481話 エスコート
大広間を出ると、そこにジネットがいた。
「あ、ヤシロさん」
そう声をかけられて、思わす言葉を失う。
……どこの姫様だ、これは。
「あの、とても素敵ですね。よくお似合いですよ」
なんてことを、さも当然というような顔で言ってくる。
そりゃこっちのセリフだ。
「誘拐されないように気を付けろよ」
「もぅ、わたしはそんな子供じゃありませんよ」
子供じゃなくても誘拐されるっつーの。
まったく、危機感のない……
「すげぇ綺麗で、思わず連れ去りたくなった。他にも俺みたいなのがいるかもしれんから、デリアやノーマ、マグダのそばから離れるなよ」
「え……っと、あの……はい、気を付けます、……ね?」
なんで疑問形なんだよ。
気を付けろよ。
「ボクたちには、そういう言葉なかったなぁ~」
「餌付けが足りんようだな」
「いえ、お二方に足りないのは乳かと」
「「うるさい、ナタリア」給仕長」
なんか向こうが楽しそうだ。
「で、そっちのお姫様はこっちでナタリアに守ってもらえよ」
「誰がお姫様やねん。ガラやないわ」
と、ベティが頬を膨らませて抗議してくる。
その真っ赤な頬っぺた、膨らませると姫リンゴみたいだぞ。
「結局ベティにしたのか」
「もう完全に別人やさかいな。ウチにはノーダメージや」
「どうする? ベティ宛の求婚が続々と領主の館に届いたら」
「そしたら、くすっと笑える小粋な下ネタを添えてお断りの手紙送り返しといてもらうわ」
「ボクに無理難題を吹っ掛けないでよ。……出来るわけないだろう、そんなこと」
「エステラ、お前……育乳以外にも出来ないことあったんだな」
「刺すよ?」
こんな衆人環視の中で!?
すごい度胸だな、お前。
「ねぇねぇ~、ヤシロく~ん☆」
と、こちらも見たことないドレスを着ているマーシャ。
人魚のドレスかと思ったら、ウクリネスが作った耐水性のドレスらしい。
どんだけアグレッシブなんだよ、あのオバサン!?
「着心地はどうだ?」
「ん~、まだまだ改良が必要かな~☆」
人魚のドレスほど着心地はよくないらしい。
水に濡れてもふわふわのひらひらだったからな、向こうは。
でも、魔法を使わずそこまで再現してるなら大したもんだ。
「向こうに着いたら、水から上がってひらひらのケープを羽織るの~☆」
それで、華やかさを追加しようってわけか。
ベストでなくともベターを追求する、涙ぐましい努力を感じる。
「いつか、こっそり教えちゃおうかなぁ~、人魚のドレスの作り方」
デザインや心意気が気に入ったのか、マーシャが悪い顔で言う。
きっと、門外不出の技術なんだろうなぁ……でも。
「ウクリネスに言っておくと、ドレス以外の普段着とか作ってくれるぞ」
「だよね~、そう思うよね~☆ あぁ~、心が揺れる☆」
わぁ、本当だ、揺れてる☆
「伸びた分、削っちゃうぞ、その鼻の下☆」
え、なに?
伸びたところをカットして上下をくっつけ直すの?
やめて、そんな昔のビデオ編集みたいな修正。
「あ、そうじゃなくてね」
と、マーシャが手を打つ。
「ミリィちゃん、誘拐されちゃった☆」
「「「かわヨー!」」」
「ぁ、ぁの、待って、ぁのね、みりぃね、まーしゃさんの水槽をね、押す係だから……聞ぃてっ!」
ハムっ子に大工に給仕たち、男女問わず物凄い群れがミリィを取り囲んでいる。
まぁ、仕方ない。
今日のミリィは精霊界からのゲストかってくらいに可愛い仕上がりだからな。
「デリア、頼むな」
「あぁ。とりあえず近いヤツからぶっ飛ばしていく」
「「「やだ、こわい!」」」
デリアが拳を握ると、人波が綺麗に分かれて道が出来た。
モーゼにも出来ないような、綺麗な割れ方だった。
「しかし、頑張ったなウクリネス」
「うふふ、記念式典があることは事前に聞いていましたので、進められるところは進めておいたんですよ。ウーマロさんたちのやり方を、少し参考にさせてもらいました」
出来るところまで作っておいて、一気に仕上げる手法か?
