(ネット怪談掲示板より)追ってくる蛇
これは知り合いから聞いた話。
そいつは、ある仕事でどこかの山の中に入っていたらしい。
詳しいことは言わなかったけど、もう一人男が一緒だった。
夜中、二人で山の中を探し回っていたら、とんでもなくでかい蛇が出てきた。
最初は二人でどうにかしようとしたらしい。
けど、近くで見たらそんなこと考えられる大きさじゃなかった。
「聞いてた話と違う」
そう思って、二人とも車まで逃げた。
車にはもう一匹、捕まえた蛇を積んでいたという。
すぐに車を出して山を下りた。
その内、変な音がするのに気が付いた。
ぢぢぢぢ、という聞いたこともない変な音だった。
音はだんだん大きくなっていった。
そのうち、助手席に座っていた男が、後ろから何かが追いかけてくるのに気が付いた。
「蛇だ」
道路をものすごい勢いで這ってくる蛇がバックミラーに映っていた。
時速は40キロほど出ていたはずだ。だがミラーに写る蛇はどんどん大きくなる。
それにともない、例の「ぢぢぢぢ」という音も大きくなった。
「蛇って、あんなに速いのか」
本気で怖くなって、アクセルを目一杯踏んだ。
60キロ、いや80キロ近く出した。山道では自殺行為の速度だったが、
それでも蛇に追いつかれるよりはましだと必死だった。
その甲斐あってか、蛇は徐々に小さくなっていき、ついに闇の中に消えたそうだけど、
40キロで走る車に追いつく蛇なんているだろうか。
本当に蛇だったのかよく分からない。




