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2.あの冬

高橋の言葉は、俺の心の奥底に沈んでいたミサの記憶を、強烈に引き上げた。彼は何を知っている? ミサは今、どうしている?


あの日から3年後の冬。

約束の場所、中学2年のクリスマス。


俺は、毎年クリスマスに、ミサとの約束の公園へ通い続けた。朝から夕方まで待ち続ける。

子供だったから、待ち続ければいつか会えるだろうと単純に考えていた。


小学6年生、中学1年、ミサは来なかった。


そして、中学2年のクリスマス。

俺はマフラーをきつく締めて、あの日の約束の場所、雪がちらつく公園に立っていた。

丘の上にある公園に人気はない。

踏切を越えて坂を登り、街が一望できる所にあるこの公園は遊具も少なく遊びに来る子供はほんどいない。

ここに来ると必ず向かう、特徴のない木。ミサと二人で、綺麗な小石や拾ったどんぐりを、宝物のように根元の小さなうろに隠した。

俺は、寒さでかじかむ手を震わせながら、木の根元へと近づき、洞に手を差し入れた。何かあるなんて思ってない。懐かしさからだった。



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