いや、これどう見ても完全オーダーメイドだろうに。
量産しておける部分なんかないじゃん。
……本人だけなんだろうなぁ、それで「楽になった」とか思ってるの。
その内、服飾系の見習いたちの屍が大量に生み出されるかもしれない。
ちょいちょい偵察に行ってもらおう、ナタリアに。
「ボクたちは馬車で行くけれど、みんなは御免、徒歩でお願いね」
「大丈夫ですよ! このオシャレな姿をいろんな人に見てもらいながら歩くです!」
「姉様たちとオシャレして三十五区をお散歩できるなんて、夢のようです」
「寝ちゃだめ、ょ? おきて!」
テレサの勘違いに、一同が笑い、俺はジネットに視線を向ける。
「気を付けてな」
「はい。ありがとうございます。……あの、ヤシロさんも、お気を付けて」
まぁ、こっちには給仕長がいっぱいいるからな。
なんとかなるだろう。
「では、先に行ってますね」
と、歩き出したジネットの足が「ぐきっ」と曲がる。
「ぅぉおおい!?」
「す、すみません、ヒールは、ちょっとまだ慣れなくて……」
スカートの下から覗いている足元は、そこそこ高いヒールだった。
こりゃジネットには厳しいか。
「歩く練習をしておけ。最悪、式典の時は脱いで素足で立っててもいいから」
「い、いえ、大丈夫です。頑張ります」
「マグダ」
「……うむ。しっかりと様子を見て、適宜最善を尽くす」
「あたしも、お手伝いするです」
マグダとロレッタに見ててもらえば、強引にでもなんとかしてくれるだろう。
「ほれ、掴まれ。外まで送るから」
「す、すみません」
生まれたての小鹿に心配されそうなくらいぷるぷるしているジネットに腕を差し出す。
こんな歩きやすい廊下でそれじゃ、港までの坂道が思いやられるな。
「マグダ、アッスントを見かけたら靴を用意させといてくれ」
「……うむ。さっき見かけたので、捕まえて用意させておく」
ちょっと身長が低くなるけれど、怪我をするよりは断然いいだろう。
俺の腕にしっかりと掴まって、ゆっくり歩くジネット。
「エステラさんたちはすごいですね。こんな靴をいつも履かれているんですから」
「ボクはたまにだよ。ボクも苦手だしね、ヒールは」
とか言いながら、エステラは安定感がある。
おそらく、ヒールで三段跳びをやらせてもそこそこの成績を叩き出すだろう。
「ルシアさんはいつもヒールですよね」
「うむ。これは慣れだからな。あまり無理はしない方がいい」
「はい。出来るところまで頑張って、ムリそうなら靴を変えさせてもらいます」
「そんだけスカート長いんだから、厚底ブーツでもあれば誤魔化せそうだけどな」
「なんですか、それは?」
「靴底が10センチくらいある靴だ」
「どれだけ長距離を歩く予定なのさ……」
靴底が減っても減っても大丈夫なように……っていう発想か?
でも違うんだな。
「俺の故郷では、足を長く見せるためのオシャレアイテムだったよ」
そして、ルーズソックスと合わせると足が細く長く見えるという、ギャルたち御用達の装備品だった。
「背の低さを気にしている女子が、結構愛用してたぞ」
「だってさ、ミリィ」
「はぅ……でりあさん、ひどぃ……」
「え、なんでだよ?」
ちっちゃいで真っ先にミリィに話を振るからだよ。
でもまぁ、ギャルルックのミリィはちょっと見てみたいかもしれない。
ミリィ「ちょべりば~、みたいな~」
……ふふ、ちょっと可愛いな。
なんて話をしながら、ぞろぞろとルシアの館の庭に出て、門の前まで歩いていく。
「すみません、これから大きな役目があるというのに、わたしに構っていただいて」
「気にすんな。終わったら、美味い飯を食わせてもらう予定だし」
「ふふっ。それは期待していてください。リクエストも受け付けますよ」
「じゃあ、煮魚」
「はい。準備しますね。あ。でも時間かかりますよ?」
「待つよ」
「はい」
終わった後の楽しみが出来た。
白身魚を、ほっこりと煮つけてほしい。
「……あの、なんだか、エスコートしていただいているようで、照れますね」
俺の腕に掴まって、ゆっくり、ゆっくりと歩くジネット。
「俺は、エスコートしてるつもりなんだが?」
「わたしなんかに、いいんですか?」
「なんかもなにもねぇよ」
いいも悪いもないっつーの。
「お前が困ってりゃ、手くらい貸すさ。……お前はもっと甘えていい」
こういう時くらいしか、役に立ってないからな、俺は。
これだって、貸し借りで言えば、白身魚の煮つけの半分にも満たない。
「もう、随分と長い間、ずっと甘えっぱなしですよ?」
「そうか?」
「そうです。シスターに笑われるんですから、『ジネットはすっかり甘えん坊さんに戻っちゃいましたね』って」
「俺は叱られてばっかりだぞ。『視線が悪い子ですよ』って」
「叱られたなら、反省をしてください」
「反省はしているが、改善が出来ないんだよなぁ」
「もぅ…………ふふっ」
呆れてため息を吐いた直後に笑い出す。
こいつの不満は長続きしないな。
「それじゃ、会場まで結構あるから、気を付けてな」
「はい。今度はマグダさんとロレッタさんにエスコートしてもらいますね」
「あぁ。お礼に美味い物でも作ってやればいい」
「はい。頑張ります」
晴れやかな笑顔を残して、ジネットがみんなと一緒に港へ向かう。
ホント、自覚あるのかねぇ、自分の容姿がメチャ強だってこと。
「あの無自覚さは、ちょっとした罪だな」
「そうだね。君の鼻の下が伸び切ってしまいそうだったからね」
「じゃあ、次はエステラに伸ばしてもらおうな、鼻の下」
「しゃんとしろっ」
ぺきょっと俺の鼻をつついて、「あははっ」と笑うエステラ。
お前も、ちゃんと自覚しとけよ、自分の容姿がメチャ強だって。
「じゃあ、お手をどうぞ、お嬢様」
「あら、ありがとう、ミスター」
恭しく、差し出した腕に手を添えるエステラ。
目が合った瞬間二人で笑い出す。
まぁ、たまにはこういう空気も悪くない、かもな。
会場となる港前広場に馬車が集結する。
とはいえ、全部は停められないので入れ代わり立ち代わり会場そばに停車しては、来賓を降ろして去っていく。
噴水広場には特設ステージが設置されていて……もう驚くのも疲れた。
ウーマロ、頑張り過ぎ。
そのステージの脇から裏側へ、俺たちは移動することになっていた。
一応、ルシアたちのドレスを、開会前に見せないために配慮はされているんだが、地下駐車場なんてないこの世界、どうしても、一部の者の目には触れてしまう。
馬車から降り、ステージ裏へ移動するほんの数歩の間に、押し寄せた観客から大歓声が上がる。
チラっとでも見られたヤツはラッキーってとこか。
モタつかないよう、馬車から会場までのエスコートは各給仕長が行っている。
なので、俺は手ぶら、独り身、気楽なもんだ。
広い馬車でルシアたちに先を譲り、俺は悠々と馬車から降りる。
途端に、観衆から声が漏れる。
おーおー盛り上がっとるなぁ。
試しに、観衆に向かって手を上げて応えてみる。
「「「きゃあー!」」」
おぉっ!
