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ロール転生 ~異世界行ったらのんびりする  作者: 華翔誠


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17/22

17 浸食されていく

「マリード、これを回しながら壁に取り付けて。」


俺がマリードに指示して姿見の設置作業をしている。

俺の部屋に・・・。


「この姿見は本当に大きいな。坊ちゃん危ないから下がってな。ベルとリサはそっちを持ってくれ。」


そうやって大きな姿見が設置された。

俺の部屋に・・・。


大事なことなので以下ry


姿見が設置された場所は、いつの間にか持ち込まれていた化粧台の隣だ。

もはや母上の部屋は物置なんじゃなかろうかと思ってしまうくらい俺の部屋を侵食していく。


「しかしこの鏡は凄いな。これが私なのか?」


マリードがしみじみと言う。


「マリードは鏡持ってないの?」


「何言ってんだい坊ちゃん、ベルやリサだって持ってないさ。」


「そうなの?」


俺が二人の方を向くと二人とも頷いた。


「母上、3人にスタンドミラーを購入してもいいですか?」


「ポイントはいくつなの?」


「100Pです。」


ビッグスタンドミラー、昔売っていたのを自分用に買ったのだが、あれ今だといくらするんだろ・・・。


「1つ買ってみなさい。」


そう言われたので即購入、そして母上に渡した。


「大きいわね。これで100Pなの?」


「はい。」


「マリード、ベル。これを欲しいと思うものが居たらここに来るように伝えなさい。」


「いいんですか?奥様。多分いや女性陣は全員欲しがりますよ?」


「構わないわ。」


その後、侍女頭を含む全女性陣が欲しがった為、全員分を購入した。



しかしなんだな。ポイントも60万あると少々じゃあ減った気にならない。

それが一気に無くなるというお茶会が怖い。


そんな事を思いながら招待状の宛名書きを書いていく。まあ4通なんで、そこまで時間がかかるわけではないが。




現在、俺の大事なポイントがゴリゴリ削られていく。グラスや皿やケーキスタンドといった物を母上の指示に従い購入していってる。

母上併せて、たった5人しか参加しないのに?

そんな事を思いながら母上を見上げると。


「今後も使えるでしょ?」


いや今後もあるんかいっ・・・。


暫くしてるとプレパがやってきた。


「奥様、申し訳ありません。グラスの一つが洗ってる最中に破損してしまい消えました。」


「どのタイプか判るかしら?」


「これと同じものです。」


「レイリー。」


母上に言われたので、履歴から同じものを探して購入した。


「プレパ、皆に言っておいてちょうだい。壊れるのは仕方ないので、どれが壊れたか覚えておくようにと。」


「はい。十分に気を付けます。」


そういってプレパは厨房へ戻っていった。


「プレパが珍しいなあ。」


俺の中では器用でそつのない人間に類するのに。


「きっと他の人を庇ったのよ。プレパはレイリーと親しいでしょ?」


「なるほど。」


どうやら母上からの評価も高いようだ。




残ポイントがおかしい。

60万以上あったのに、50万を切ってしまった。

確かに食器類とかあれこれ買わされたけど。

そんなに使った?


小物も積み重なっていくと簡単に10万以上消費するのか・・・。

いやでも、あとはお菓子類だけだし10万くらいで済むよねきっと?いや20万かな?


翌日は飾り付け用の物を購入していく。テーブルクロスだったり花瓶だったり、レースのカーテンだったり・・・。

食器類だけじゃないのか・・・。




100円ショップに似つかわしくない大きな花瓶が売ってあった。こんなもの誰が買うんだといつも素通りしていたんだが、ある日の帰宅後に母親から花瓶を買って来いと言われた。あんな大きいのはうちの家には要らないだろうと反論したが、買って来いと命令されしかたなく購入した1000円の花瓶。

姉たちに反論することは許されないが母親には、ちょっとくらいなら反論は出来た。まあ意味はなかったけど。


そんな大きな1000Pもする花瓶を5つも購入。5つと言われて母上を5度見してしまったが仕方ない。

前世の家には明らかに分不相応な品物だったが、今世は違う。何しろ貴族なもので。



小物類いや大物もあったけど飾り付けの物や食器類も終わり、あとは前日と当日に購入する食べ物のみとなった。

残ポイントが40万を切ってしまったが、残るよね?


そんな不安を抱えていた日、先ぶれがあった。

俺のおばあ様、母方の祖母が到着するらしい。

ちなみに父方の祖父母は、俺が生まれる前に他界している。


おばあ様を出迎えるために家族総出で玄関ホールに待機。


ん?おばあ様と一緒にいるダンディな爺さん誰?

使用人にしては高価な衣服を纏っているような。


「久しいな、テレサ。」


「お父様、来られるなら先ぶれで伝えて下さい。」


「ふふふ、驚かそうと思ってな。子爵よ、魔物の駆除は問題ないか?」


「はい、落ち着いております。」


「そうでないとお茶会は開けないでしょうに。」


「いやこの時期に開催と聞いてな。子爵を困らせているんじゃないかと思ってな。」


「ねえ、あなたそういう話は後にしてちょうだい。さあテレサ、レイリーを紹介して。」


「はあ、レイリー挨拶をしなさい。あなたのお爺様とおばあ様よ。」


母上に言われたので、挨拶を。

見よ社会人仕込みの華麗な挨拶を!


「はじめまして、レイリー・ジャンビットです。」


社会人仕込みの華麗な挨拶、人はそれを無難な挨拶と言う・・・。


「まあ、なんて可愛いの。テレサ、連れて帰ってもいいかしら?」


「駄目に決まってるでしょ。ちょうどいいわ、お父様とお母様にお話が。レイリーはお昼寝の時間でしょ。ベル、レイリーを部屋に。」


「はい、かしこまりました。」


祖父母との挨拶を終えた俺は部屋へと戻り、お昼寝に。


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