<38>8年前⑧
静寂。
教室内が先生の言葉とともに一気に静まりかえった。
しかしそれも一瞬のこと。
「なっ!」「うそ……」「に、逃げないと」「なんで……」
静寂の後の教室は今までの比じゃないくらい一気に騒がしくなった。
しかしそれも仕方のないことであろう。何しろ一体でも普通の人間にとっては十分脅威な魔物が複数現れたのだ。それも今回はかなり大きな破壊音を撒き散らすような個体なのだ。おそらく弱いなどということはないだろう。というよりかなり強い個体なのではないかと予想される。もしかしたら村の守りも―。
『まずは皆さんいったん静かにしてください』
そのとき先生の声が教室に響き渡った。
……いや、果たして本当に声だっただろうか?なんというか耳じゃなくて直接頭の中に響いたような……。
「はい、皆さん静かになりましたね。とりあえず今から現状について皆さんに伝えておきます」
そう言って、先生が説明を始めようとする。……するのだが。
「「……」」
さっきからこの直接頭の中に届くような声に得体のしれない感じがする。
しかそこでみんなの様子に気付いたらしい先生は。
「あぁ、そういえばこれをやったのは初めてでしたね。これはね神聖術です。といっても完全なものではないんですけど。本物は遠く離れた人と会話ができるってものなんですけど、私のはせいぜい目の前の人に言葉を伝えやすくするくらいの効果しかないですね。それに私これしかできませんし」
と説明してくれた。
「はい、じゃあ私の事はこれくらいにして今の現状を話しますね」
そうして先生は今の状況について説明を始めた。
と、とりあえず今回はこれだけで
話が全く進んでない…