めっちゃ気持ちいい!
俺が中学のころハマったバンドのライブビデオで、こういうシーンがあったんだよな。
岐阜のアリーナでのライブで、会場に入る前に一瞬メンバーが観客の目に触れる通路を通る時、俺が好きだったギタリストが観客に手を上げてファンサービスしてたシーン。
あれを、自分で再現できるとは。
「ヤバ、超楽しい」
「なら、君は領主に向いているかもね」
ステージ裏の控室でエステラが苦笑を漏らしている。
観衆を煽るのはあんまりよくないらしい。
暴動を誘発するからだとか。
まぁ、大丈夫だろう。
今回は狩猟ギルドもわんさか会場にいるんだし。
給仕長もいっぱいいるしな。
「私も真似してみたけれど、オオバ君ほどの歓声は得られなかったよ」
と、俺のあとから入ってきたデミリーが肩を竦める。
張り合ってんじゃねぇよ。
「眩しくて見えなかったんじゃん?」
「日陰だったけど!?」
「あぁ、いや、オーラで、オーラで」
「取って付けたようなフォローありがとね!」
ぷりぷり怒るも、ちょっとテンションが高そうなデミリー。
こいつほどのベテラン領主でも、こういうイベントってテンション上がるのかな?
「いやぁ、すごいね。まるで、歌劇のヒーローになったような気分だよ」
と、ヴァルターがイケボで言いながらやって来る。
観衆は、続々集まってくる領主にテンション上がり続けているようだ。
「なんなら、ステージで一曲歌ってみるか?」
「あはは。遠慮しておくよ。歌は苦手なんだ」
「いい声してるから、女性ファンが増えるぞ」
「ホント? 声を褒められたのなんて初めてだな」
いやいや、お宅の新給仕長も褒めてたぞ。
秘密のノートの中でな。
「……余計なことを」
って、めっちゃぼそって呟いてこっち睨んでるそこの給仕長がな。
……睨んでんじゃねぇよ。
怖ぇよ。
「ちなみに、オオバ君は歌に自信があるのかな?」
「マーシャがいるところでは、冗談でもそんなこと言えねぇよ」
比較されたら、世界的ソプラノと小学校の合唱レベルの差がある。
「あと、俺が歌うと精霊神がふざけやがるから」
「精霊神様が?」
『Go for it BABY!』を『合法ロリ赤ちゃん』と訳しやがるんだよ、嫌がらせでな。
俺のジャパニーズイングリッシュ、舐めんなっつーの。
「こんな何気ない会話でも名前が出てくるなんて、君は相当敬虔なアルヴィスタンなんだね」
「いえ、ヤシロはむしろ、精霊神様の友人のつもりなんですよ」
「友人!? ……ははっ、なんだか、僕には理解できないスケールだね」
「友人じゃねぇよ、あんなヤツ」
「会ったことがあるのかい?」
「ねぇよ。会いたくもない」
「ふぅ~ん……」
と、ヴァルターが俺をまじまじと見る。
なんだよ?
「いや、君の功績を聞く限り、もしかしたら御使い様だったりするのかと思ったんだけど――」
俺が精霊神の使い走りだって?
それは悪口か?
「見た目は似ても似つかないね。僕が見た絵画では、絶世の美女だったからね」
悪口だったようだ。
悪かったな、美女とは似ても似つかない顔で。
「聞いてほしい、皆様。説明する、私は、この後の流れを」
領主がすべて揃ったところで、ギルベルタがこの後のスケジュールを説明する。
まずは式典。
噴水はもう丸見え状態なので除幕式はカット。
その代わり、水量を調節していつもより三段階くらい高く水を噴き上げさせる演出を用意している。
ノーマ監修で、間違いなく華やかに噴き上がってくれると、自信満々だった。
先に領主たちがステージ上の貴賓席へ移動し、エステラとルシアが主賓としてステージに上がる。
そこで、ルシアからの挨拶をして、噴水で盛り上げて式典は終わり。
その足で劇場へ移動し、新作の演劇を上演する。
そこで領主一同は解散。
で、一部希望者だけでノスタルジック街道へ移動して、新しい恋のスポットを紹介する。……っていうか、「こういうのどうだ?」って俺が提案することになる。
さて、統括裁判所のバカ貴族は、どこで噛みついてくるかな?
噴水の完成記念式典を行い、外周区と『BU』の全領主が集結して強固な結びつきを内外へ示し、そのまま「問題の」劇場で芝居を見るという流れだ。
それを、指をくわえて座視は出来ないよな?
これだけの領主が「素晴らしい!」と賛同したら、もう二度と手出しできなくなるもんな?
潰すなら、劇場へ入る前――だよな?
