1-17(17)補給そして出港
今回のサルベージでは、なぜか戦闘になった為、主砲の物理弾を4発消費している。他にも、他のサルベージ艦を呼ぶために公開ビーコンも置いてきたから、それも補給しておきたい。
小惑星の倉庫にも当然補給はあるが、ここはカフディ。ここらでも有数の「工業コロニー」だ。弾薬を作っている工場も当然ある。消耗品に関しては、他の窓口よりも安く買うことができる。質を問わないのであれば、さらに安い「規格外品」を手に入れることもできる。あとは、バラ売りしてるってのも、いっぺんに沢山補充するわけじゃないから嬉しい。1000発単位で買うのは、軍やでかい艦隊ぐらいだろう。だから1、2発単位で売ってくれる「直売所」は、個人活動の傭兵とかで賑わっている。
欠点は、あまり数は買えないところか。とはいえ500発ぐらいになると普通に売ってるから、そっちで買えばいいのだが。
カフディに限らず、多くの工業コロニーではロビーと工業区で、区分けがされている。有害な排ガスが出てるからだ、スパイ防止の為だ、とかいろんな説があるけれど、正直言ってどうでもいい。まともな品質で安く手に入れられればそれでいい。
話がそれた。ロビーでは、バラ売りをする窓口とか、諸々の取引、申請、募集など、コロニー外からやってきた人が、コロニー内で行う活動のほとんどができるように整備されている。端末のボタンひとつでなんでもできる世界だけど、顔を合わせて会話することで、信用度とかを稼いでおいて損はない。少し割引されたり、新しい出会いだって(少なくとも僕には必要ないが)探せばあるかも。
それにこうして雑踏の中にいるだけで聞こえてくる噂なんかもある。噂は、信憑性は低くとも割と有用だ。
本当は、地球の、地上のような喧騒を、懐かしんでいるだけかもしれないが。
注文を済ませた補給品は、歩いてドックに移動した頃にはとっくに到着した。さすが工業コロニーの物流。とにかく速く、が徹底されている。
解体ボットに頼んでおいた解体も終わっていた。パーツごとにバラバラにされている。これはコンテナに積み込んで、アーリウカ社に送っておく。しばらくしたら入金されるだろう。ボットたちは、簡単な点検をしてから待機場でスリープさせる。
雪風の艦橋に乗り込んで、管制に出港希望を送っておく。受理されるまでの間に、システムチェックを行う。弾薬は補充装填済み、ビーコンも予備弾薬庫に収まっている。問題なし。
出港希望が受理され、警告灯とともにハッチが開く。ここからはまたストレスの多い宇宙。弾薬満載のフリゲートを引っ張りつつ、指定航路からずれないように気をつける。少し進めば、カフディの管制からも離れる。
そこから先は、何が起こるかわからない宇宙空間だ。
頑張った…一応第一章は終わりのつもり。
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2024/01/22 投稿




