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ほのぼの生活  作者: ミルフィーユ
プロローグ:はじまり
17/34

#17:休日の朝

休日回を書きたかったけど、祝日にしないと日程がおかしくなる(-_-;)


「おはよう、カケル君!」

「ってライリー!?」


 朝、目覚めるとライリーが俺の布団に潜り込んでいた。服はちゃんと来ているけど、ってそういう問題じゃない。


「どうして俺の部屋にいるんだ?」


 昨日おぶって帰った後、ライリーたちはそれぞれの部屋のベットまで運んだはずだったのだが。


「夜中に目覚めちゃったから、翔君と一緒に寝ようと思ってきたよ!ということで翔君、今日は祝日だから一緒に寝よう」


 そう、今日は火曜日だが祝日なのだ。休み明けとかの学校は疲れるけど、初めての学校というのも相当疲れるのだろう。父さんはもしやこれを見込んで、昨日から学校に通わせたのか……あはは、まさかな。偶然だよな。


 そんなことを考えていて、俺は扉がノックされた音に気づくことはなかった。気づいていれば、ライリーを隠したり誤魔化したりすることもできたのだが。


「おはよう翔……って、ライリーどうしてここにいるのよ!」

「おわ、胡桃⁉」

「え?夫婦で一緒に寝るのは当たり前でしょ?」


 ライリー、君は一体何を勘違いしているのか。ってそんなことよりこれだと本当に胡桃に誤解されかねない。早く事情を説明しないと。しかし、胡桃は怒っている気がするんだよなぁ。


「あんたたちは夫婦じゃないでしょうがぁ!」


 案の定、胡桃は俺たちに怒った。別に俺悪くないと思うんだけどな。


「それで、どうしてここにライリーが居るの?」

「それはですね、まず夜目覚めたんですよ」

「まぁ、寝る時間にしては少し早かったからそれは仕方ないけど、それで?」


 胡桃さん若干言葉に棘があるような気がするんですけど。


「カケル君の寝顔が見たかったので、部屋に直行しました!」

「いや、何で俺の寝顔なんか見たくなるんだ?」


 これは純粋に気になった。俺の顔なんてリビングに居るときにでも見れるし、なにより俺の顔じゃなくても良くないかと思ってしまう。それこそ、胡桃とか見たほうがいいんじゃないのか。何で顔を見たいのかは分からないから何ともいえないんだけどね。


「カケル君の……好きな人の寝顔を見たいからです!だってぜ、カケル君寝てるとき可愛いんですよ。頬を突くといちいち可愛くピクッと動くんですよ!」


 いやいやいや、俺寝てるときそんなことされてるのか。全然気づかなかったんだが。それにしても、これは流石になぁ。俺の寝ている顔が見られているのは正直恥ずかしいので辞めてほしいんだけど。胡桃さんどうにか止めてもらえないでしょうか。


「ライリー、それ本当?」

「うん、すっごい可愛いんだよ!」

「じゃあ、私も一緒に寝ようかな」


 胡桃さぁぁん。俺の希望は途絶えた。お前ならライリーを止めてくれると信じていたのだが、こうなった2人を止めるすべなどなく、結局俺は3人で寝る約束を取り付けられた。


「おはよう。翔、今度お姉さんも部屋に行くね」

「え?何で」


 すると急に恵令奈さんは俺に近づき、彼女の豊かな胸を俺に押し付けてきた。


「ちょ、急にどうしたの、恵令奈?」

「だって、今朝も2人揃って、翔の部屋に行ってたでしょ?お姉さんだけ仲間外れは酷いなぁ」

「いや、そういうつもりじゃ」

「じゃあ、お姉さんが行ってもいいよね?」

「……分かりました」


 これ以上の抵抗は出来ない気がする。恵令奈は、俺に否定をさせない気だったのが伝わってきて、思わずその何かに怖気ついてつい認めてしまった。


「みなさん、ふざけてないで朝ごはん食べましょう!」

「……全く、朝から騒がしい人たち」

「そうね、お姉さんお皿取ってくるわ」


 エマが朝食にしようと言ったことで、この騒動みたいなものはひとまず解決した。恵令奈に続いて、皆キッチンに向かって行った。


「朝から大変ですね」

「ありがとな、エマ」


 エマが2人きりの時にそう言った。俺が大変な思いをしていたのを気づいていていたから朝食の話題に変えてくれたのか。俺は、感謝を述べた。


「気にしないでください、それより後で一緒に遊びませんか?私のマシンづくりは順調に進んでいるので、ちょっと息抜きがしたくて」


 それぐらいならば全然いいだろう。俺も今日は暇だしな。


「俺で良ければ構わないよ」

「ありがとうございます!」


 エマは可愛らしい笑みを浮かべた。


「カケル、あんたも手伝いなさい!」


 キッチンの方から、胡桃が俺を呼ぶ声が聞こえた。俺はエマと一緒にキッチンに向かったのだが、キッチンから俺たちのいたリビングは見える位置にあるわけで。


「カケル君、エマちゃん。何イチャイチャしてるの!?ずるいよ!」

「え、いや……イチャイチャはしてないんですけど」

「してたよね、恵令奈?」

「お姉さんもしてたように見えるわ」


 どうやらあちらでは何やら恵令奈とエマとライリーの3人が何かを話していた。俺のいる場所までは良く聞こえなかったのだが。


「そういえばさ、翔。今日一緒に遊ばない?」


 胡桃が突然提案してきた。先にエマと約束したのだが、みんなと遊べばいいかな。皆でゲームしたりしたいなぁ。


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