「事前にお伝えした通り、本日のスケジュールは」
そう。
ギルベルタの言う通り、今日のスケジュールは事前に、広く、広報しておいた。
領主だけではなく、今回の記念式典に参加しようという貴族たちにもだ。
ステージ上の来賓席ではないが、ステージ最前列の貴族席にも、大勢の貴族が詰めかけている。
もちろん、問題のバカ貴族にも招待状は出してある。
ヤツが直接乗り込んでくるのか、はたまた傘下の弱小貴族を送り込んでくるのかまでは分からんが、確実に来ているだろう。
ここで妨害しないと、手遅れになるのだから。
そして、式典開催が急に決まって焦っているであろうバカ貴族は、ろくな手回しも出来ず、直接的に動くしかないか、間接的であったとしてもかなり近しい者しか動かせない状況だろう。
さぁ、乗り込んでこい。
そこでとどめを刺してやる。
もちろん、その辺の『想定外のトラブル』に関しても、事前に打ち合わせは済んでいる。
あ、ヴァルターには言ってねぇや。
「ナタリア」
「はい。リーゼロッテさんに伝えておきます」
と、折りたたまれた紙を、人差し指と中指で華麗に挟んでみせるナタリア。
そのまま手首を返して「シュピッ!」って投げないだろうな?
美人レオタード怪盗姉妹が予告状投げるんじゃないからな? ちゃんと手渡せよ。
「あと、リーゼロッテのノートは面白いから気を付けて見とけな」
「そうなのですか? では、意識しておくとしましょう」
使える駒は多い方がいい。
使うためには、いろいろな手段があった方がいい。
ナタリアなら脅迫ではなく協力の方向で、あの給仕長をうまいこと味方に引き込んでくれるだろう。
「では、入場だ」
ルシアが言い、領主たちが一斉に動き出す。
俺はエステラの隣に立ち、ルシアの前にはダックが立つ。
おぉ、ダックがルシアをエスコートするのか。
過去の婚約破棄以降ゴタゴタしてたっぽいが、こういう公の場でエスコートしても問題ないと判断したんだな。
ならよかった。
……とか思っていると、ルシアの手を引いたダックが俺の前にやって来た。
やって来て、ルシアの向きを変えて、俺の隣に並ばせて、その手を俺の腕へ。
「って、こら」
「いや、この方が絶対インパクト強いから」
その強さ、必要か?
「……まったく、珍しくエスコートを名乗り出たと思ったら……どこへエスコートしておるのだ、貴様は」
「ルーちゃんが一番安心できる場所へ、だよ」
「ほざけブタ」
「あはは、でもこれが一番安心でしょ」
「ほざくなブタ」
「どっちを求められてるのかなぁ、私は」
余りに余った頬肉を盛り上げてダックが笑う。
つーか、なんなんだよ、この光景。
俺の両隣に、完全武装のエステラとルシアが立っている。
俺の両腕に美女二人の手が添えられている。
「どうする、エステラ?」
「まぁ、ルシアさん主催の、気心の知れたメンバーでの会だから、いいんじゃないかな?」
「……すまぬな、エステラ。便乗する形になって」
「いえいえ。こんなものでよければいつでも」
「まぁ、ないよりは、というところだな」
「俺を挟んで勝手なこと抜かしてんじゃねぇよ」
お前ら二人で手ぇ繋いで出て行くか?
……ったく。
こうして、前代未聞。
婚礼前の大注目株である美人領主二人が、一人の男にエスコートされてステージに登場することになったのだった。
……俺、帰り道で刺されねぇだろうな?
俺たちが最後にステージへ上がると、会場中がどよめいた。
そりゃそうだ。
今注目の女領主二人が、一人の男にエスコートされて登壇したんだからな。
……絶対刺されるな、俺。
ステージの真ん中まで移動すると、ルシアは何も言わずに一人、ステージ前まで歩いていった。
「よく集まってくれた、諸君」
――エスコートの件、スルーかよ。
まぁ、何も言わない方がいいんだろうけどな、今回は。
「エステラはこのまま貴賓席だな?」
「うん。エスコートよろしくね」
「へいへい」
背筋を伸ばして優雅に、周りに悟られないように軽口を叩いて移動する。
……笑ってんじゃねぇよ、ドニス。
あと、なに露骨に顔逸らしてんだイベール?
お前の隣に座ってやろうか? そこのゲラーシーを押しのけて。
そして、主犯格、いや影の黒幕ダック・ボックが肉厚の手をひらひら振ってやがる。
うるせっ。
食ってもないケーキのカロリーだけ摂取しろ、お前なんか。
「ボクたちはステージ前面の席だよ。一番『よく見える』ところに席を用意してもらったから」
エステラに言われて、アホ領主共を睨みながら自分の席へと移動する。
確かに、客席に近いこの席だとよく見えるだろうな。
向こうからも、こっちからも。
「ん?」
じゃあ座ろうかと、自分の席へ向かうと、隣に知らない兄ちゃんが座っていた。
ボリュームのある髪を強引に固めて、「なんとかまとめました」みたいな毛量の多い男で、眉間にシワを寄せて険しい顔でこちらを睨んでいる。
……あ゛?
なに睨んでんだ、ごら?
やんのか? お゛?
「なんでそんなゴロツキギルドみたいな顔でベッコを睨んでるのさ、君は?」
「ベッコ!?」
えっ、これベッコか!?
「何言ってるのさ、今さら。さっきも控室にいたじゃないか」
全っ然、意識に入ってきてなかった。
いたっけ、こんなヤツ?
つーか――
「おい、ベッコ」
「やや、これはヤシロ氏。ようやく来てくれたでござるか。拙者もう、心細くて心細くて。……ちょっとだけ、抱きついてもいいでござるか?」
「いいわけござるか」
アホなのか、こいつは?
