まどろみの朝
翌日陽の光が眩しくて目を覚ましたのは、お昼を過ぎたころだった。
私を抱きしめたまま寝息を立てるディは熟睡をしていて、腕はしっかり私の腰に回されていた。
これは、離す気ないな。
と、確信をするとスマホを探す。
昨日半分寝ながらお風呂に入ってベットにたどり着いたところまでは覚えているのだが、どうやらそのまま寝てしまったようだ。
珍しくダンパが楽しかったと思った。
ディに振り回されなかったからというのもあるのだろうけど、思う存分ニコニコ笑顔で笑っているディが可愛いと思ったし、笑ってくれたら、それはそれで嬉しいとも思った。
スマホの通知を確認をしていると、私とディのスマホが同時に着信を告げる。
『おはようギル。どうしたの?』
『おはようお姫様。後ろでコールが鳴ってるってことはディは、まだ寝てるのね?』
『あはは。昨日ダンパで帰ってきたのが遅かったからね。もう少し寝かせてあげたい所だけど、誰がかけてるの?』
『んふふ、は・ん・ちょ・う。』
とハートマークがたくさん飛びそうな口調で、ルイスの名前を聞けば、横で超不機嫌な声で電話に出たディがいた。
『うわー・・・・。おはよう、ディ。』
『ん。』
朝の挨拶をすれば、ほっぺたにおはようのキスをされ、サイドテーブルから紙とペンを取り出し大量にメモを取り出した。
『ギルは?ルイスとは別件?』
『私は、ちょっとそっちの大学部に講師として潜入させていただきます。』
『はぁ?!』
『私が一度そちらにお邪魔したじゃない?そこでお姫様が上げてくれた報告書からちょっと、別の事件が絡んでるかもしれないってなって、その調査の為にそっちに行くから。あ、家は職員寮に住むから大丈夫よ〜。』
『え?それでそっちは回るの??』
『今こっちで起きている事件の首謀者が日本にいるかもって仮説が出たから。大学部の内部まではさすがに行けないでしょう?』
『いや、そうだけど。あーわかった。その辺の資料至急送ってね!』
『もちろんよ。じゃあ、ご機嫌斜めな王子さまにもよろしくね。』
ハートがいっぱい飛びそうなテンションで一気に伝えることだけ伝えられて、ご機嫌取りよろしくね!と言われて通話は切れた。
ディの方を向けば同じく通話は切れたのだろうが、舌打ちが聞こえた。
これは、機嫌悪いぞー。と構えたが、ガシガシと頭をかいたあと浴室に姿を消した。
ギルから操作資料が送られてこない限りこちらも動けないから、ディがシャワーを浴びて戻ってくるまで、再びベットに横になった。




