表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス転移したけど俺だけステータス表記が違った  作者: 星野林


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/68

幽霊から進化した山本

 幽霊の山本ゲットだぜ! 


 というわけで、山本を捕獲したことで、この部屋が事故物件でも幽霊に悪さをされる……ということが完全になくなったので、安心して住むことができる。


「それでも私はここに住む気にはならないよ!」


 それはそう。


 この部屋は拠点として使うに留めて、普段生活するつもりは無い。


 まぁパソコン買って、ここで調べ物をしたりするのは良いかもしれないが……ご丁寧にアパート全体にWi-Fiが飛んでいて、角部屋のここでも電波MAXだと東條が言っていた。


「さてと……問題はここも拠点化できるかどうかだな……」


 拠点化できるのであれば、俺がいちいち転移で連れ出さなくてもホノカ亭の玄関にあるクリスタルを触れば移動することができる。


 拠点化できる場所数が確かレベル10ごとに1箇所だから、レベル100の今の俺は10箇所……倉庫の中とホノカ亭で2箇所セットしているけど、まだ8箇所選択できるはず……。


「拠点指定っと」


 技で拠点指定を発動すると、リビングから見て奥の部屋の真ん中に転移クリスタルが出現した。


「斎藤だけ特殊能力多すぎじゃない?」


「それは俺も思う」


 実際にクリスタルに触れてみると、異世界への転移ができそうだ。


「よしよし、これで異世界と日本の行き来が楽になったぞ」


 相変わらず技の判定がガバガバであるが、使えるなら使う精神でやらせてもらう。


 一応生活感を出すためにベッドとかテーブル、食器棚を作り出して、設置していく。


「本当、何でも作れるわね」


「何なら魔石で動く軽トラックとか農業用重機も能力で作れるからな……何でもではないんだが、大抵は作れるな」


 部屋に生活感が出てきて、セッティングを終えてから、異世界へと転移するのだった。


『はえ~美人、美女、美少女ばっかり……』


「一応バトラーは男何だけど」


『じゃあ美少年もか……』


 ホノカ亭に戻ってから、俺は捕獲していた山本を外に出した。


 転移したことで地縛霊の縛りが取れたのかゴーストに彼の種族が変わっていた。


 このルートだと、マリーと同じ感じで復活させるんだったら他のゴーストと合成してエルダーリッチにし、そこからホムンクルスと合成するとヴァンパイアになれる。


 性転換することになるが……。


『ええ、なんとか男のままで蘇生することはできない? いや、蘇生してもらうっていうのに要望出せるような立場でもないんだけどさ』


「そんな気が使えるのに何で刺されて死んでるんだよ」


『優しくしてたら彼女が病んだんだよ……俺もあんな地雷って分かるわけないだろ……』


 山本は頭を抱えていたが、優しすぎて刺されるってすごい理由だな。


 まぁ俺としても男の仲間が欲しいので、性転換させずに男の状態で蘇生できないか考えてみようと思う。


「となるとオーガか?」


 バトラーの金玉の再生もできたオーガを素体とした蘇生。


 ゴーストだと種族的に弱いので、エルダーリッチに進化させてからオーガと合成する方がたぶんいい結果になるだろうな。


「山本も生まれ変わったら強いほうがいいよな?」


『刺されても死なない体にはなりたいな……普通の人間じゃぁ無理ってわかるけど』


「うーん」


 とりあえず、ゴーストだと格が足りてないので合成してエルダーリッチにしないといけないので、俺は山本をホノカ亭で自由にさせておくのだった。







『いやぁ……バトラーだっけか? お前さん頭に角あるんだな』


「はい! えっとゴーストの……」


『山本だ』


「ヤマモトさんですね。僕死んだ事がないんで分からないんですけど、死んだら皆ゴーストになるんですかね?」


 なんかバトラーと山本が早速仲良くなって話していた。


 俺はその様子を見ることにする。


『どうだろうな……強い気持ち……現世への未練が強いと幽霊っと……ゴーストになるんじゃないのか?』


「そうなんだ……あ、マリーさんだ。マリーさんにも聞いてみよう。マリーさん!」


「あれ? どうかしたの?」


「いや、マリーさんも長くゴーストだったって斎藤さんから聞いているので、ゴーストになるのってどうなのかなって思って」


「ああ、なるほどねぇ……うーん、とにかく暇」


『わかるわ……この身体になっていると暇だよな』


「強いゴーストほど自我がしっかりしているから、余計生前と比べると暇に感じちゃうんじゃないかな?」


「なるほど……」


 3人で楽しそうに喋っていたが、そろそろ外も夜の時間になってくるので、山本に声を掛けた。


「山本、今から墓場巡りだ。今のままだと蘇生するには格が足りないから墓場行くぞ」


『お、おう』


 俺は山本を連れて、この町の郊外にある墓地に向かうのだった。








『へぇ……異世界の幽霊は火の玉みたいな感じで、俺みたいに人型になっているわけじゃないんだな』


「それだけ存在感があるんだろう。どんだけ恨みがあれば自我をゴーストになっても残せるんだか」


 俺はとりあえず近場のゴーストを捕まえていく。


 俺のレベルが上がったからか捕獲率が100%になってる。


「ヤマモト・アツシ」


『急に俺の名前を言ってどうした?』