こんだけ注目されてる中で抱きつかれてたまるか。
「なんでそんな険しい顔してんだよ?」
「険しい顔をしているでござるか、拙者?」
無自覚かよ。
「メガネがない故、何も見えないのでござる……」
あぁ、こいつはいつも瓶底みたいなドギツイメガネしてるもんな。
「メガネくらいしとけばいいのに」
「拙者もそう言ったのでござるが――」
「ダメです! ただでさえ髪の毛がもっさりしているのに、この上メガネなんて!」
「品格が落ちます! いえ、消滅します!」
「どうして言うことを聞かないんですか、この髪は!? 毛量が多過ぎです!」
「あぁ、もう、動かないでください! 髪の毛がまたもっこもっこし始めました!」
「誰か、蝋を持ってきて! もう完全に固めてしまいましょう!」
「これだけの騒動を目の当たりにしても、まだメガネをかけたいなどと申されますか!?」
「――と、そのような感じで、折れざるを得なかったのでござる」
噴水を作り上げた天才は、見栄えも美しくないといけないんだなぁ……
俺に言えば、本番前にちょっと髪の毛切ってやったのに。
「いやはや、拙者自分の顔があまり好ましくないでござる故、普段は髪で顔を隠していないと不安になるのでござるよ」
確かに、こいつの顔って、ぼさぼさの頭と瓶底メガネくらいしか印象に残ってないな。
つか、こんな顔してたんだな。
「何も見なくていいから、その眉間のシワだけなくしとけ。そうすりゃ多少は見られる面になる」
「本当でござるか!? いやはや、ヤシロ氏にそう言っていただけると自信が持てるでござる。……とはいえ、セロン氏みたいにやっかまれてイジメられるのは御免でござるなぁ~、にょほほほ」
「誰も、そこまでイケメンとは言ってねぇよ」
けったいな声で笑うな。
給仕の努力が水の泡になる。
あと、別にやっかんでないから。
セロンと俺は、イケメン仲間だから。
むしろ同族嫌悪に近いから!
「お前、呼ばれた時に舞台中央まで歩いていけるか?」
「難しいでござるな。ヤシロ氏、エスコートをお願いしてもいいでござるか?」
「冗談は顔だけにしろ」
なんで俺がオッサンをエスコートせにゃならんのだ。
「……失礼します、オオバ様」
ふと、風が揺れたかと思ったら、背後にリーゼロッテがいた。
三十三区領主付きの、主大好きヤンデレ給仕長だ。
……あのみっちり書かれた手記は、もうヤンデレ認定でいいだろう。
「我が主様より、こちらを」
と、リーゼロッテが差し出してきたのは、モノクルだった。
「これで、多少は見えるようになるかと」
「借りていいのか?」
「我が主様がそのようにと」
「そうか、助かる。んじゃこれ」
代わりに、俺はライターを差し出す。
「こうすりゃ火が付く。モノクルを返すまで持っててもらっていい」
「伝言、承りました」
「ただ、式典中は夢中になるなと忠告しといてくれ」
「心得ております」
「あと、それから――」
これは、わざわざモノクルを持ってきてくれたリーゼロッテに対するプレゼントだ。
「『我が主様』って言うタイミングで一回『ご主人様』って言ってみ? 面白い反応が見られるかもしれないぞ」
ヴァルターは、そういう遊び心を許容できる人間だと見た。
まぁ、それが表面上の偽りのマスクかもしれないけどな。
リーゼロッテがどう行動するかによって、その辺も推し量ることが出来るだろう。
ヤツは二面性を持っていて、本来はもっと狡猾な人物なら、リーゼロッテはこんな口車には乗らない。
もしリーゼロッテがこの口車に乗るようなら、ヴァルターは比較的付き合いやすい領主だと認識してもいいだろう。
試金石だな、いわば。
「………………叱られたら、『あなたにやれと命令された』と申し上げても?」
「いいぞ。その代わり、反応が見たいから、俺がいる前でやってくれな。そしたら、その場で俺の仕業だとバラしてもいい」
そうやって保険をかけておけば、こいつもやりやすいだろう。
そして、俺は反応をこの目で見ることが出来る。
さぁ、どう出る?
「――委細、承知いたしました」
ノッたな。
んじゃ、まぁ、とりあえず今日は『そういう』感じで攻めてみるか。
ヴァルター攻略の取っ掛かりとしては、まぁ上等だろう。
「あぁ、ついでに。急なことでヴァルターが『は?』みたいな冷たい反応だった場合は、『にゃん?』って誤魔化しておけばいい」
「……その言葉に、何か特別な意味でも?」
「まぁ、しいて言うならば……男心をくすぐる魔法の言葉、ってところかな」
「…………検討しておきましょう」
静かに言って、リーゼロッテは来た時同様ふわっと風を漂わせて去っていった。
「まだまだだな」
「何がでござるか?」
「ナタリアなら、あんな風すら感じさせない」
「当然です」
「どぅわぁう!?」
「――ヤシロ、静かにっ」
すげぇ小声で注意してくるエステラ、ついでとばかりに俺の太ももをぴしゃりと叩く。
……お前んとこの給仕長が脅かしてきたんだろうが。
「……覚えとけよ、ナタリア」
「先ほど、給仕の前で恥をかかされかけましたので、ただの報復です」
こんにゃろう。
「ちょうどよい。そこで騒いでいたカタクチイワシ、前へ出よ」
声を出したせいで、ルシアに呼ばれてしまった。
授業中ふざけてて当てられた時のような、しっくりこない感じが胸の中にモヤモヤ……
「早く来い」
人前だからか、凛とした声で言うルシア。
へいへい。行きますよ。
「ここで皆に、この噴水を作り上げた功労者二名を紹介する」
と、ルシアが観衆に向けて話し始める。
おいおい。俺を巻き込むなよ。
ベッコだけでいいだろうが。
「噴水の構造を考えた、皆もよく知るカタクチイワシと、見事な彫刻を彫り上げたベッコ・ヌブー氏だ」
ルシアが説明すると、割れんばかりの拍手が巻き起こる。
……カタクチイワシで紹介してんじゃねぇよ。
まぁ、本名を大々的に広報されるより全然いいけど。
「ほれ、ベッコ。お呼びだ。行くぞ」
「……拙者、留守ということにはならぬでござろうか?」
「お前、物すげぇ度胸のある居留守使うな」
めっちゃ目視されてんのに「いない」って言い張んの?
