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クラス転移したけど俺だけステータス表記が違った  作者: 星野林


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宝石を売りたい 久しぶりの海の魚!

「フジワラとサイトウせっかくだし、同じ部屋で生活すれば?」


 綾乃の初めてを奪って3日後の夕食の時に、ミンナからそんなことを言われた。


『子供を作ることは大切ですよ! 主様!』


 アリスからもそんなことを言われる。


 俺は綾乃の方を見るが、手でバッテンをしていた。


 というのも、そんなことをすれば、俺と綾乃は箍が外れた猿みたいに盛るのが容易に想像できる。


 というか綾乃もステータス的には超人に片足突っ込んでいるのと、ミンナから痛みを快楽に変換する魔法を教えてもらっていたらしく、俺自身の技量は下手くそなんだろうが、技で覚えていた穴を掘るで綾乃の中を自分の形にしてしまって、畑を耕す感じで種付けしまくった。


 綾乃曰く、普段は逞しくて、男らしい俺が滅茶苦茶必死になって腰を振っているが愛らしくてしょうがなかったと供述していたが……。


 というか、種付けした状態で絶対大豊作やったら子供できそうみたいな下ネタを考えてしまったが、今子供を作るのはマズイ。


 一応あの後東條に手伝ってもらって、コンドームの見本を購入し、自分の道具を作る能力で、俺の息子の大きさにフィットするコンドームを作れたので、一応大丈夫そうだし、ミンナに綾乃が避妊の魔法をかけてもらっている。


 それに、もう少してお金が貯まったら2000キロも離れたヤシマ王国に移住しなければいけないイベントもあるので、拠点で待機していても良いけど、生活環境が整うまでは、子作りは避けておきたい。


『絶対フジワラと主様の子供可愛いだろうにな……』


「そうです! 僕も作ってほしいです!」


 おい、バトラー……お前その発言だとホモになるけどいいのか? 


 アオイがニヤニヤしながらボソッと


「あかんなぁ……もっとバトラー調教せんと……」


 て、言っているけど大丈夫か? 


 てなわけで、同じ部屋にするとブレーキが壊れそうだし、バトラーが悲しい顔をするので、一旦保留。


「話は別になるけど、東條。俺の作った財布とかカバンとか売れてるの?」


「ぼちぼち売れてるよ。1日2から3件ペースで売れてる……昨日は6個売れたね」


「おお!」


 東條に言われて、ハンドメイド品の売れ行きを見て、発送する作業をやってもらっていた。


 なんなら、商品管理がしやすいようにデスクトップのパソコンも購入して、主に午前中俺達がダンジョンに潜っている間に日本の部屋で作業をしてもらい、午後は皆の勉強を見てもらう。


 夕方にもう一回購入されてないかの確認をしたり、商品の箱詰めをして、翌日の午前中に郵便局に送るって感じのサイクルになっていた。


 東條が商品の管理しているからかなのか、東條の幸運のおかげか、現在トラブルとかも特になく、普通に売れているし、東條の仕事が丁寧だからか、フリマサイトの評判も高評価がポツポツ入っていた。


 東條自身、


「ここまで楽に稼げるとは思わなかった……」


 と、語っている。


 というかこちらからすればダンジョンのモンスター素材の一部で作っているだけなので、元手はほぼタダだなので送料と手数料を除けばほぼ利益。


 1個売れれば財布は1000円、バックは2000円、革ジャケットとかは3000円の利益が入り込んでくる。


「普通に個人事業主になってネット出店した方が後々良いかも……」


 と、東條も本気で考えていた。


 それにダンジョンから離れたとしても、スポナーに必要素材が取れるモンスターは登録してあるので、別の場所に拠点を移しても、材料切れになることは無い。


 将来的には俺以外にも作れる人を増やして、異世界間で継続的な取引出来れば……なんてことを思わなくも無いけど。


 というか革素材だけど、調べられたら未知の動物の革って事にならないかな? 


 牛っぽいモンスターの革を使ってはいるんだけど……。







「へぇ……こっちの異世界だとルビー、サファイア、エメラルドとかの宝石がこの値段で売ってるんだ……」


「この2000シンクって日本円に直すと2万円くらいよね?」


 ある日のこと、東條と山本の2人にジパングの案内をしていた最中に、露店で売られている宝石を見てそう言った。


「偽物?」


「いや、本物だと思うよ。この世界だと一部の宝石の値段が安いんだよな」


 実際ルビー、サファイア、エメラルドはダンジョンの壁だったり、ダンジョンの範囲外の土地の浅瀬を掘れば、原石がゴロゴロ出てくるくらいメジャーな宝石であった。


 日本の感覚だと……黒曜石とかに価値は近い。


 火山の多い日本だと、田舎の学校の校庭を掘ったら出てくるくらいメジャーな石であるが、エジプトなんかは産出しなかったからイタリア周辺で産出された黒曜石が取引された……なんて記録がのこっていたりすると歴史の授業で習ったり。


