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ものづくり大国ヒマワリ

あの日、斧を作ってからヒマワリは笑わなくなった。


なんかピリついてるとゆーか、大事なプロジェクトを任せられたとか言い出した彼氏みたいな雰囲気になってる。


あたしはヒマワリをずっと見てた。


毎日、石の粉の混ぜ混ぜ焼きを続けながら新しい物を作ってた。


金ピカ槍や金ピカハンマー。


オタクくんシリーズはミニ工具からはじまってナイフにノコギリもできた。


ノコギリが一番すごかったなぁ。


ムロフシがたたいて、たたいて、たたきまくってオタクくんはペラッペラになっていった。


そしてヒマワリがオタクくん斧で一つずつノコギリのギザギザを入れていく。


ヒマワリの手で少しずつノコギリになっていくぺらぺら。


最初は何をつくってるかわからなかったのに途中からノコギリだってハッキリわかった。


ギザギザを入れてるヒマワリの真剣な横顔をずっと見てた。


泥とか煤で汚れてるのに火に照らされたとても綺麗で神秘的な横顔。


あたしは目をはなせなかった。


途中胸がきゅっとなって涙が出てきた。


ノコギリ作ってるだけなのに変なあたしだ。


そうしてできあがったオタクくんノコギリ。


当然ムロフシはなにに使う道具かわからない。


ヒマワリがあたしを呼んだ。


「さちおねぇちゃん、これわかるよね。手伝ってくれる?」


「もちろんっ!てか手伝わせて!!」


あたしとヒマワリの初めての共同作業はムロフシより太い木をギコギコと真っ二つにした。


ムロフシが珍しくびっくりしてる。


その顔が面白すぎて笑ってたらヒマワリがあたしを見て笑った。


「さちおねぇちゃん、ありがとう。」


すごく綺麗な笑顔だった。


うちの女王さまはほんとーにずるい。


これが惚れた弱みってやつなんだろーな。








ノコギリは2人で両端をもって使うやつです。

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