『精霊の審判』かけられ放題になるぞ。
「まぁ、出てって、厳めしい顔で立ってりゃいいよ」
「う、うむ……では、あの、ヤシロ氏……エスコートを……」
見れば、なんとかかんとか立ち上がったベッコは、膝ががくがくに震え、腰が引けて立っているのがやっとという状況だった。
……こりゃ歩けねぇな。
「……高くつくぞ」
「追々、何かでお返しするでござる……」
しょうがないので、ベッコに腕を貸してやる。
「貴様は、誰彼構わずエスコートするのだな」
なんてルシアが言ったせいで、会場が爆笑の渦に包まれた。
いい晒し者だぜ、まったく……
俺たちの紹介が無難に終わり、ルシアの合図で噴水の水が普段の三倍くらい高く噴き上がると、会場は大喝采に包まれた。
こりゃ、見事だな。
視線で確認したら、ノーマがこれでもかと誇らしげに胸を張っていた。
……あぁ、あの張った胸、横からじっくり観察したかった。
出来たら真正面から。
「ちゃんと噴水を見よ」
隣に移動してきていたルシアに頬をつねられた。
一部から黄色い声が上がる。
他にも、噴水見てないヤツがいるみたいだぞ。
注意しろよ。
「そっちは見ぬ」じゃなくて。
視線逸らしてないで。
現実を直視しろ、この粗忽領主。
しばらくすると、噴水の高さが徐々に戻り、やがていつも通りの噴水になる。
「とりあえず、これで終わりだな」
と、ルシアが呟く。
その声には微かな緊張……いや、覚悟が滲んでいた。
動くなら、ぼちぼちだろう。
ちらりとこちらを見る視線を睨み返して、微かに頷いておく。
大丈夫。俺もここにいる。
お前は、予定通り進行すればいい。
「では、式典は以上とする。引き続き劇場の方へ――」
「ちょっとよろしいかな、ミズ・スアレス」
――動いた。
会場に緊張が走る。
手を上げたのは、どこかで見た覚えのある面構えの貴族。
あいつは……
念のためマグダに視線を向けると、マグダが肯定するように頷いた。
やっぱそうだよな。
あいつは、かつて四十二区のアトラクションお披露目イベントにゴロツキの格好で現れた、統括裁判所の下っ端貴族だ。
まさかのご本人様登場かよ。
自ら乗り込んできたんだな。
「実に素晴らしい見世物だった」
鷹揚に手を叩き、まったく心の籠っていない称賛を贈る下っ端バカ貴族、オットマン。
しゃべりながら、オットマンはステージ前最前列の貴族席から移動し、呼ばれてもいないのにステージへと上がってきた。
おいおい。
こんだけ領主が揃ってる舞台上に、よく平気な顔して登ってこられるな。
自分はそこらの領主と同格以上だって言いたいのか、こいつは?
「さすがは、人魚をこよなく愛する三十五区の領主様だ」
こいつは、エステラに対してもそうだったが、自分は領主よりも立場が上だと思い込んでいるようだ。
統括裁判所の肩書きってのは、こうまで人を横柄にしちまうもんなんだな。
「素晴らしい彫刻で、見る者の心を引き付けてやまない。実に素晴らしい」
わざとらしく言って、ベッコの方へチラっと視線を向ける。
取り繕っても、貴族には見えない風貌のベッコ。
パッと見て貴族ではないと判断したのだろう、オットマンは鼻で笑った。
「しかし、おかしいですなぁ。聞けば、この噴水は人間と人魚の友好の証として建設されたのだとか……」
「そのとおりだ」
こうなることは予測済みなので、ルシアも特に怒ることなく冷静に対応している。
本来なら、領主である主と同じ位置に身勝手な貴族が登ってきたら給仕長連中が速攻で排除に向かうところなのだろうが、今回は全給仕長&執事には動かないよう言ってある。
泳がせろ、ってな。
「おかしいですなぁ」
「何がかな? 用件があるなら手短に頼む。このあと、我が劇場で新しい芝居を行うのだ。時間が惜しい」
「ほほぅ。人魚礼賛の芝居ですかな? 聞き及んでおりますぞ、なんでも……この国の王家に人魚の血を取り入れることを強く訴えている内容だとか」
「そのような意図はない」
「意図などというものは、よく囀る口があればいくらでも捻じ曲げられますからなぁ。要は、周りにどのように見えているかが重要なのだ。そうは思わんかね?」
人魚姫は、人魚が王子と結婚してハッピーエンドとなる。
それを、「人魚の血を王家に入れろ」という訴えだと言われれば、「そういう解釈も出来なくはないかもな」としか言えない。
曲解ここに極まれり、だけどな。
「それ以外でも、人間が人魚に助けられる芝居が人気なのだとか。しかも、人間が人魚よりも劣っているような内容だそうですなぁ?」
ラブダイブは、海で身動きが取れない先代イーガレスを、海を自在に移動できる人魚が助けるシーンが多く登場する。
普通に見れば人種を超えた協力関係、そしてラブロマンスなのだが、そこだけを切り取れば「劣っている人間を、優秀な人魚が助けてやっている」と言えなくもない。