 まぁひのもとの場合はエジプトもエシプトって微妙に名前が違うらしいが……。


 こっちの世界ではなんてことのない鉱石でも、日本だと高価だったりする場合があり、山本がそういうのを交易することで儲けることができるんじゃないかと提案するが、東條が待ったを掛けた。


「日本で宝石を鑑定して売ることはできるけど、それを繰り返せば盗品を疑われて警察からマークされたりするわ」


「いや、そこは売り方次第じゃないか? 売り場所を複数にするとか海外や流通品を買い付けてきたって言って、証明証を発行してもらうとか……差額を考えれば、証明証を発行して、買取してくれる店で買い取ってくれれば問題ないんじゃないか?」


「「うーん」」


 異世界か海外かの違いはあるけど、宝石を買ってきて、証明証を日本で発行し、店売りする宝石商人は確かにいると、お嬢様であった東條も宝石バイヤーの知り合いは居たりしたらしいが……。


「というかそのバイヤーと繋がり再び持てれば宝石の売買がスムーズにできるんじゃないのか?」


「うーん、でももう連絡先も知らないわよ」


「名前さえ分かれば有名バイヤーなら検索でヒットするから、連絡を入れてみるだけでも……な」


「確かに連絡を入れてみるだけならねぇ……」


 山本が東條を丸め込んだ形になるが、宝石の売却でも瞬間的な利益は見込めそうではある。


 まぁあんまり良い方法ではないが、フリマサイトで宝石を売るとかもできなくはないが……あんまり露骨にやると警戒されるので最後の手段にしたい。


「逆に日本から持ってきて、この世界で売れそうな物って何かあるかな?」


「漫画とかじゃないか? この世界の住民日本語普通に読めるから、1巻の立ち読みOKにして、他買いたければ全巻セットで……みたいな感じでだったら売れると思うけど」


「あとはインスタント食品系は売れるんじゃないか? 食文化は発展していたけど、インスタント食品はあんまり発展してなさそうだし……」


 山本がそう言うが、食品を扱うとなると、信用問題が付きまとってくる。


「まぁそこら辺も拠点を移してからだな……正直こっちのお金はなんとかなるから、こっちで作れる物を日本に売って、金稼いで、あっちの品物を購入したいんだけどなぁ……」


「まぁまぁ……元手があれば株で増やすこともできるから……」


「その元銭作りの為に宝石とか売れたらいいんだけどなぁって話」


「ああ、なるほど」


 山本がなぜ俺と東條がお金を稼ぎたいのかの合点がいったっぽい。


「なるほど、それで金を稼ぎたいのか」


「そうだな、でもいろいろ考えるけど、やっぱり売れる物売りたいわ。日本円は……なんとかなるだろう」


 そんなことを話しながら宝石を眺めたり、服屋に立ち寄ったりして、この世界の文化を2人に覚えてもらうのだった。







「知らない魚料理だ……」


 日本のスーパーで魚を買ってこれるようになったので、綾乃が張り切って魚料理をいろいろ作ってくれた。


 鮭の塩焼き、アラ汁、シーザーサラダ、各種刺身……。


 刺身は皆生で大丈夫なのって異世界の人達は驚いていたが、醤油を付けてご飯を食べると、


「ああ、醤油って肉を食べるよりも魚を食べるための調味料だったんだ……」


「アラ汁も美味しいわ!」


 ミンナは醤油が魚を食べるための調味料だと分かったらしく、魚との相性の良さに感動していた。


 マリーもアラ汁を美味しそうに飲んでいるけど、鮭を初めて食べているのに、骨の取り方とか、綺麗に食べていて、育ちの良さが分かる。


 東條もめっちゃ綺麗に食べていて、バトラーが若干手こずっていた。


 最後に買ってきたふりかけを掛けて食べていたが、それにも感動していた。


 刺身も恐る恐るという感じでバトラーが最初に食べて、美味しいってわかると、他のメンバーも醤油に付けて食べ始める。


 舌の感覚が日本人に近いこの世界の人達だと、刺身もちゃんと美味しいらしく、あとヨーロッパやアメリカの人達がタコをモンスターって言って気味悪がるけど、こっちの世界の人達はそんなに忌避感はないらしく、タコの刺身も普通に食べていた。


「んん、異世界に来てマグロの刺身が食べれるようになるなんて」


「実際は日本で買ってきた物だけどね……」


 東條がツッコミを入れるが、そこは気にしない。


 俺達は綾乃の腕を褒めつつも、美味しい魚料理を堪能するのであった。


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