい祭りで酷い目に遭わされたのに、またキャゼリアのがムニョムニョしてて、俺はもうおっぱい嫌いになるかと思った。
好きなんだけど、いろいろ迷惑なんだよ!
「起きるまで。そういう約束だからな」と言ってリーディアとリナが引っ剥がして椅子に座らせる。
すると何もなかったかのように助手がいつもの「うふ」をする。
なんかイラっとした。助手の決めポーズみたいなやつらしいが、何故かちょっとイラっとする。
「私、お祭りの話聞いて、絶対見に行かなきゃって思ったんですけど、普通の馬車だと間に合うかわからなくて」と助手が言うと、続けて、「高速馬車で来たのだけれど、話には聞いてたけれど道が整備されてて思ったより早く着いて良かったわ」とキャゼリアが言った。
「頑張って来て良かったです!」とか、助手が頑張ったアピールをしてくるが、正直俺は見られても嬉しくないんだよ!!!と叫んだ。心の中で。
元々ここに町はなかったし、付近にも町は無いので、道があまり整備されていなかった。
今は、ある意味国営とも言える勇者特急が走る上に、城下町建設のための馬車が大量に通るので道が整備されて、馬車の速度が上がっているのだ。
ただし、追い越せる場所は限られているので、荷馬車の車列に追いついてしまうと、次の休憩場所まで、その車列を追い越すのは難しい。
城下町に住んでる人はだいたい見覚えあるものだが、祭りには見たことも無い人がけっこう居た。
コイツらのように外からやってきたモノ好きも居るのだろう。
純粋な住民ではなく、任務できてる人もけっこう居るはずだ。
ダルガノードとトート森の両陣営の視察団も混ざってただろうし、ここの領主のマイト候の監視役も来てたはずだ。
助手が「こんなお祭りがあるなら私もウグムの踊り習っておけば良かったー」とか言って、こっちチラチラ見る。
すげぇウゼー。ダルガノードには、ウザい人種が多いのだろうか。
そう言えば、エスティアとテーラとアイスはどこに行ったのだろう?
「エスティアたちは?」とリナに聞くと「ああ、テーラがな」と言った。
いや、それだけでだいたいわかった。
おっぱい祭りはエスティアを鎮めるための祭りだからエスティアを選ばなきゃならないのに、何故かテーラが張り切っていたのだ。
たぶん、また何か企んでるのだ。おそらくは俺が被害を受けるような何かを。
ちょっと凹んだ。
キャゼリアが急に真面目な話をはじめた。
「例の巨人標本だけど、調べたんだけど、まだよくわからないことだらけなの」と言い、
その後に、「役には立ったんだけど」と言うとリーディアの方を見た。
すると、リーディアが物凄くウザイ顔をした。
キャゼリアは巨人標本で何かをした……リーディアと。
いや、見せるだけで十分なのか。
リーディアが巨人標本を見れば、俺が燃え尽きて消えたわけではないということが伝わるはずだ。
何か口では言えない理由があったのだろうか?
当時は敵対してて証拠無しには信用されなかった?リーディアのウザ顔見て、助手が対抗して「うふ」をやった。俺のやる気が猛烈に落ちた。
そこで、キャゼリアが凄いことを言い出した。
「あの巨人。ちいさいやつで良いから、生きてるやつ手に入らないかしら?」
あれを生け捕りか……
小さいのならできるかもしれないが、どこに居るのだろうか?