それを拡大解釈すれば「三十五区は、人間は劣等種なので、より優れている人魚こそがこの国を治めるべきなのだ」というプロパガンダを発信している――なんて陰謀論も成り立っちまうわけだ。
――と、ここまでは、もうすでに巷に流されている、俺の耳にも届いている噂だ。
こいつがせっせと吹聴して回ったのだろう。
「そして、見たところ、人間と人魚との友好を示すはずのその噴水……人間の姿がどこにも見えませんなぁ? おかしいじゃないか、友好の証なら、人間と人魚が対等に扱われていないと」
「これは、われわれ人間が人魚を大切に思っているというメッセージだ。この噴水の中で完結するものではなく、この噴水を我ら人間が大切に管理することで両人種の友好を示すものである」
「それは無理があるであろう。それではまるで、人間が人魚のために世話を焼く下人のようではないか。噴水の人魚は、人間に何をしてくれるのだ? 人間が一方的に管理し、維持し、修繕するのでは、与えるばかりではないか。それとも、それこそが、貴殿の言う『人間と人魚の友好的な関係』であるのかな?」
オットマンは、「人魚のために人間は尽くすべきだと、三十五区は訴えている」と印象付けたいらしい。
要するに、この国を人魚に売り渡そうとしている売国奴だと。
まぁ、かなり無理筋ではあるが、そんな悪評は立てられるだけでダメージが残る。
特に、貴族なんて立場だとな。
「それとも、貴女はこうおっしゃりたいのか? 『人魚など、所詮人間の力を借りねば何も出来ぬ種族なのだ』と」
「口を慎め!」
「おや? 随分と感情的ですな」
「今日はめでたい席だ。噴水の完成を祝って、多数の人魚も式典に参加してくれている。人魚を愚弄するような発言は撤回してもらおう」
「そうそう、聞きましたぞ? なんでも、三十五区にはやたらと多くの人魚が出入りしているとか。しかも、人魚が移動しやすいように街を改造して水路を作っているそうで……思い出されますなぁ、かつて人魚が川を遡り、三十四区という内陸にまで攻め込んできた大事件を」
それは、人間側が人魚を誘拐していたことに対する報復なのだが、都合の悪い部分を切り取って、さも人魚が人間の街を襲ったかのように言い触らす。
こいつがやろうとしているのは、三十五区と人魚の分断。
港が収入源の大部分を占める三十五区にとって、人魚との関係が壊れるのは何がなんでも避けなければいけない。
だからこそ、黙らせたいよな?
黙ってほしいなら、どうすればいいか、分かるよな?
こちらの言うことを聞き、劇場を潰せば、このような分断工作はやめてやろう。
――と、そういう流れに持っていきたいわけだ。
なんなら、スアレス家を追い落とし、自分に都合のいい領主に挿げ替えられれば、それはそれでいいのかもしれないけれど。
なので、ルシアにはセリフを用意しておいた。
「実に不愉快だ。即刻お帰りいただこう。この後の芝居も、貴殿には見せられぬ」
「ほほぅ。相当やましいところがおありのようだ」
「黒くないものまで黒いと言い触らす者には、何も見せられぬというだけの話だ」
「これは心外な。私は、黒は黒、白は白と言っているだけだ」
「とにかく見せぬ。帰れ」
「でしたら、『とても人には見せられぬ内容であった』と、報告するまでだ」
「報告だと?」
「おや、お気付きではありませんでしたかな?」
いや、気付いてたけどな。ここにいる全員が。
でも、そこはまぁ、気付いてないふりをしてもらっている。
「私は、統括裁判所、執行官。タカメーノ・オットマン。ここ最近悪評の漏れ聞こえている劇場の視察に参ったのですよ。私を拒むということは、『王の名の下に』存在する統括裁判所を拒むということ。ひいては、王に背くという行為に他なりませんが……よろしいかな?」
どやぁ、と、オットマンが勝ち誇る。
ルシアが苦々しく唇を噛みしめ――
「やましいものなど何もない。ただ、公平に見ていただければ分かってもらえるはずだ」
――と、一歩引いてみせる。
うまいな。
エステラの十倍は芝居心がある。
まさか、ここまで完璧な『予想通り』の展開だったとは思えないナチュラルさだ。
やっぱ、経験の差かねぇ。
ウチの領主、大根役者過ぎるからなぁ。
「皆、移動しよう」
ルシアの言葉に、領主たちが一斉に立ち上がる。
これから劇場へと移動して新作を観劇するのだ。
オットマンには特等席で見てもらうこととしよう。
せいぜい、批判の言葉でも考えておくんだな。
とりあえず、ここまではこちらの予想通りだ。
あとがき
終の棲家
ついつい住み着いちゃったお家、みたいな意味だと一瞬思いますよね☆
「ついのすみか」( *´艸`)
いずれ、私も手に入れないとな~と思いつつ、
節約してお金を貯めないととか、考えております(ぽりぽり)
……はっ!?