「いや、名付けないと場合によっては自我が消えるかもしれないからな」


『ところで蘇生に関しての流れを教えてくれないか?』


「ああ」


 俺がやろうとしていることを山本に説明する。


 まずゴーストを31体捕まえて、順序山本と合成というモンスターを進化させることができる技を使い、格を上げていく。


 最終的にゴースト系モンスターの最終形態であるエルダーリッチまで合成する。


 そしたら肉体を持つオーガというモンスターと合成をする感じだ。


『なるほどなぁ』


「姿ははっきりしているんだけど、顔がぼんやりしているんだよな」


『あの女、顔を重点的に刺してきたからぐちゃぐちゃにされたんよ』


「うわ……それはご愁傷さま……うちの女性陣はそんな奴1人も居ないから。あ、藤原綾乃は俺の彼女だから寝取りとか考えたら容赦なく自我消すからな」


『流石に人の女には手を出さないよ。東條って女性もお前に好意を持ってそうじゃなかったか?』


「どうだろう……まだ出会って数日だからそこまで俺は考えてないな」


『そうか』


 そんな会話をしながら、ゴーストとの合成を開始する。


「どうだ? 進化して格が上がっていくの」


『合成って聞いていたから、人格が混ざるとかあると思ったけど、そんなことはないんだな。薄れていた記憶とか五感とかも感じるようになってきたわ』


「それは良かった……今後仲間にするんだったら死んでいる人を蘇生したほうが裏切ることも無いし恩も売れるしいいかな?」


『それは辞めたほうがいいんじゃないか? 俺みたいに物分かりが良いのもいるとは思うけど、メンヘラクソ女みたいなのが死んでも幽霊として残りそうじゃん。理不尽に死んだとかでもない限り、変な幽霊が残るんじゃないか?』


「あー、確かにそれはありそうだ」


『あとバトラーから聞いたんだけど……斎藤って日本出身じゃないって本当か?』


「本当だ。俺はにほんって国から来たが、ひのもとって国は知らないからな。異世界から帰れるって思ったらパラレルワールドに飛ばされた訳だ」


『うわ……俺も異世界物って呼ばれているネット小説を読む機会は何度かあったけど、元の世界に帰れるってなった場合、それがパラレルワールドに飛ばされるエンドは見たことないな』


「俺の場合はそれを引いたっぽいわ。というか俺も勇者召喚の一環でこの世界に拉致されて、勇者じゃないからって理由で放流されたわけだけど」


『呼んだ国もだいぶヤバいな……普通異世界人なんて保護した方が得だと思うが……』


「過去にも何度も召喚されているから、日本の一般人から教えてもらえそうな技術は抜き出した後だったからな。普通にここらの国、日本並みに食文化進んでいるし、文明レベルも高いぞ」


『へぇ……』


 山本は感心していた。


 そして、エルダーリッチまで合成進化を終えて、図鑑を確認すると、エルダーリッチとオーガの合成先があることが分かった。


「じゃぁ仕上げだ。オーガと合成すれば生き返れる。いくぞ」


『おう、頼むわ!』


 俺は山本とオーガを合成した。








「ふう……本当だ新しい肉体がある」


「全裸になってるから服を着てくれ」


 俺は山本に服を渡す。


「お、おう。すまない! て、今どこから服を出したんだ?」


「俺の能力で作ったんだよ。またあとでしっかり話すから……全裸で夜の墓地に居たらヤバい人以外の何者でもないから」


「悪い、すぐ着る」


 俺は適当に作った下着とTシャツジーパン、靴を履いてもらうと、暗いながらも顔の感じが分かってきた。


 イケメンだけど、糸目で狐っぽい顔つきの胡散臭い顔をしていた。


「うわ、イケメンだけど終盤で裏切りそうな顔してる」


「生前はよく友達から言われるんだけど、そんなに胡散臭いか?」


「だいぶ胡散臭いぞ……確かにメンヘラに好まれそうな顔してるわけだ」


「それは嫌だな……」


 京都弁じゃないだけマシだろう。


 その後は墓地から移動しながら、俺の能力の事やステータスについてを色々教える。


「ちょっと一回また捕獲状態になってくれないか? そろそろ異世界に転移したって身体か魂が変化して特殊能力みたいなのを覚えているかもしれないから」


「分かった捕獲状態に戻るぞ」


 人気の無い町の中で山本を捕獲状態に戻して、彼のステータスを確認する。


 名前 ヤマモト・アツシ

 種族 閻魔

 年齢 21

 性別 男

 職業 探索者/幽体化

 健康 良好

 好感度 35/100


 レベル1

 割り振りポイント 0


 HP G 0/5(10000/10000)

 MP G 0/5(8000/8000)

 パワー G 0/5(5000/5000)

 ガード G 0/5(5000/5000)

 マジック G 0/5(5000/5000)

 スピード G 0/5(5000/5000)

 ラック G 0/5(43/43)


「めっちゃ強そうな種族……というか普通に能力勇者級に強いじゃねぇか」


 種族は閻魔……地獄の審判をしている種族で、確かに幽霊と鬼を合成したら閻魔になるのはなんとなく分かる。


 職業探索者はラックとスピードが上がりやすくなる職業で、幽体化は物理攻撃無効の幽霊状態……俺のクリエイティブモードの下位互換と同じ状態になれるっぽい。


 魔法攻撃は食らうけど壁のすり抜けとかはできるらしい……。


「めっちゃ冒険者向けの能力してるじゃん……うわ、絶対パーティーに加わってもらおう」


 そんなことを考えるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