「あのサイズのは無理だ。小さいのだったら生け捕りにできるかもしれない。
どこに居るのかは知らないが」
「あの巨人おかしいのよ。なんであれが動くのかわからないの。
生き物なのかも怪しいわ」
俺は居場所は知らんと言ったのだが捕まえる気満々に見える。
「巨人の小さいのが居る場所は見当ついてるのか?」と聞くと、「ええ。近頃、頻繁に発生してるの。小さいのなら軍で対処できるけれど、生け捕りはあなたじゃないと無理なの」とキャゼリアが答えた。
巨人は一体や二体ではないのか。
あの特大サイズを倒して終わり……という話ではないようだ。
助手は「私、巨人のこといっぱい調べます!」とか頑張るアピールしてくる。
「この子、こう見えて優秀なのよ」とキャゼリアに褒められると「うふ」をやった。
俺の評価はむしろ下がった。
こいつらいつまで居るんだ?とは思ってたのだが、今日はうちに泊りだそうだ。
キャゼリアが居るんじゃ安心して体洗えないじゃないか!と思ったら、エスティアたちが戻ってきた。ルルも居た。余計安心できない。
テーラが暗黒モードに入ってるので恐ろしくなったが、キャゼリアは、
「この子、たまに拗ねちゃうのよ。あなたが選んであげないから」とか言いやがった。
俺はエスティア選ぶ義務があったから仕方ないだろ!!と思うのだが、テーラが怖かった。
夜はテーラと密着してるのを見て泣く女とか眠そうに見張ってる女に注目されながら寝る刑を受けた。なぜかテーラの反対側はルルで、2人に密着されて寝た。
エスティアがご機嫌で「ルルに譲ってあげたの」と言った。
たぶん、エスティアの番だったのをルルに譲ったと言ってるのだろうと思った。
巨人標本運んだ時もこんなんだったな……と思い出した。
このベッド、やけに沈み込むので俺はほとんど身動きできず、かなり苦しい。
でも、だいたい途中で気を失ってしまうのだ。
俺が沈むとテーラとルルがちょっと被さるような感じになって、ちょっと密着しすぎるのだ。
おかげで、朝にはテーラはちょっとだけ機嫌が良くなったが、かわりに助手がただの躯になってしまった。
コイツは心が折れるとただの躯みたいになっちゃうのだ。
そういう面では数少ない俺の同志なのだ。
同志なのでサービスで馬車まで運んでやった。
また、襟巻妖怪みたいに首に巻き付いて。
「だっこして見送っていただいたので私頑張れます!うふ」とか言ってた。
いつも思うんだが首に巻き付かれるのは抱っことは呼ばないと思うのだ。
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誰が考え出したんだか知らないが、エスティアの機嫌を良くするための儀式で、ここの名物の踊りを俺に延々見せつけるおっぱい祭りというのがある。
……俺がそう呼んでるだけなのだが、城下町の女の子たちが、近頃踊りの練習してるのを見かけることが多くなっていた。
なんか流行ってるのかな?と思ったのだが、近寄ってきて「踊りでトルテラ様に選んでもらうのが夢です」とか言ってて、恐ろしくなった。
また、あんな恐ろしい儀式やると思うと逃亡したくなる……が、リナが「どこにも行かないでね」と言う。
こないだ俺が家出して以来、俺に見張りは付くし、リナは、逃亡しようと思うだけで、すぐに気付くのだ。
見張りはどういう訳か、リナとリーディアがほとんどで、だいたい2人で交代でやっている。
途中でリナからリーディアに交代した。
リーディアが一番暇人なので、リーディアに見張られてる時間が長い。
以前は暇だと小エビを捕りに行くことが多かったが、俺はここにいないとトイレが浄化されないので、今はなるべく家に居るようにしている。
リーディアと二人でお茶……じゃないけど、なんかシナモンっぽい匂いのする謎の飲み物を飲む。
今日はリーディアの従者も居ないので珍しくリーディアがお茶をいれてくれた。
「最後に触らないとダメなのなんとかならないかな?」と言うと、リーディアは「あなたのために一生懸命踊ったのですから。あなたには触る義務がある」と言う。
まあ、コイツは中身漢だからな……と思った。
城下町の女の子……と言っても、エスティアたちよりだいぶ年上の子もいて、けっこう年齢の幅は広い。
うちに手伝いにくる子も混ざってて、小学校高学年くらいの年だから、まだぜんぜん発達してないような子も居るのだが、けっこう踊りは上手だ。
ああいう子選んでも触らないとダメなんだろうか?
それより、触って俺が倒れなかったらまずくないか?いろんな面で危険だ……
俺が悩んでるのを見てリーディアが「悩む必要など無いではないか。
あなたは神なのです」と言った。
だから、俺は神とか嫌なんだよ!!コイツにはその気持ちが理解できないようなのだ。
いや、それ以前に、問題はテーラだ。
なんか、エスティアと踊りの特訓してるっぽいのだ。
今度はテーラを選ぶ出来レースでおっぱい祭りやらなきゃならないのだろうか?
「今度はテーラ選ばないとダメなのかな?」と言うと、
「たくさんのの中から選ばれる。憧れるな」とリーディアが言った。
俺には何かの呪いがかかってて、お前と子供作んなきゃならないんだから、それだけで満足しとけよ!と思った。
リーディアは「ウグムの踊りか……」とか言いながら、何か考えながら歩くと、石に躓いてコケた。
そして、凄く小さな声で「くっころ」と言った。単に口癖になってるだけなのだが。
その瞬間、俺はお茶噴いた。鼻からも出たわ!なんだよ、そのギャグどこで覚えたんだよ。
ツボに嵌まって、呼吸困難で死ぬかと思った。
なんか凄く恥ずかしそうな顔でリーディアが介抱してくれたので、思わず好感度が30くらい上がってしまった。
まずい、子供が産まれて俺が幸せに死んでしまう。
俺はコイツが子供産んで幸せに死ぬことになっているのだ。
今までは、コイツは無いと思っていたのだが、ちょっとだけアリになってしまった。
本当に死期が迫ってるのかもしれない。