知らない間にキャラメルコーンを!?(ぽりぽり)
Σ(゜Д゜;)
どうも、キャラメル・宮地・コーンです☆
それでですね、子供のころはとにかく高いところが好きで
三階建ての三階とか、
屋根裏部屋とかに憧れていたんですが、
最近はめっきり平屋が好きで
(*´ω`*)
いいですよねぇ、平屋。
無駄な上り下りがなくて☆
(☆>ω・)もう、足腰、来始めてますからね☆
理想の物件は、
平屋で、
庭が広くて、
駐車スペースとか欲しいですよね、
あと、間仕切りとかない方がいいんですよ
小さい部屋がいっぱいあるより大きなワンルームの方がいいんです
まぁ、御手洗いとか水まわり、それからあまり人に見せるようなものじゃない、クロークとか仕事関連の資料とか書類とかしまっとく部屋とかだけちょっとした個室に詰め込んで
あとは広々と、大きな窓のあるワンフロアで
いろんな人が来やすい、明るい雰囲気がいいな~って
えっ!?
そんな物件があるって!?
どこに!?
……おぉう、セブンイレブン(・_・;
わたしの理想の物件、コンビニかぁ……
まぁ確かに、すべての条件にがっちり合致してますけども
将来、
皆様がどこかのコンビニにふらっと立ち寄った時、
そこがわたしの終の棲家かもしれません☆
Σ(゜Д゜;)いや、住み着くな!?
――と、これも「あとがきに書きたいことメモ」に書かれてたので、投下しておきます
……どっかでしたような気もしなくもないような……まぁ、微アレンジしておけば分からないでしょう☆
( ̄▽ ̄)
さて、本編では
出てきました、オットマン
あふれ出る小物臭
さて、どう料理してやりましょうか……ふふふ
しっかりとした準備をしていたのであとは誘い込むだけですね☆
そして、こういう小悪党を描く時って
一応モデルというか、
「うわぁ、イヤなヤツ~」って人をモデルにしているんですが……
なんか似ちゃうんですよねぇ
これまでの小悪党と(^^;
きっと、私が「嫌なヤツ~」って思うタイプが似てるんでしょうね
もっと敵キャラのバリエーションを増やすために
嫌いな人増やさなきゃ☆
大したことなくても「ムカつくなぁ!」って誇張してどんどん人を嫌っていきましょう~!
……いや、しんどい!?Σ(゜Д゜;)
人を嫌いになっても、なんのメリットもないですからね
好きになった方が楽なんですよ、生きていくのに
職場とか人間関係でも
嫌いな人をわざわざ作るメリットってないんですよね
好きになる方が、顔を合わせるのだって負担になりませんし、むしろ楽しみになりますし
話してても楽しいですし
嫌いな人って、一緒にいるだけで苦痛になりますからね
わざわざ作るようなものではないですよね
さぁ、人を嫌うのはやめて
その人のいいところを5つ見つけてみましょう
隣の人を好きになる
それが、世界を真の平和へと導くのです
信じ\( ̄▽ ̄)/なさい
Σ(゜Д゜;)いや、教祖様か!?
まぁ、意識せず嫌いになっちゃった人は、もうしょうがないですけども
そういう人とは距離を取るのが、平和的かなと思っています
こちらの意見を訴えても響かないですし
響かない、分かり合えないから苦手なのでしょうし
本人はめっちゃ楽しいつもりで、
私以外の、他の人はそれで盛り上がってるかもしれなくても
私にはちょっと無理ってノリとかもありまして
ウザがらみしてくる先輩とか
たとえば私が「ポメラニアンってネコだっけ?」みたいなことを言ったとして、
「えっ、アレっていつから犬じゃなくなったの? へぇ~、知らなかったわぁ~、ポメラニアンってネコなんだ~」――みたいな
こう、自然と醸し出されるマウント臭というか、
そういう人が苦手なので(※あくまで個人の意見です)
なんか出てくる悪党も自然とそんな感じに
(^^;
あと、
「でもほら、俺って〇〇な人じゃん?」みたいに改善する意思のない人とか
周りの迷惑を気にせず自分だけ楽しければいいってタイプの人とか
苦手なんですよねぇ……
昔のアヒムなんかそんな感じですよね
「いや、私はそういう人間ですので。え、合わせなきゃいけませんか?」
みたいな……
引き出しが少ない!?
Σ(゜Д゜;)悪党のモデル少ない!?
まぁ、人生としては幸せなのかもしれないですけどね
ほら、私って嫌いよりも好きで物事を語りたいタイプじゃん?
Σ(゜Д゜;)ちょっと上で言ってた嫌いなタイプと同じような発言!?
逆に、
「あ、こういう人いいな、好きだな、素敵だな!」っていう人はいっぱいいるんですよ
なので、素敵なキャラが増え、
給仕長に変な人が増えていくという……
(^^;おやぁ?
いや、でも素敵な人の素敵な要素だけを抜き取って調理したらあぁなったわけで
きっといいキャラ作りのはず!
しかし、敵キャラの小物臭が消せませんねぇ……
高が知れてる小悪党しか身近にいないからなんでしょうかねぇ
もっと高度な、狡猾な、頭脳派の悪党に出会えれば、敵の恐ろしさももっと表現できるのでしょうか……
……出会いたくないな!?Σ(゜Д゜;)
まぁ、とりあえず、
オットマン、小悪党ですが、書ききります!
可能な限り、皆様にお楽しみいただけるよう頑張ります!
引き続き、よろしくお願いいたします!
次回も、よろしくお願いいたします☆
宮地拓海




